ちちやす日記   こんげつぶんきのうあしたかこぶん


2002年06月27日(木) 高飛びしたい! 今すぐにだ!
 今すぐ京急に乗って羽田空港へ、ヒコーキ飛び乗って沖縄に行きたい。行きたいんだったら! とわめいていても行けやしないので、沖縄料理の「抱瓶(だちびん)」へ。(比較的)安くて料理が美味しい、にぎやかで気さくなお店。

 本日はアルコール抜きでうっちん茶。お通しは春雨とササミをピリ辛で炒めたの(ちゃんぷるーの一種でしょうか)。あとゴーヤ焼飯。玉子とゴーヤとスパム(ポークランチョンミート)がほっくり美味。ひとりだと量が多い。飲みつつ数人でつつくべきなんだろうなあ。ごちそうさま。

 しばらく続いた雨はあがったものの、どうも気温が低くて体調によろしくない。ほうじ茶とか飲み、数日ぶりにチャットしてみる。久々の人に会えて嬉しく、4コマ雑誌やコミックスの話題、面白いサイトのURL交換などで楽しいひとときを過ごさせてもらう。ヒッキー寸前で殻に閉じこもってるくせに、優しくされると心底ヨワい。ほかの人たちもそんなものなんだろうか。いや俺はワガママだよなあ、と思いながらも直さない(っつーか今更この性格は矯正できまい)。

 なにもかも捨てて忘れて南の島に行きたいなー、と思いながら、身近な人々と一緒にいるのが好き。日常あっての楽園なんでしょーね、と月並みな結論で〆。


2002年06月26日(水) さむいさむいよつゆのそら
 梅雨寒という言葉が聞かれますように、ここ数日は雨が降って気温が低いです。降雨のおかげで水不足が解消されそうなのは喜ばしいとして、寒いと気が滅入ります。出かけるときは上着必須で、夜は長袖パジャマひっぱりだして、熱いお茶など飲んでみたり。

 あったかいベトナムうどん(フォー)が食べたいなあ、とアジア料理のお店に行って、まずキールを一杯。お酒も久しぶりな気がする。酔って警戒心や不安感が薄れるのは良いとして、動悸と頭痛がちょっとだけ来て困り、やがておさまってほっとする。
 適当にほんわりしつつ、レタスの香り油かけ(シャキシャキのレタスにカリカリガーリック、とろみのあるソースが激ウマ。これが食べたくてここに来ること多し)をつまみ、野菜たっぷりの春雨スープを飲む。唐辛子の欠片を口にしてしまったらしく、舌が燃えるよう。具はともかく(フクロタケとキャベツがウマー!)スープが辛くて飲み切れず、もったいない。今度たのむことがあったら、辛さを抑えてくれるようにお願いしようかと。
 デザートは、かぼちゃとココナッツのプリンにカスタードのソースをかけてラズベリージャムと生クリームを添えたのと、冷たいジャスミンティー。お茶は、氷をたくさん入れたグラスに自分で注ぎます。ティーポットから立ちのぼる甘い香り。中国茶ってゆったらジャスミン茶になってしまい、それほど好きじゃないんだけど、雨の夜のしめくくりには、華やかなジャスミンの香りが意外に心地よかったです。結局、フォーは食べずに帰ってきてしまいました。

 「マガジンZ」購入。『仮面ライダーSpirits』第二部である『仮面ライダーZX(ゼクロス)』、今月はなんと10ページしか掲載されておらず。すぐ後ろに短編が掲載されているところから、予定のページ数を掲載することができなかったようです。単行本やファンブックに総集編、他誌の連載などでスケジュールがきついのであろうと想像するので、まあ仕方ないかとは思います。6冊同時刊行とかゆって、いっぺんに出しすぎだよ講談社。フェアやってくれるのは嬉しいけど、ファンはお小遣いが持たないし、作者もスケジュールがきついじゃないか。もうちょっと分散させてくれた方がありがたかったなあ、と、誰も読んでないところでひとりつぶやいてみます。
 以下、感想などは白抜きで。1号強すぎ! 旧型が最新型に圧勝というのは経験値や精神力の差でしょうか? 今回は素顔のライダーがひとりも出てこない回でありました。ストーリーにはなってない断片なので判断保留。アクションや演出(立体映像のくだりとか)はさすがです。来月がまた楽しみ。というか、今度はちゃんと全ページ掲載されていますように!

