A Will
DiaryINDEXpastwill


2008年04月26日(土) とても優しいから。

欲しかったものがそこにあった。

わたしは手を伸ばさずにはいられなかった。
それが、その欲しいものを、いつか壊してしまうことになっても、だ。


好きなものだから、
信じられないほど大切にしたいのに、けれど思うようにいかない。
好きだから、ずっと傍において置きたいのに、
傍に置いておくと、いつのまにかボロボロになって、
なんだかとても可哀想で、うっかり手放したくなる。


良い思い出だけを提供してあげたい。

ピカピカした、綺麗な。


どうかどうか、と祈らずにはいられない。



わたしの傍にいなくても良いから。
せめて笑っていてほしい。

それが最初の、たぶん一番大きな、わたしのお願いで、
お願いだった、はずなのに。




手放したくない、と今は必死。

お礼と謝罪を。



けれど、やっぱり放したくはないから。
どうか離れないで、と。


泣いてしまう。きっと。
そのくらいで離れないでいてくれるなら、わたしはきっと簡単に恐ろしいほど簡単に泣いてしまう。


まつり |MAIL

My追加
  Photo by *Pure-Pix*