独り言

2008年03月26日(水) 遅春

落ち葉に染み付いた冬の香りをかいでみた。
落ち葉に刻まれた文字は、過ぎた冬。
南風にふかれて、やがて春の大地が芽をだすと信じていた。



2008年03月18日(火) 静寂

あの時、
摘んだはずの蕾だった。
いつの間にか花を咲かせていた。
チューリップの花だった。
それでも、僕はちゃんと信じていたよ。。。
今だって同じ。
でも信頼と寂しさは違う次元の生き物。
君だってわかっているはず。




2008年03月15日(土) 春の欠片

家路に続く緩やかな坂道
早咲きのサクラが花びらを散らしていた。
森の泉では、今日は雨上がりの
春の戯れ。

心に散り続けた花びらは、いつもどれも冷たかった。
そして、
最後の花びらが、君への硝子の破片に変わった。
長く散り続けた桜の思い出。



2008年03月14日(金) 漂流

霧に漂い
ずっとずっと朝もやの中から光が差すのを待っていた。
いつしか追った航跡も途絶え
やがて水面も静まり、静寂の中独りになった。
この海にはもう誰もいない。


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