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りょうちんのひとりごと
りょうちん
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2008年09月12日(金)
Vol.729 母の阿蘇旅行

おはようございます。りょうちんです。

次の家族旅行は熊本の阿蘇にしよう。いつのまにかそんなことが決まっていた。去年の夏に熊本からわざわざ母の叔父さんが来てくれた時、今度はそちらに遊びに行きますなんて社交辞令みたいな約束を、母は本気にしてしまった。飛行機での長旅は無理だという俺らの心配も、すでに母は病院の先生から大丈夫だと太鼓判をもらってきていて、俺は行く気満々の母に早く旅行に行きたいと何回も促された。
今から40年以上も昔。母がまだ中学生だった時、母は一度阿蘇に行っている。その時の旅行は本当に楽しかったようで、いろんな思い出話を聞かせてくれた。当時は新幹線がなかったから夜行列車で丸一日かけて熊本まで行ったこと。熊本駅には親戚一同がマイクロバスを借り切って大勢で出迎えてくれたこと。真夏の熊本城を観光したこと。阿蘇の草千里の広大な草原を歩いたこと。阿蘇山に登り火口から噴煙が上がるのを見たこと。帰る直前に台風がやってきて親戚の家が水害に遭ってしまったこと。母にとっては父の故郷でありながらたった一度しか訪れることのなかった阿蘇に、いつの日かまた行ってみたいとずっと思っていたのかもしれない。
そんな母の強い願いが、来週現実になる。大分空港に降りた俺ら8人は、別府にて温泉を堪能し、湯布院を抜けてくじゅう方面へ。日本一の吊橋を渡ったあと、やまなみハイウェイを通って阿蘇山に。草千里や中岳火口など阿蘇一帯を観光したら、麓の菊池温泉の叔父さんのところに寄って、熊本空港から帰ってくる。旅行ガイドやインターネットを駆使して、やっとのことで調べ抜いた結果。初めて訪れる人も十分楽しめる上、それでいて母のカラダにも無理のない、3泊4日のこんなプランを完成させた。母が以前訪れた40年前とはずいぶん変わっているに違いないが、2度目の母の阿蘇旅行が思い出に残るステキな家族旅行になればいいと思う。俺も今から阿蘇に行くのが楽しみで仕方ない。



2008年09月08日(月)
Vol.728 余計な詮索

おはようございます。りょうちんです。

我が家のすぐ下の階の部屋には、若いご夫婦とちびっこ兄弟が住んでいる。時々アパートの前の道路で奥さんがちびっこたちを遊ばせてたり、大きなバイクを触っているダンナさんを見かけたり。話はしないが同じ建物に住む住人同士、会えば軽く会釈くらいする。去年の夏にベランダの窓を開けていると、すぐ下からちびっこの騒がしい声がよく聞こえてきた。別にそれが不快なのではなく、むしろそのくらいの子どもがいてもおかしくない俺にとってはなんだか少し微笑ましく思えた。
ちびっこと奥さんの姿が最近見えないなぁと、不信に思い始めたのは今年の春。冬の間は窓を締め切っていたためちびっこのにぎやかな声は聞こえなくて当たり前だったが、夏が近づいてきてもひっそりしたまま。そういえば家の前で遊ぶ姿も近頃見かけないし、玄関の脇には子ども用のバギーや虫かごもほこりをかぶったまま置きっぱなしになっている。晴れた日にはベランダいっぱいに干してあった洗濯物も、もうずいぶん長いこと見かけていない。でも夜になるとカーテンの隙間から灯りは漏れているので、誰かは住んでいるようだ。
あぁそうか。きっと何らかの事情で、奥さんは子どもふたりを連れて実家に帰ってしまったんだろう。残されたダンナさんは、今はひとりでさみしく住んでいるのかもな。ちびっこが遊んでいたおもちゃもそのまま置き去りだし、洗濯物も少なくなりベランダも殺風景になった。若いご夫婦だから何かと苦労があったに違いない。
お盆が過ぎたある日、窓の外から何やら聞き慣れない音が聞こえてきた。耳を澄ませると、それは赤ちゃんの声。急いでベランダに出て階下を見下ろすと、所狭しと干された洗濯物の奥から聞こえるのは小さな赤ちゃんの泣き声だった。そうか、そうだったのか。奥さんとちびっこがいなくなった理由はダンナさんに愛想を尽かせて出ていったのではなく、3人目の赤ちゃんを出産するためだったのか。俺らが勝手に推測した余計な詮索は、大きなお世話だったようだ。今では赤ちゃんの声が聞こえるたびに、去年よりももっと微笑ましく思える毎日を俺らは過ごしている。



2008年09月01日(月)
Vol.727 高校野球で一句詠む

おはようございます。りょうちんです。

今年の俺の夏は、大好きな高校野球にどっぷりと浸った夏。そういうわけで今回のひとりごとは、俺の趣味の世界を満載でお届け。題して「高校野球で一句詠む」。
「太陽の ようにまぶしい キミがいて 高校野球の 夏がはじまる」
球場でユニフォーム姿の球児くんを見かけると、毎年決まってこう思う。
「熱闘の 行方はいつも 風の中 勝つか負けるか 答えはひとつ」
一度負けたらあとがない夏の大会。だからこそ、真剣勝負をしないわけがない。
「見送った カーブは キャッチャーミットへと 主審の声は ストライクアウト」
「エラーとか ミスを後悔 するよりも 今は仲間を フォローすること」
負けないためにはミスをしないこと。でももっと大切なのは、力を合わせること。
「白球が アーチを描く 夏の空 夢の行方は 神のみぞ知る」
外野方向に飛んだボール。ヒットかアウトか。そんな緊張感がたまらない。
「満員の 観衆の中 延長戦 この一球に 願い託して」
延長戦になると、試合から目が離せなくなる。その一球一球がドキドキの連続。
「さぁうとう! 祈りを込めて 叫ぶ声 打席のキミに 届いてるかな」
「夢やぶれ 今年も夏に サクラチル はらはら舞うは 悔し涙か」
宇都宮東高校、佐倉高校の観戦をした時の一句。掛詞、気づいたかな。
「五輪にも 負けないくらい 熱い夏 闘いは今 甲子園から」
オリンピックに隠れた今年の甲子園。でも甲子園はマジで熱かったなぁ。
「3点差 でもあきらめない カクテルの 光の中で 夢よ終わるな!」
夕闇がせまり照明が灯る甲子園。そんな中で詠んだ一句。
「夢見てた あのマウンドで 投げた夏 39℃の とろけそうな日」
甲子園に行ったのは晴れた暑い日曜日。夢の舞台に立った球児くんにも特別な日。
「投手戦 願いを胸に 投げ抜いた あぁ栄冠は 君に輝く」
一生懸命な姿を見ると、がんばった球児くんすべてに本当の栄冠は輝くんだよな。