2003年02月28日(金) |
エクセルにするか、ワードにするか |
久々にお見えのTさん。とある団体の発表会のプログラムを作成しなければならない、とのこと。表紙はワードで作成するとして(エクセルでもできるけど)、100人からの出演者、これはエクセルでしょう、というわけで作業にかかりました。 ちなみにTさんはまだエクセルの操作に習熟しておりません。 オートコンプリート(例えば「お」とだけ入力して「帯広市」と出てくるよう機能)や、連番を入力する機能、さらにふりがなが関数で取り出せたり、並べ替えたり、抽出したりといった機能を考えると、名簿はエクセルでしょ、というわけです。
しかし、ワードでできて、エクセルでできないことも幾つかあり(もちろんその逆も)、例えば均等割付。セル幅いっぱいにするのは問題ないけれど、数文字分を数文字分にという割付はできない。文字の幅を80%とか、150%というのもできない。
きれいに仕上げたい場合に、フォントサイズで小さくするのではなく、文字の拡大・縮小を使いたいとき、というのは確かにあります。 そういう場合は、エクセルの表ごとワードに持っていき(持っていく方法もさまざまですが、簡単なのはコピー・貼り付け)、細かい修正をワードで行います。
残りを家でやってきますとお帰りになったTさん。できたかなあ。
2003年02月27日(木) |
★★10000ヒットだよ★★ |
ホームページを立ち上げた当初、まずは目標「1000ヒット」。 1000ヒットはいつのことだったか忘れてしまいました。 本日、めでたく10000ヒット。10000人のお客様が訪問してくださったということです。超ビッグなプレゼントを用意して、報告を待っていたのに、どなたも「私が」と申し出てくださらない。なんて控えめなお方。もしかすると、「なんでわしが10000人目じゃ」、これは何かの策略か、と疑われたのかもしれない。 この先は、しばし、こういった感動には巡り合わないよなあ。100000ヒットまでは何年かかることやら。1日平均10人来てくださっとして、27年。100人だと2年とちょっと。よっしゃ、頑張るぞ!!(って、何を)
3月2日の試験に向け、受験者ばかりが集まった時間帯はレッスンの半分を「筆記対策」にあてたりします。 用紙サイズは頻出問題。「B4とA4はどちらが大きいか」とか、「B4とA4の面積比は」とか、「A4の二分の1は」とか。
コピーもとった経験がない高校生だと、「B4の半分は?」という問いに「A4」と答えたりする。 「A4の倍はA3、A4の半分はA5だよ。ではA5の半分は?」という問い「B5」と答えたりもする。
A判B判、それぞれA0、B0から始まって、半分がA1、B1、そのまた半分がA2、B2といくんだよ、と説明すると、たいていはわかってくれる。 (ちなみにハガキのサイズはほぼA6。だから、ハガキサイズで試し印刷をしたい場合は、A4を四等分したものを用意すればOKです)
A:Bの面積比は、1:1.5で、いずれの用紙も短辺と長辺の長さの比は、1:2の平方根(ルート2)。覚えてね。
2003年02月25日(火) |
漢字が読めない、あまりにも読めない |
「自衛隊」が入力できずに悩むFさん。「衛」の字を手書きパッドを使って書こうにも、ちと複雑な字で難しい。どうも「じえたい」と入力したよう。 「体育」を「たいく」とか、「雰囲気」を「ふいいき」とか、「通り」を「とうり」とか…。最近、「消耗品」を「しょうもひん」と打って「???」という方もいらっしゃった。 (もっと強烈な「商品」を「ひょうしん」というように「ひ」と「し」が入れ替わってしまっている江戸っ子もたまあにいるけど。)
漢字が苦手という学生さんに国語力をつけていただくために(そう簡単につくものではありませんが)、漢字の読みや同音異義語の確認ができるプリントを用意し、入力後提出していただきチェックしてお返しという方法をとることがあります。 そんなある日のYさんのプリントです。「太刀」という漢字の読みが何と「でばぼうちょう」。あーあ。
