蓮華在水
傷跡|未壊地
貴方との間には 違うものがたくさんある…
だからいつも 少しでも貴方に近づきたくて 側にいたくて 頑張ってた …気づいてた? いつも貴方の瞳を覗いてたこと 貴方の癖や話し方 筆跡だって もう覚えてしまった
いつも一緒に過ごしたあの場所 西日の強いあの場所
貴方はいつも 二人を包み込む光のように優しかった 求めなくても 余るほどの優しさをくれた
貴方の隣は居心地が良くて そんな居場所があることが 私には幸せだった…
まるでひだまりの様な 貴方の心の片隅にも 私の居場所があったらいいな…
ーセンセイ。
…そうやって 何度貴方を呼んだだろう 貴方はいつも 近くて遠い存在だった…
図書室を覗いて 貴方がいるのを確かめる それから貴方の名前を呼ぶ
最近はいつも 呼びかけなくても気づいてくれるね 優しく微笑む貴方 私も自然と笑顔になる…
この限られた空間の中で 貴方に恋をするのは 苦しいけれど幸せで… この中にいれば 貴方は消えてしまわないから いつでも見つけられるから… 出たいけれど出たくない 狭い狭い檻の中…
その中には 小さな楽園が在った…
…私の心が泣いている…
どうにもならない現状に 今まで必死にもがきながらも 耐えて来たのに…
もう限界なの? 私はこんなに弱い奴だった? 貫き通すことも出来ないの?
どんなに困難でも 頑張ると誓ったのに 諦めないと決意したのに
貴方のほんの些細な言葉一つで 私は生きることも死ぬことも出来る
貴方は私にとって 巨大な爆弾の様な人 だからきっと 触れてはいけない存在だと どこかで感じていたのかもしれない…
…私は 自分が壊れるのが恐かったんだ…
目に見えるハードル
…例えば陸上競技 いつも軽々と越えて ゴールを駆け抜けた それは私には 無いに等しい障害だったから
でも今私の目の前にあるハードルは 目には見えない それなのに その存在は明らかに分かる 巨大で恐ろしい 逃げてしまいたくなるその威圧感が
…私と貴方を隔てている
私は越えられるでしょうか? この巨大なハードル…
それとも私には まだ越える資格が無いのでしょうか…?
このハードルを越えた その先のゴールには…
貴方はいる…?
貴方と私の間には お互いに入り込めない領域がある
例えば年齢差 例えば身長差 例えば社会的立場
貴方と一緒にいても 何故だろう 淋しさを覚えるのは 何故だろう 本心が視えないのは
貴方はその奥深くに 視えない何かを隠している…
私には開いてくれないのですか? 貴方の心の扉… その先にある 貴方の本当の気持ちは…
私は少しでも 貴方に近づきたいと想うのです 貴方を知りたいと…
貴方の心に私は入り込める…?
貴方に教わったもの… 難しい方程式や 答えの無い関数ばかりじゃない もっと大切なもの たくさん教わった…
心から笑うこと 素直になること 諦めずに頑張ること…
私の大好きな 貴方の瞳 貴方の声 貴方の空気 貴方の優しさ…
すべてが安らぎだった 私が求めていたもの どんなに困難な道であろうとも… 貴方が欲しかった
だから 少しでも貴方の側にいられるように たくさんお勉強したよ 貴方に褒めてもらえるように…
貴方にはずっと 私の先生でいて欲しい かけがえのないもの これからも もっと教えて…
貴方の隣は私の指定席だった…
いつも放課後に貴方の元を訪れては 下校時間まで一緒に 楽しい時間を過ごした 大キライな数学も 貴方となら頑張れた
貴方の隣に居ると とても心が和むの 貴方はすべてを充たしてくれる 私の心が失ったものすべて… 喜び 悲しみ 愛 希望…
私の指定席 それはもう あの場所にしか あの時間の中にしか存在しない でもいつか いつでもどこに居ても 貴方の隣が 私の指定席になったら…
そんな小さな想いを胸に 今は 貴方が隣にいる幸せを ただ噛み締めている…
…それは いつも穏やかで 優しくて 心地好くて… 嫌なことは全て忘れて 同じ時間に生きていることを実感する
貴方の時間は 大らかで 暖かくて ゆっくりとしていて… 心安らぐ至福の時…
でも別れはやって来る 毎日のことなのに 貴方との別れはいつも名残惜しい まだ話したいことはたくさんある… 聞きたいことはたくさんある… それでも時は二人を それぞれの世界へと押し戻して行く…
私はその日のことを思い返しながら 明日も貴方に会えることを祈って 眠りに落ちる
…今日も貴方のことが、イチバン好きでした…
試験の結果を 早く貴方に伝えたくて 逸る気持ちを抑え 貴方の元へ
貴方はいつもの笑顔で 私を迎えてくれた
数学があまり良くなかった… でも貴方は頑張りを褒めてくれた 貴方の笑顔に また元気をもらった
これでもう 二人で過ごす時間は無くなってしまう… 楽しかった二人の時間
最後に貴方が ふと零した一言には どんな意味があったのだろう 貴方もあの時間を 楽しみにしてくれていたの?
…また会いに来ます そう言った私を見送る貴方の笑顔は どこか淋しさを帯びた 優しい笑顔だった…
…コーヒーに、ミルクは倍入れて。 ミルク入れないと飲めないから…。
そんな私の要望に応えて 貴方の作ってくれたコーヒー 不思議ね いつも自分で作るよりも ずっとずっと美味しい きっと貴方の優しさが この中に詰まっている…
二人でカップを持って 冷えた身体を温めながら コーヒーの香りの漂う冬休みの図書室 貴方のコーヒーは どんな味がしてた?