 ライダーファンの知人に電話。熱いライダー小説の感想など話して嬉しい気持ち。あ、感想書いてなかったや。そっちはたぶんまた後日。


2002年06月25日(火) あのころの情景
 浅い眠りで見た夢に、なにも心配なかった頃の家族が出てきた。東京に帰るのがイヤになるほどの安楽な実家の空気。時刻表を見ながら父と交わした他愛のない会話。覚醒しかかっていたはずが夢にとどまりたかったのだろう、話している相手が(現実では)すでに他界していることに気付かないでいた。

 もう二度と味わうことのない、手にすることのない幸福。まったく陳腐な話だが、失ってはじめて理解できる。それがどんなにかけがえのないものであったのか。故郷の町では、7月の初旬に夏祭りがある。町が存続する限り変わりなく祭りは執り行われても、それを楽しみに帰省することはしばらく(あるいは永遠に)ないはずだ。

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 苦難に直面すると居心地の良い穴倉に逃げ込もうとする。弱い精神が見せた幻影。


2002年06月19日(水) 口内土木工事完了。
 やあ。元気ですよ。へろへろしてますが。いちばん近況報告したい人が見てないかもというのとか、なんか無気力なので更新途絶気味ではあるけれど、つつがなく大過なく暮らしております。
 今日は歯医者で、やっとこさ左下大臼歯に金属冠がかぶさりました。通い始めたの3月末じゃなかったっけ。長かったなあ。あとは調整と歯石取りとかやっておしまい(のはず)。舌がどこにも引っかからない、思いっきり噛める幸せ。
 21世紀になったというのに、『夏への扉』に出てきたような、虫歯を根絶する方法や万全な治療法などは出来ていないのでした。

 セブンイレブンの仮面ライダー祭り(?)開催中。炭酸飲料が苦手なのでボトルキャップには手を出せない。1本だけ買ってガマンして飲んだら「仮面ライダーJ」だったのでガッカリ。うわーん。「J」なんて見たことないぞ。巨大化するんだったっけ。
 全30種、欲しかったアマゾンが当たるまでどれくらいかかるか考えるだに恐ろしい。もうこれ以上炭酸はゴメンなので「仮面ライダーキッズ」のアマゾンを購入。ディフォルメされてて彩色済、可愛いのでかなり嬉しい。
 グッズはともかく、書籍類は買うことになるんだろうなあ。それにしても、フェアは19日からだとゆーのに、18日深夜にはいくつかの商品が売り切れってのは早すぎだ。小説はどこに売っているのだあ〜!

 と、相変わらずナニモノカに踊らされている俺。いいんだ、オタクやOLの消費行動の積み重ねが不景気を脱するカギなんだから(本当か?)。OLらしく(?)サイパンとか行きたい俺の夏休みは、いまのところ予定が未定。今から予約取れるのであろうか。


2002年06月12日(水) いつか起こるかも知れない物語
 「ファースト・コンタクト」を題材にした『太陽の簒奪者』読了。

 長らく弱っていて入力停止状態にあり、現在も暖機に近い低速運転であって精力的に情報を取得することはできない。休み休み、ときには途中で放り出したりもしながら本を読んでいる。
 しかしこの本は冒頭から引き込まれ(良い香り、美味しそうなSFの匂いがぷんぷんするのだ、食指が動かないわけがない)、比較的短い期間に読んでしまった。通勤電車の中(バスは車酔いするから読めない)、歯医者の待ち時間、ちょっとした暇を見つけて、読み進むのがもどかしいほどの期待感とともに。そして期待は裏切られることなく、物語は見事に着地した。

 カバー裏の解説のとおり「クラークの直系の子孫」という印象。あまりに淡々と進むストーリーに物足りない思いがしないでもないが、書き込みすぎて辞書みたいに分厚くなるよりは、細部を想像で補う省略の美学を良しとする。