「日本語のオン・オフ」という言葉に敏感に反応してくださる方は、センスがいい! 逆に、反応してくださらない方、その重要性がわかっていらっしゃらない方の場合、パソコンを上手に使いこなすのはかなりしんどいものがあります。そこをいかに上手に導くかが我々に要求されていることでもあるわけですが。
とある団体さんのホームページ作成の講習会。ホームページビルダーというソフトを使って、というものなのですが、まずは皆さんのレベルチェックもかね、メモ帳で簡単な入力練習。 「日本語の部分以外はすべて日本語オフ(半角)で入力してください」という指示とともに、次のような例文を打っていただきました。
<HTML> <BODY> ようこそ <FONT size=”5” color=”#ff0000”>私のホームページへ <FONT> </BODY> </HTML>
思いっきり全角で打っている人、数名、FONTがFRONTになっている人、数名……。
上の例でいえば、実際に画面に表示されてくるのは「ようこそ私のホームページへ」という文章だけで、そのほかの< >で囲まれた部分は、ホームページを表示させる上で必要となるタグと呼ばれるものです。いちいちタグを書かなくてもいいように、ホームページビルダーのようなソフトがあるわけです。しかし、日本語オン・オフがあやふやのままでは、幾ら賢いソフトを使ってもうまくいきません。
世の中のコンピュータは日本語が標準ではなく、標準は英語。標準が英語であるものに、たまたま日本語が必要なときには、日本語機能を付け加えて使う、というように考えていただければよいのですが……。ますます難しい説明になってしまったでしょうか……。
2003年02月22日(土) |
名前で検索をかけると |
試験に向けてほぼ毎日レッスンに通ってきているIさん。高校3年生。入力のスピードがなかなかつかず、効果的なレッスンメニューを考えてあげなきゃな、と思い、「学校の授業では何が好き、あるいは得意だった?」と聞くと、即座に「体育!」。女の子にしては珍しい。 聞くと陸上部だったそう。インターハイにも出場したそうで、「それって、すごいじゃない!」と言うと、試験に間に合うかなあ……、とちょっと不安げだった顔が、一気に笑顔になりました。 インターハイに出場したと聞いて、これは検索サイトで名前を打ち込むと幾つか絶対にヒットするぞ、と思って試してみると、ありました、ありました。
レッスンに見えたIさんに、「Iさん、見て、見て」と同じことをyahooの検索で試してみると「すごーい」と喜んでくれました。 陸上の練習のきつさに比べれば、今、やっていることはいかほどのことか……。もっとも、好きじゃなきゃ、頑張れないんだよね。好きになってもらえるように私も考えるからね。頑張れIさん。
2003年02月20日(木) |
明日からは先生、いないんだよ |
プラザエンジョイスクール「キーボードから学ぶパソコン」の最終日。ほとんどの方が皆勤賞で迎えた閉講式。皆勤賞だからといって、特別に表彰されるわけでも何でもないのですが、立派です。
最終日の様子はというと、前半は少しだけワードで表作成の復習。「保存したい方は、保存の操作をしてね」と告げるも、保存の手順に自信がなくって、すがるような目の皆様。 「おいおい、みんな、明日からは先生、いないんだよ。自分でやらなきゃだめなんだよ」と言うと、笑ってくださる余裕のある方もいるものの、半分いるか、いないか。
言われたとおりに操作ができても、それは「できた」とはあまり言わないのです。言われたとおりの操作も難しかったスタート時を思えば、言われたとおりの操作ができるようにはなったことをとりあえずは喜ぶべきか……。「学ぶ」ということも久しぶりだった皆様も多かったわけで、休まず通ってくださったことに感謝、感謝。 これをきっかけにお勉強を続けてくだされば、いつの日にか花開くことでしょう。
