たまの日々

2004年05月11日(火) くだらないくるしみ

もう日記なんかつけないでおこうと何度も思った。

今日こそは日記を書こうって毎日思った。

朝、駅から会社に向かう道で、
会社で、郵便物を取りに行く瞬間に、
キーボードを叩く手をふと止めた刹那、
帰り道、がたんごとんとゆられるからっぽの頭で、
夕風にわんこと夏草といっしょに吹かれるとろけた時間に、
こう表現しよう、
こう伝えようっていくつものフレーズが、
考えて考えて、かんがえてかんがえて、
家に帰るとまったく消えている。
その虚しさ。

決して、
時間がないわけじゃない。
空腹じゃない。
だけど、
十分過ぎるほど時間があるわけじゃない。
幸せがおなかいっぱいというわけじゃない。

そして私はやめることもできず、
続けることもできず、
ぎりぎりの爪先立ちで進退窮まってしまった。

自分で自分の首を絞めているのかもしれない。
いや、きっとそう思われてる。
でもそう思ったからってこの手を緩められない。
ゆるめてしまったら、
きっと私はどっかにいってしまう。
きちんとつなぎとめておいてくれるひとがいないから、
自分がどこにも行ってしまわないように、
息も絶え絶えになりながら、
私はここにいる。

だれかにたすけてもらいたいなんて、
そんな考えそのものが間違いだったから、
ひとりなのはあたりまえだとおもわなきゃ。

ああ、くだらないくるしみ。


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