…私のコーヒーは 喉を通る毎に 貴方の優しさが 身体中を温めていました
貴方の作ってくれたコーヒーの味 きっと忘れない…
貴方からのメールを読んだら 何故だろう それまで張り詰めていたものが切れて 涙が溢れてきた…
貴方の言葉はいつでも 私にパワーをくれる 幸せと安心をくれる 今日もまた そんなことを実感しました
今まで私はずっと 貴方のそれに 支えられて来た… 何気ない貴方の言魂が 私の心を貫く
今 この私が在るのも きっと貴方がいてくれたから
この頃やっと こんな自分を好きになれました…
ー貴方に恋するこの気持ちに いつも正直でいたいー
夏の終わりの鴨川の辺 貴方の買ってくれた花火を 数人の輪の中で燃やしながら 私はその光に浮かび上がる 貴方の横顔を見つめていた
儚くも華麗な 小さな命を燃え尽くす花火 多種多様な色を見せ 闇に咲く花火
私もそんな風に 一生懸命に生命を燃やせるでしょうか 貴方を想うことで 私の生命は光輝いているでしょうか…
無邪気に遊ぶ貴方を見つめながら この恋が 花火の様に儚く終わらぬことを祈った
あの夜の貴方を あの無邪気な笑顔を 私は忘れない…
二人の間には 見えないものがたくさんある
…例えば 貴方と出会ったのも 貴方と微笑み合えるのも きっと何かの巡り合わせで 見えない絆で繋がっているのだと そう感じることがある
だって 運命なんて信じ難くても 二人で深めていく絆なら 確かにここに在るのだと 実感出来るから
貴方と過ごした時間の中で 少しずつ強くなった絆…
私は守って行けるでしょうか 育んで行けるでしょうか 完成するまで 決して切れることのない 強い絆になるまで…
貴方に出会った日 私はこんな未来を 夢にさえ見なかった
近くて遠い貴方の存在… それは今も変わらないけれど
私には手の届かない人だと思って 私は貴方を敬遠していた 貴方の周りにはいつも 笑顔が溢れていて 優しさが溢れていて 近づけない世界を感じていた
でも貴方はこんな私にも 笑顔をくれた 優しさをくれた
あの頃はそれを 素直に受け入れられなかったけれど 思えばその頃から 私は貴方に 惹かれていたのかもしれなかった
永い間 暗闇を彷っていた 前も後ろも判らずに いつからかそこに 心地好ささえ覚えて
そんな暗順応の中で 私は一筋の光を見つけた 私の探していた 安らぎ、ぬくもり、そして優しさ… すべてが溢れていた
ー貴方が私の新世界ー
もう古い翼は必要ない あなたの呪縛から離れ 新たな未来へと 私は歩き出す
本当にこれでサヨナラ… ありがとう…私の愛した人 ありがとう…私の愛する人
…夢を見た
あの日のあなたが 私に微笑んでいた 何一つ違わないのに 私はあなたに近づけなくて ここから動けなくて 私の世界は 見えない壁で塞がれていた
もう戻れないのだと 誰かの声がする
これがあなたの与えた試練ですか? 私はもう必要ないのですか? あの日に返ることは許されないのですか…?
夢の中の恐怖と幸福
目を醒ますと 頬を伝う 優しいぬくもりを感じた 溢れだす愛の記憶を…
…この記憶が枯れる日が いつか訪れるのでしょうか…
あなたが私の心の一部となった時 私はあなたの元から飛び立った 『自由』という翼を手渡され あなたのいない世界へ 新たな居場所を求めて…
ー笑うことも泣くことも失くした抜け殻ー
私は見つけられるでしょうか あなた以外に あなた以上に 心から愛せる人を
未来は視えないけれど しばらくはこの暗闇を彷おう あなたの記憶と共に… いつかこの暗闇のどこかに 光を見つけられる その日まで…
2002年01月14日(月) |
You go your way… |
ふとした瞬間に あなたを想い出す
二人の時間は決して幻ではなかったと あなたのぬくもりを想い出しながら 私は一人 涙に溺れる
たとえこの気持ちが届かなくても… あなたの幸せな姿が見えなくても…
私はあなたを愛している
だからどうか 迷わないで 振り向かないで 立ち止まらないで 前を見て あなたの進むべき未来へ あなたの在るべき場所へ 一歩ずつ近づいて
たとえそこに 私が存在していなくても…
ーあなたは私の全てだったー
私が初めて全身全霊で愛した人… あなた今はどう生きていますか 笑えていますか 楽しんでいますか 苦しんでいませんか
私はあなたから離れられずに ずっと苦しんでいたけれど やっと答えを見つけた それは あなたを生涯愛すること…
あなたはもう 私の前にはいないけれど いつも遠くからあなたを見守っています あなたが幸せであるようにと この小さな心で祈りながら…
私の生涯の恋人へ I love you forever…
私の出会った 愛すべき全てのモノたちへ… 私の心の支えとなっている 大切なあなたへ…
伝えたい想いは この小さな身体には抱え切れないほどあるけれど 私は私に出来る限りを尽くして この想いを伝えたい ほんの少しでもいいから あなたの心に届くように…
ー今ここから始まる もう一つの私の世界ー
私の愛するすべての宝物たちへ… ここに誓う 決してあなたたちを裏切らないことを… そして 信じ愛しながら生きてゆくことを…
|