でもでも、やっぱり、「明日からは先生、いないんだよ!」(「みんな一人でおうちに帰れる?」という小学校1年生の担任の先生の気分をちょっぴり味わった私でした。)
2003年02月19日(水) |
人はわかると教えたがる |
ちょっと前まで自分が知らなかったことでも、隣の人が苦労していると「そこをああしてこうして」と教えたくなるのが人間というもの。なんでかなあ。 教える立場としては、「ちょっと待って、自分で考えようとしているのに……、考える時間を与えてあげて」と思ったりもするのだけれど。 しかも、それって、違うだろうが、という方法を教え始めたりする。 最近、抑えがきかない私は、「おじさーん、お嬢様にウソ、教えちゃだめですよ!」、と言ってしまった。だって、ホントにウソなんだもの。でも、おばさんに向かって「おばさん」と言うとおばさんが傷つくように、おじさんに向かって「おじさん」はなかったな、とちょっと反省。
プラザエンジョイスクールの9回目。24名のほとんどの方が皆勤賞ペースでご参加。なのに、今日は珍しく3名の方が欠席。皆さん小学校6年生のお子さんがいらっしゃり、中学校の説明会があって、とのこと。残念!! 6回目あたりまで欠席者0で、「ちょっと休むのに勇気が要りますね」なんて言っていたのですが、やっぱり全員皆勤賞はならず。
今日は前半はWordを勉強して、後半はメール。後半のメールはやっぱり皆さん楽しそう。前半にお勉強したWordの作表の操作、次回まで覚えてくれてるかなあ。
シルバー人材センターさんの講座とこの講座のために火曜日から金曜日の午後、ほぼ1カ月、ずっととかちプラザという日々でした。 この時期はプラザを会場に冬期間のなんとか講習(季節労働者のための講座のよう)をやっているからか、駐車場はいつも苦労します。毎日駐車場所が違うので、とかちプラザの地下にとめたのを忘れてしまって1階で下りて外に出てしまったり、長崎屋さんにとめさせていただいたのはよいけれど、どこにとめたかしばし考えちゃったり。それも20日で終わり。 プラザ通いは5月までしばしのお休み。5月からはもう自転車で大丈夫。早く春になあれ。
春休み期間中にパソコンをマスターしたいといらっしゃったAさん。某女子大生。今が一番輝いている時期とはいえ……。 ミニスカートに肩が出たデザインの、えりもとにファーがあしらわれた真っ赤なセーター。肩にはこれまた真っ赤なサテンのストラップ。とってもお似合いだけれど……。 この前の白組のおじさまたちのようなメンバーが多い時間帯だと、皆さんお勉強した内容は何も覚えていません、ということになってしまったかも……。
2003年02月16日(日) |
0点だったらごめんなさい |
朝9時から日商ビジネスコンピューティング検定試験でした。受験料が高いし、難易度高いしで、最近不人気のこの試験。今回は生徒さんが2名、2級に、私は1級にチャレンジ。
1級は筆記が60分。実技が150分。実技も大変だけれど、筆記も大変。 まずは筆記の1時間。問題解決と意思決定に関してのあれこれ、情報活用と情報リテラシーのあれこれ、企業経営のあれこれ。システムアドミニストレーター試験と、経営診断士(もちろん簿記も)の資格を足して2で割ったような知識が必要。
実技は、とある建材メーカーの現状と今後の経営に関する分析をするもの。 まずは第1問「製品ABCの1平米当たりの営業利益を求めなさい」というような設問でした。与えられた数字をちょこちょこ計算して、こんな簡単でいいのか?と思っていたら、やられた!! 販管費の配賦が必要だった。しかも、配賦率をまずもって求めなきゃいけない。もうこの段階でやる気をなくしてしまった。
ソルバーを使えば解けるよな、という問題もあり、使うのはわかっても、条件に何を指定すればいいわけ?と泣きたい気分。
えーい、わかるところからと、キャッシュフローの問題に進むも、一通りは埋めたけれど、これもあやしい。
さて、また1年頑張るぞ!!
