A Will
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2007年09月28日(金) |
微かに温かい夢を見た。 |
ふと、考える。
あのとき。彼は何を見て、何を思って、何を望んだんだろう。
未だに。焦げもしないような淡い熱で残暑みたいに、思い出す。
醒めた瞬間を目の当たりにしたら、立ちすくんだ。 深追い。すれば、何か変わったのかな。
傷つきたくない。
それはわたしの正直すぎた気持ちで、だから求めきれなかった。 冷えたんだろう。何も、かも。
あの時、わたしに向けられた、些細な熱は、きっと別の誰かを、 いつか、温め得るのかもしれない。
寂しい、と思う。 泣いたりしないけれど。
それでも。寂しいのだと、思う。
今も、こんなに、打ち震えるような感覚なのだから。きっと。きっと。
また会ったときに、小さな隙間を、どうか愛しいと思えるように。 どうか優しいと感じられるように、ちょっと思った。
ありがと。と言いたかった。 思ったよりも、面倒で弱くて、思い切れなかった、わたしを、 一瞬でも可愛いと、思い違いでも、言ってくれたから。
嘘でも。すき。
あの場面で、あの状況で、嘘も言えない男なら、わたしはこんな気分にはならないだろうから。
季節が冷えていくように、わたしも、そろそろ冷えていくんだろう。
大丈夫。いつものことだ。
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