ちちやす日記   こんげつぶんきのうあしたかこぶん


2003年06月30日(月) 当社比180パーセント
 アクシデントがあって、いきなり忙しくなった。今年はちゃんと夏休みが取れるのだろうか、現時点では危ぶまれるほどに。とくに今日は(珍しくも)ぎっちりと、朝8時半から夜10時くらいまで職場にいて、夕飯はカップラーメン(しお味)。終バスで帰宅、ダイビング器材洗って干して、洗濯ものも洗って干して、ひと段落。

 しばらく調子よかったので油断してたら、ストレスをうまく受けとめられなかったせいか、情緒不安定に陥った。突発的に怒って(キレて)しまったり、その後には自己嫌悪で泣きたくなったり。よく考えたら、「普通」の、あるいは精神的にタフな人であってもキレたくなるような状況ではあったんだけど、夢にうなされて何度も起きたりなど気になる点もあるため、カウンセリングの予約。

 ちょっと頑張りすぎたかも知れない。空回りしていたとも言える。われと我が身を振り返り、タメイキひとつ吐いてつぶやく言葉は「やれやれ」。ほかに言い表す術がない。


2003年06月25日(水) 新宿って好きな街だな
 4週間おきの通院日。アナフラニールを止めて、ドグマチールを日に3回の処方に変える。問診。だいぶ良くなってきたんじゃないかな。油断しちゃいかんし、100パーセントでもないけれど。
 認識の歪みが少なくなった、自分をある程度客観視できるようになった、自我の境界が以前より明瞭になった、些細なものごとが気にならなくなった、辛いことをくよくよ悩まなくてすむようになった。エトセトラ。「ふつーのヒト」は毎日そんなふうなのが当たり前なんだろう。それができなかった身としては、できた日は本当に嬉しくて、ありがたい。文字通り『有り難い』。

 新宿に出て、ランキンランキンで雑貨を仕入れて、ロッテリア寄って映画館。このところ映画をたくさん見ている。余暇はあって、けど、やらねばいけないことがいっぱいたまっていて消化できない。メールの返事とか(言い訳っぽくココに書くあたりが姑息)。
 んで、映画。『ザ・コア』。駄作っつーかね。あまりにリアリティがない。ビデオで借りて2時間をつぶすならば良いんじゃないでしょうか。『ザ・マトリックス・リローデッド』。文句なく面白い。アクションも映像にも目を見張る。「つづく」ってのはズルイと思うな。次も見ちゃうけど。『ソラリス』、監督がSF好きじゃないらしく、舞台劇のよーな哲学的な仕上がり。海上基地ではなく軌道上のステーションが背景であるので、海洋SFって感じではないのだった。自分はSFファンにあるまじきことに、原作は未読だしタルコフスキー版も未見。インチキSFファンだからしょーがないが、そのうち機会を作ってそれらに触れたい所存。


2003年06月18日(水) 初物は西向いて笑って食う
 ……でよかったんだっけ。今年はじめての桜桃。サクランボは国産に限る。赤くつややかな表皮を歯先でぷっちり破る。口中にひろがる爽やかな甘酸っぱさ。季節の恵みに感謝。

 整骨院に行って、書店と西友。洗濯機まわして風呂。なんのことはない1日。

 数年ぶりに旧友から絵ハガキ。さっそく返事とメール。筆マメな時期に入ったので、ハガキと切手を持ち歩いてはちょこちょこと手紙を書いている。しばらくの間、ものを書くことが億劫だった、手紙が書けるほどに回復したということであろう。かつて当たり前のようにできていたことが何もできなくなって、あらためて可能になるというのは不思議な気分。生まれてからずっと、ある意味ウツというか、無気力状態ではあったのだなと思う。さて、この先の人生を、軌道修正してゆけるのかどうか。日々を楽しみ、ゆっくりと歩もう。


2003年06月17日(火) やっぱナマだよね!
 ビールの話ではないっす、生演奏、ライブのおはなし。

 ウツ仲間であり心やすい友でもあるMっち(仮名)に誘われて、インド料理店で行われるシタール(弦楽器)とタブラ(ちいさい対のドラム)のライブに。カレーはベジタリアン用であって、肉類を一切使っていない、なのに深く複雑玄妙な味わい。冷たいチャイや濃いラッシーとともに美味しくいただく。カレーが旨いのは当然として、焼き立てのナンのおいしかったこと! 火傷しそうに熱いのをちぎって口に運ぶと、ふんわり甘い香りがして、なにもつけなくても美味しさに顔がほころんでしまう。やみつきになりそう。駅近くでアクセスも良いので、たまに来ることにしよう。

 さて、演奏は、19時30分からと20時45分からの二部構成。前半はシタール中心、後半はタブラ中心で、伝統にのっとった即興演奏から映画音楽(『大地の歌』)まで。シタールは思ったよりもネックが長く胴も大きく、弦は20本もある。だけど実際に弾くのはそのうち数本で、あとは共鳴弦なのだと言う。
 タブラは木製の小さいのと、金属製の一回り大きいので構成される一対。すべり止めの粉をはたきながら、手首のスナップを効かせ、指をせわしなく動かしてリズムを刻む。ふたつの楽器が作り出す心地よい音のうねりに、いつしか足で拍子を取りながら聞いていた。

 気付くと結構遅い時間になっていたので、急いで辞して、終バスで帰る。音楽で仕事の疲れも癒され、ガンコな頭痛もどこかへ飛び去ってしまった。音楽と美味しい料理は元気にしてくれ、リラックスさせ、勇気を与えてくれる。


かこぶんきのうあした
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