70代の生徒さんはそう珍しくないけれど、本日お見えのSさん、大正10年生まれの82歳! すごいでしょう!! 残念ながらパソコンではないのだけれど……。
シャープの書院を携えていらっしゃいました。CRTタイプの書院で、10年以上前のモデルじゃないかなあ。 わからないところを箇条書きにしてきてくださいました。 1 文字の大きさを四倍角にする方法と9/4倍にする方法 2 罫線の引き方・消し方 3 ○の出し方 4 保存の方法 1〜3はご説明すると、すぐに飲み込んでくださり、最後の「保存」。 ところが、FDドライブが動作せず。最初はフロッピーを疑ったけれど、どのフロッピーを入れても同じ現象で「ここの装置自体が壊れちゃってますね」というわけで、保存はできず。
聞けば、この書院は3台目だそうです。最初はミノルタのワープロで、次がキャノン。このキャノン、ディスプレイが壊れてしまって、昔のミノルタのワープロを引っ張り出したところ、突然カーソルがとんでもないところに飛んでしまう現象が起こり始め、知り合いに相談したところ、使っていなかった書院を譲ってくれたということ。
10年前のパソコンなら使う気がしないけれど(巨大だし、ややこしいし)、ワープロならまだまだいけるじゃありませんか。しかし、そこはやっぱり機械。あちこち傷みも出てくるわけです。 82歳のSさんは、10歳のワープロよりも格段にお元気で、「Sさんならパソコンに挑戦しても絶対大丈夫ですよ!!」と、帰る姿にお声をかけた私です。
Sさんがどれぐらいお元気かって、タクシーでお越しだったので、「お車、お呼びしましょうか」と伺うと、「外へ出てから考える」とおっしゃる。無料バス券を取り出して見せてくださり、「バスならただだし」とも。五、六キロはあると思われる書院を風呂敷にひょいと包み、教室を後にされたのでした。 Sさん、あなたはスゴい!!
ファイルのサイズを調べる方法。いろいろあるけれど、例えばフロッピーに保存されているファイルのサイズを調べるのなら、「マイコンピュータ」−「3.5インチFD」−と進んでメニューの「表示」を「詳細」に変えると、ファイル名、サイズ、更新日時などが一覧で表示されてきます。
WORDの文書ファイルなら、1ページ程度のものだと大体20〜30KB(キロバイト)というところ。これが、ペイントなどで書いた絵のファイルとなると、1桁違ってきます。 それを説明しようというわけで、講習にご参加の皆様にペイントを起動してもらってテーマを「チューリップ」に決めて作業開始。
キャンバスサイズが大きすぎるとフロッピーに入りきらなくなるので、まずはキャンバスサイズを10センチ四方に変更。「画用紙を小さくしましょう。右下のゴマ粒のような青い四角をドラッグするんでしたね……」てな調子で始めました。
さて、いざ絵を書くぞとなると、何度か講習で取り上げたペイントだけれど、たかがチューリップごときでもやっぱり大変。しかし、書くことにそう時間を費やすわけにもいかないので、「納得いかない方もいらっしゃるでしょうが、ひとまず保存しますよ」というわけで、「名前をつけて保存」の作業に進みます。
「保存」はもう何度も経験済みなのに、ファイルの場所の変え方を忘れてしまった方が数名。「ファイル名は「チューリップ」にしましょうね。ちょっと難しいけど頑張って」と言うと、あちこちで「tyu-rippu」などとなってしまい、日本語で入らないとお嘆きの方が続出。 「日本語をオンにするんでしたね。オンの操作はどうでしたっけ」と言いながらパソコンの間を回っていると、「先生、中リップとしかならないんだけれど」とおっしゃる方が……。
大リップ、中リップ、小リップって、あるんでしょうかね。 (もちろん、「ちゅうりっぷ」と入力したのが原因で、「ちゅーりっぷ」とすればちゃんと変換できますよ!)
