新しい操作を説明するときに、どこまで詳しく言うべきか。教える側は、そこまで細かいことを言わなくても理解してくれるだろうと、ついつい思ってしまうもの。教わる側は、講師の言われたとおりに操作をしているはずなのに、「先生、そうならないけど・・・」ということもよくあるわけで・・・。
エクセルの列幅変更の説明をしているときのこと。 その1 C列の幅を変えたいときは、CとDの間にマウスを合わせて、幅を変えるマウスの形になったら変えたい方向にドラッグするよ。 (問題なし) その2 列の中で一番長い文字の幅に自動に調節するときは、幅を変える形になっているのを確認して、ダブルクリックしてね。 (問題なし) その3 シートのすべてを、それぞれの列の文字幅に調節するときは、全セル選択ボタンを押して、どこでもいいからダブルクリックしてみて。 (数名の方が、先生、何にも変わらないよ、とおっしゃる)
どれどれ。「もう1回、やってみて」と、操作をしていただくと・・・。全セル選択ボタンを押すところまでは問題なし。続いて、ダブルクリックするのだけれど、マウスポインタが幅を変える形になっていない! 「どこでもいいからダブルクリックして」と説明したのが原因のよう。 再度、説明しなおし。「どこでもいいと言ってもね、ホントにどこでもいいわけじゃなくって、幅を変える形になってなきゃだめだからね」と。
初心者の皆さんは(もちろん、すべてじゃないけれど)、なぜ「シフト」と「スペース」を間違えるのでしょう。「スペース」と「バックスペース」も最初のうちはこんがらがっちゃう方もいるけれど、これは同じ「スペース」だからまあ仕方ないとして。 同じ「サ行」の音で始まるからかなあ。スペースは何も書いていないキーで、親指のところのキーと覚えていただくとして、英語に不慣れな方だと「Shift」が「シフト」と見えないのだろうな。
スペースを押すべきところでシフトを押しても、特にどうということはないけれど、反対だと大変。「カッコはシフトキーを押しながら8を押してね」と説明すると、どんどんカーソルが進んでしまう方が・・・。 「○○さん、シフトだよ、今、どのキー押してる?」と、改めて手元を見てもらうと、「あら、いやだ」とすぐに気がついてくれればよいのだけれど、焦ってしまって、そう指摘されても気がつかないこともある。 人間の習性として、一度でも身をもって体験してしまうと、それがすぐにすりこまれてしまうということもよくあり、恐らく、「シフト」と言われて、たまたま「スペース」を押してしまうと、今度は指が勝手にそっちにいっちゃうんだろうな。 一度、「ワード」を「ワールド」と口に出してしまうと、以降、マイクロソフト・ワールドになっちゃう方もいるものね。
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