 女性科学者・白石亜紀は「メカや科学に強い女の子」という野尻作品に多く見られる主人公の類型であり、一種の理想像であろう。ハードな作品を追求するならば主人公は男性であっても構わない(というか、そのほうが自然な)はずであるけれど、この作品では主人公が女性であるがゆえの暖かみが魅力ともなっている。

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 21世紀になり、古いSFが描いてきた「未来」の年代を通り越して、地球にはまだ異星の客は訪れていない。自分たちが存命のうちにそれが起こるのかどうか、起こったとして双方に幸福な結果となるのかどうか。この目で見、脳で知ることはあるまいと思うが、読み終えた本を膝に置き、しばし空想する。


2002年06月11日(火) 間歇泉とゆーか、思い出したように
 あーすっかり更新してませんでした。えーと近況は、B'zの新譜げっとしましたよー。血が騒ぎます。燃えます。
 マンガもいっぱい買いました。『あずまんが大王』(最終巻:4巻)、『バカ姉弟』(長らく待った第1巻)など。バカ姉弟は高野文子の「アネサとオジ」みたいで(と俺は思っている)、省略され圧縮され説明なしのまま飛ばしまくりの展開で、上手い人が描き飛ばしたような絵柄で、とにかくなんだか大好きです。


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 定期健康診断の結果が出る。寝込むほどではないがどことなく不健康で、貧血とか目とか再検査。うざー。ヘム鉄でも飲んで運動して体質改善に努めますうー。

 いつの頃からか足が痛い。靴が合わないのか座業のせいか、運動不足か分からないけど、慢性的に足の裏と骨のでっぱりが痛いのだ。軟骨がでっぱってるのは、たしか高校時代にはすでにあった。地元の形成外科を受診したら「放っといていいよ」ってゆわれたような記憶が。

 思い切って整体に行ってみた。電気(アブトロニックみたいのと、赤外線であっためるの2種)かけて、肩や腰も揉んでもらって生活指導を受ける。
 生活態度や姿勢などが長時間かけて痛みを作ったもので、一朝一夕で取り除けるものではない。ときどき通って整体してもらいつつ、靴や歩き方などを見直す、気の長い治療が必要になるらしい。うはあ。骨のでっぱりは、ひどければ削る手術もできるが、スポーツ選手でもなければその必要もなかろう(削っても再生する可能性も高い)と言う。

 「欠陥というわけではないですが」と前置きして、先生が気付いた身体的特徴を指摘してくれる。肩甲骨が標準よりだいぶ小さい。骨が小さいぶん筋肉が発達しておぎなっている。なんかスポーツやってましたか、と問われて身に覚えがない。重いものを運ぶ日々の賜物か? ダイビングだって鍛えるほどにはやってない。

 意識してなくても、よくも悪くも、これまで過ごして来た日々が歴史として肉体に刻まれているのだった。目には見えないが精神にも。


2002年06月04日(火) ムシバの日、胃カメラの番組を見る
 荷物の送付について兄に電話したら不在であって、声を聞かずにすんだことにほっとしている部分があると自覚。彼の行動を見ていてイライラするのはあまりに自分に似ているから。見ないようにしたくとも、血のつながりがそうさせてくれないから。はやく何もかも片がついてしまえばいい。苦労は避けて通れなくとも、家族全員が悩まずに暮らせたらいい。

 『プロジェクトX』。戦後わずか数年、胃カメラを開発した医師と技術者。吉村昭の『光る壁画』を読んでみたいとずっと思っていて、この番組を見てしまったので、もう読まないかも知れない。

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 愉快な香港映画を見れば笑いもするし、食べものをおいしくいただける。なのにまだ立ち直っていないのか、ちょっとしたきっかけで悲しみがフラッシュバックする。たとえば「笑える本」の書棚に背表紙を見せていた『河童が覗いたトイレまんだら』。妹尾河童の著作は亡父の蔵書に何冊か含まれていた。好きな本についてもう語ることがないと思うだけでダメだ、泣ける。
 ちいさなことでコントロールを失う自分が歯がゆい。体調不良、ホルモンバランス、思い当たることはいくつもある。漠然とした不安感。心の傷は切除ができないから、薄れながらも消えない喪失感をずっと抱えていくのだろう。


かこぶんきのうあした
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