ファイルサイズのお勉強のはずが、そこにたどりつくまでに力尽きてしまう皆様。でも、「パソコンの電源ぐらいは入れられるようになりたい」とご参加の方もいらっしゃった講座です。初日を思えば、皆さん上達されましたよ。
というわけで、プラザエンジョイスクール「キーボードから学ぶパソコン」全10回の講座の8回目の風景でした。
今日は特に意識してそうしたわけでは全くないのに、午前中は女性の時間、午後は男性の時間となってしまった。ともに5名ずつの生徒さん。 午前中の赤組の平均年齢22歳に対し、午後の白組の平均年齢48歳。午前中は女子高生がほとんどなのに対し、午後はおじさまがほとんどというわけ。
午前中は皆さん、試験を目指してのレッスンで、キーを打つ音も軽やか。午後の白組の皆様、ちょっと負けてる! 赤組の皆さんは「これからの人生、パソコンぐらいできなきゃね」ということでのレッスン。 白組の皆さんは「人生、パソコンでこんなに悩むと思わなかった」ということでのレッスン。
本日お見えの白組最年長Mさんは、前回のレッスンは「デジカメをパソコンにつなぐ」というもので、これは教室のマシンではうまくいき、「さあ、同じことをおうちに帰ってやってくださいね」ということだったのですが、これはとてもうまくいったとニコニコ報告してくださいました。
十人十色とはいうけれど、本当に10人いれば、10人違います。
音更パソコンサークルの学習日でした。私は月に2回、おじゃましています。もう何年目のお付き合いになることか……。当初はワープロサークルだったのですが、今では全員がパソコンを購入され、それはそれは熱心に勉強を続けています。
メンバーの数人はインターネットに接続されているのですが、そうではないメンバーのために、Kさん、私のホームページが更新されると、印刷して持ってきてくださるのです。しかも、「ちょっと著作権に問題があるかもしれないけれど……」と気を遣ってくださいます。私自身、自分のホームページは画面で見るだけで、印刷することはほとんどありません。印刷されたものを見て、初めて気がつくこともあったりして、もう、「Kさん、本当にありがとうございます」と言うしかありません。
熱心な読者の皆様のために、ちょっとはお役に立つことを日記に書かなきゃと思うわけですが、エピソードがあっちにもこっちにも落ちている日もあれば、落ちていたとしても拾う元気がない日もあったりします。
しかし、私の人生、「今年こそ日記を書くぞ」と何度、思ったことか。三日坊主で続かなかった日記が、こんなにも続くのはKさんのおかげです。
※デジタル社会における著作権問題は、かなり厄介。ホームページが著作物なのは間違いないことですが、自分が作る場合はいいとして、製作会社に依頼して作る場合、著作権はどちらに属するのかとか、リンクはどこまで許されるか……。著作権そのものをテーマにしたホームページもたくさんあります。 私のホームページのレベルは(著作物に本来レベルはないけれど)「印刷してとっておこう、と思われるホームページを目指して頑張ります」というところ。しかし、ホームページに掲載する写真に他人(例えば生徒さん)が写っている場合、今度は肖像権の問題もあり、あれこれ気を遣うわけです。
社外文書には主文の前に前文、後に末文を通常は入れます。前文は頭語に始まり時候・安否・感謝の挨拶と続くわけですが、頭語といえば「拝啓、謹啓、拝復、前略」などがあり、それぞれ末文に結語として「敬具、敬白、敬具、草々」を用います。 「拝啓−敬具」「謹啓−敬白」「前略−草々」と覚えるわけですが、これはいわゆる一般常識の範囲の話です。しかし、「常識」とはいえ、生まれたときから備わっている知識ではないわけで、どこかで植え付けられないと「非常識」なままとなってしまいます。
3月の試験に向けてお勉強中のTさん、「私、一応、何年か働いていたけれど、ずっと営業だったので、こういうの、全然わからないの」と言われます。 「わかりたい」と思えば、わかったも同然なのですが、こういったいわゆる「常識」を「わかりたい」と思う人は減っていく一方のような気がします。
通信文のフォームひとつとっても、メールとなるとまた話は別で、新たな「常識」も生まれてくるわけで、昔の「常識」が通じなくなってきます。
