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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2016年10月31日(月)
Vol.846 来年の今頃は・・・

おはようございます。りょうちんです。

今年の夏、楽しかった思い出を俺は何ひとつ作れなかった。7月は2日間、8月は3日間、9月は5日間。俺の休日の日数である。もちろん連休なんてあるわけがない。唯一遠出をした毎年恒例の夏登山も、今年は残念ながら雨に祟られて実現できなかった。仕事ばかりの毎日。自分の時間なんて作れるはずもなく、ただ目の前にぶら下がっている仕事をこなすだけの日々。今の俺の中は、仕事が9割以上のウエイトを占めて生きている。
自分の時間がほぼ皆無の俺であるから、誘われた夏のイベントはすべて断ざるを得なかった。久しぶりの中学時代の同窓会も、それぞれの家族がそろって集まった大学時代の同級生との飲み会も。大好きだった高校野球から距離を置いているのも、自分の時間が取れなくなったのが大きな一因でもある。相方はシルバーウィークを使って北海道や京都に旅行に行ったり、弟は仕事絡みとはいえスウェーデンに行ったりしているのを聞きながら、俺はただ黙々と欲望を殺して夏を過ごしていた。
仕事が大好きでそこに生きがいを感じているのなら、これでもいいのかもしれない。だが、ぶっちゃけ今の仕事環境も労働条件も劣悪である。仕事の作業そのものに関しては苦ではないのだが、ボランティアみたいな賃金だし、職場の人間関係はこの上なく最悪だ。強靭なメンタルを持っていると自負する俺ですら、何度心が折れそうになったかわからない。おそらく普通の強さの心の持ち主なら、とうのとっくに病んでいるに違いない。
それでも俺が耐え続けていられるのは、ゴールが見えているからだ。来年の春が終われば、俺は自由になる。その日が確実にやって来るのがわかっているから、このつらい毎日も修行の日々だと思えることができる。今のこの時間を、俺は無駄だとは思っていない。それでもやっぱり、「来年の今頃は…」と常に考えながら今日も過ごしている。こんな毎日を消化試合と呼ぶならそれでもかまわない。白く輝くトンネルの出口はもう見えている。今はただ、少しでも時間が早く流れていくことを祈るだけだ。