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◆ 嫌いな女。ナンバーワン。 |
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嫌いな女、ナンバーワン 彼女は自分のことを“ちゃん”付けで呼ぶ 痩せてて、若く見えるから知らなかったが あのキャラで、まさか40歳を越えてるとは 彼女はレース会場に、安っぽいコスプレ衣装を着て 自慢気に現れる 格好を褒めてくれない人に本気で激怒して、本気で泣く みんな本心は“イタイ女”だと思っていると信じていたけど 彼女は私の周囲に 着々と陣地を広げ、根を張っていった 年も、コスプレもとりあえず棚に上げるけど 一番嫌なのは、彼女は自分のことを信じてやまないところだ 鼻につくなんてもんじゃない ある日突然目の前に現れて 「私が嫌われるわけない」と、無垢な振りして、弱いモノな態度をとる えてして、そういう女性は多い でも私の前には現れないで欲しかった もしかして、私もそんな性格になりたかったのかもと思わされる 惑わされる 振り回される 嫌いだと思ってしまう自分が可笑しいと思いこませるほど 愛と友情と自分とコスプレを好きな彼女には恐怖さえ感じる 世界が狭くなっても仕方ない 彼女にイライラさせられるくらいなら 彼女に感染した人たちから遠ざかるしかない こうして何人の人たちと決別したのだろう 「本心を言って」 皆、軽々しく言ってくるけど 説教なしで聞いてくれる人なんか出会ったことはない 言ったところで私が嫌われるだけ 本当の信頼関係が欲しければ 本当の自分を出せなきゃ無理なのだ その勇気が私にはない その勇気が彼女にはあるのだ 素直と恥をかく勇気とは偉大なもんだな 2010年10月26日(火)
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沙 亜 子 は い ま だ 、 水 の 中 |
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