「常識」って、社会一般にそうなっているから、そうしておけばまあ文句を言われることもなかろう、というものなのかなあ。 「常識」の草創期には、奥ゆかしい相手を思いやる気持ちがベースにあったに違いないけれど……。実のところ思いやりのかけらはみじんもない文章でも、決まり文句で「貴社まずますご隆盛のこととお慶び申し上げます」なんて使うのだよなあ。だから、前文は誰も読まなくなってしまって、よってメールではもう使わないのが当たり前になったのかなあ。自分の常識、他人の非常識という言葉もよく耳にする昨今。「常識って何?」と、教えていながら悩む私。
道新文化センター講座「ビジネスに役立つパソコン講座」は3カ月、週1回、全12回の講座です。1月からスタートし、本日5回目の講座なのですが、今日からご参加の方が2名いらっしゃいました。講座はワードとエクセルの基本を学ぶもので、今日の予定はワードの表作成。お二方ともワードの経験はありということで、表作成の操作に支障のない程度にこれまでの講座の内容を概略説明し始めて、少し入力をしていただくと、あれあれーーー。
Oさんはきれいなタイピング。お隣のHさんは右手のみの5本指打法。これは途中参加の方には指摘して直していただく時間がないので、見なかったことに。しかし、「しゅ」と打つところを「SI」「LYU」と打っています。これは見逃すわけには……。 するとOさんも、「えー、私はXで打ってます」とおっしゃいます。「しゅ」は「SI」「XYU」というわけ。「あれあれーーー」。
「まず、『やゆよ(YAYUYO)』を打ってみてください。それに『K』をつければ『きゃきゅきょ(KYAKYUKYO)』ですよ、『S』をつければ『しゃしゅしょ(SYASYUSYO)』ですよ」と説明すると、Oさんはすぐに、『この方が早いですよね』と反応してくださったのですが、5本指打法のHさんの反応はイマイチ。 「X」や「L」を入れながら入力する方がよほどめんどうに思うのは私だけ? 慣れとはおそろしいもの。
2003年02月04日(火) |
あの子は今、うちにいないはず…… |
Sさん、75歳。とてもダンディなおじいちゃまです。ノートパソコンをご持参され、エクセルをこつこつお勉強中。前回は、メールの送受信を少しご紹介し、お嬢様とメールをやりとりできるようになったと報告してくださいました。
お嬢様からのメールに、ホームページのURL(アドレス)が記されており、「私のホームページもぜひ見てね」とありました。 私が「Sさん、うちのパソコンにそのURLを打ち込めば見ることができますよ。見てみましょうか」と言うと、Sさん、「あの子は今、うちにいないはずだ」とおっしゃいます。
ホームページって、その人のおうちにあるものと思っていらっしゃるのですね。もちろん、おうちのパソコンに記録されているホームページをみんなに見てもらう方法もあるけれど、そのためには普通、かなりの技が必要です。 だから、自分のパソコンでホームページを作ることまではするけれど、その内容はどこかのサーバーとよばれるパソコンに置かせてもらうのです。「Webサイトを転送する」、なんという言い方をするのですが…。 メールの仕組みを覚えるのもやっかいだけれど、ホームページの世界も奥が深くって大変。
あのねっと(パソコン指導者研究会)の例会があり、ホームページ作成のノウハウあれこれを伝授しあいました。 表のことをテーブルというのですが、このテーブルをうまく活用すると、ホームページの印象がぐっと違ったものになります。 例会から帰ってきた私、たちまちテーブル職人になってしまいました。
幅(WIDTH)、高さ(HEIGHT)をピクセルという単位で指定するのですが、これがまたまた本当の日曜大工のようで楽しいのです。 幅、高さの調節が悪いと、ちょうどぐらぐらするテーブルのようなもので、表示したときに「あれれ??」ということになってしまいます。 大きさを調節するだけでもあれこれあるのですが、テーブルのます目(セル)に画像を埋め込むと、おもしろい効果が得られます。これにすっかりはまってしまって、一人で楽しむのはもったいないと、私のホームページに「テーブルコレクション」なるページを増やしましたので、ご覧ください。
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