A Will
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メールの返信画面をしばらく見ながら、 結局、一言も返す言葉が浮かばない。
面倒だなって、 1度思っちゃうと、そればっかりだし、 もう今さら話す内容もない。
新しいものは、新しいというその一点のみで、 とても魅力的であるということを、 わたしは何回経験したら理解できるのだろう。
恋なんて浅はかで、愛は陳腐だ。
今日食べた杏仁豆腐は美味しくて、 一口もらった苺ショートは甘くて、
隣に寝ているのに、背中を向けて寝るのが、わたしは好きだ。
返信を催促するような文面に、 なんだかますます言葉が遠ざかって、 結局、受信メールごと削除した。
ふと、いつかの彼の気分が解った気がする。
自分が悪いとは言え、胸が痛むね。
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