ToY◎StorY
モクジ|カコ|ミライ
付き合えないと話してから
れいちゃんと電話をした。
れいちゃんとの電話はとても楽しく
心地よく 自分らしくいられるので
何時間でも話していられるのが不思議。
結婚したら、うまくいくんだろうなって、
なんとなく感じるけれど
踏み込めないのは
彼への気持ちと
れいちゃんへの気持ちが
異なっているからなのだと思う。
好き は 好き なのだけれど。
そんなわたしを
れいちゃんはまだ好きでいてくれるらしい。
なんでかなぁ。
わたしは、彼が忘れられないのに。
れいちゃんには
付き合えないことを話した。
これでよかったんだ。
2015年06月22日(月) |
これが、わたしだから |
彼とはきっと
どうにもならないことをわたしは理解しているし
れいちゃんともどうにかなるつもりもないことを
わたしは 気づいてしまった。
だから婚期はどんどん遠ざかってしまうのだろうけれど
それでも、
焦ってれいちゃんに飛び込むのは
れいちゃんに失礼でしかない。
王子様がむかえにきてくれるなんて
思ってもないけれど
自分が納得しない限り
わたしは結婚に踏み込むことなんてできないのだと思う。
29歳、崖っぷち。
自分の思うがままに生きているがゆえ
生き遅れてるなんて言われることもあるけれど
それでもわたしは
これがわたしなのだと
胸をはって生きていたい。
れいちゃんは
わたしの答えを待っていて
それに対してわたしは
何も言うことができない。
だって、気づいてしまった。
わたしは、彼のことが、まだ好きだということに。
それをきちんと伝えるのが誠意であって
うやむやにしてつなぎとめるのは
ただのわたしのエゴにしかすぎない。
独りになるがの怖いだけ。
それでもほんとうは
ちゃんと、伝えなきゃって、思ってる。
無理矢理誰かを愛することなんてできないんだもの。
彼を見て、わかってしまった。
れいちゃんへの気持ちは、愛ではない。
いい人だな、好きだな、って思うけれど
なにかが、ちがう。
その違和感はきっと間違いではない。
れいちゃん、ごめんね。
わたし、あなたの望む答えを、
きっと もっていないの。
彼が会いにきてくれた。
ふられるわけでもなく、
前と全く同じのふたりの関係。
ずるい男。
くやしいけれど
わたし、わたし、
かれのこと、
泣き出したくなるくらい大好きだ。
バカだなぁ。
不思議な人と出会いました。
ほんとうに、ほんとうに、
不思議な人。
2015年06月15日(月) |
よくわからないままの |
おもしろいくらい返信がおそくなったあつくん。笑
彼の中でもうないなぁとなったのだろう。
これでいいんだ。
なのに、やっぱり毎日続けていたものがなくなるのは
なんともさびしいもので
すがりつきたくなる気持ちに歯止めをかける。
ここで彼に突き進んでも、いいことなんかないことくらい
わたしでもわかっている。
そして例の彼がわたしに会いに来るのは、
きっと、「やっぱり付き合うことは考えられない」
と告げることが目的なんじゃないかな、と思う。
彼は、そういう人だ。
わたしが好きで居続ける、と言ったから、
律儀にやめときなさいと言うのだろう。
もう、会うはずのなかった彼。
そう 自分の中でちゃんと受け止めたのに。
彼の律義さを 少し、恨みたくなる。
好きとか 嫌いとか 結婚とか
よくわからないまま、もうすぐ誕生日をむかえる。
いい大人なのにね。
ばかだよなぁ。
あつくんからは 連絡回数が激減した。
れいちゃんは 連絡するのを我慢してるみたい。
これらはすべて、
わたしが保留し続けた結果。
それでも、飛び込めなかった。
この人となら地獄にですらいけると思えなかった。
彼とも、きっと、そうなのだと思う。
彼に会えるまで、あと数日。
彼と会ったら、わたしの気持ちになにか変化はあるのだろうか。
怖いけれど、早く会って、確かめたい。
突然彼からLINEがきた。
もう二度と彼から連絡はこないと思っていたし
連絡をとらないようにLINEも削除したし
SNSも全て非表示にしていたのに
こんな不意打ち、卑怯だ。
彼からのLINEの出だしはこうだった。
「みっこ、もうすぐ誕生日やな。
そのへんで、会いに行こうかな」。
バカじゃないの。
バカじゃないの。
バカじゃないの。
こんなの、ずるい。
あつくんに
「彼のことは、本当に好きじゃなかったのかもしれない。
彼にはなにかしてあげたいとかそういうことは思わなくて
ただ、ただ、尊敬の念がそこにあったから」
とぽつりと海外勤務の彼の話しをした時
「好きのカタチはいろいろやねんから、
好きじゃなかったってことはないと思う。
それでいいと思うねんな」
とあつくんは言った。
彼のことを思い出すと
手をつなぎたいのも
キスをしたいのも
体の関係をもちたいのも
未来を築きたいのも
あんなに恋い焦がれたのも
彼だったことに気づいてしまうから
わたしは無意識にふたをしていた。
あつくんじゃなくて
れいちゃんでもなくて
わたしは
わたしは
彼のこと、
ちっとも忘れられてやしない。
れいちゃんに会った。
すごく すごく 楽しくて
一緒にいてほっとした。
あつくんは自分にない部分が多いけど
れいちゃんはわたしと似ていることが多い。
そんなれいちゃんに、突然、告白されてしまった。
予想外で、わたしは戸惑って、
全て濁してばいばいしたのだけれど
あつくんという人がいると言うことを
わたしは 包み隠さず彼に話した。
告白されて、お断りしていない人がいる。
そんな風にゆーてくれるのはうれしいけれど
こんな状態でお受けすることはできない、と。
それを全て理解、納得し、
自分の気持ちに正直になって、と言ってくれたれいちゃん。
ありがとう。
そしてれいちゃんに会った次の日
前々から約束していたあつくんにも会った。
とっかえひっかえしてるダメな女のようだわ。。。苦笑
れいちゃんのことをちゃんとするためにも
あつくんにもきちんとお話をしようと思っていたのに
わたし、何も言えなかった。
最低。
それでも、どこかれいちゃんとの関係に躊躇するわたしがいる。
そして、あつくんとの関係にも躊躇しているわたし。
結局どちらも選べないのではないかとすら、思う。
ふたりに告白されるこの状況、
数年前にもあったことを思い出し
日記を掘り返している。
その時も 「ほんわりのんびり癒されるかわいい彼」と
「強引で THE 男の子な彼」と揺れ動いていた。
あのときと全く同じ状況が、今、ここにある。
どうしたらいいんだろう。
あつくんはやっぱりわたしに好意をもってくれていた。
みっこちゃんは魅力的やから!
って、これ完全に告白してるよな。笑
というLINEに対してわたしは
「あはは、ありがとー!笑」とさらりと返した。
そしたらあつくんから長文が届き、
わたしに好意をもってくれていると。
その気持ちをもちながらメールやご飯をしてもいいのかと。
対象にならないとかしんどいとかなら態度を改めると。
そのような内容だった。
わたしは、動揺した。
今までであったことのないタイプのあつくんに
わたしはときめきは覚えないにしろ
人として好感は持っているわけで
メールもご飯もたのしいし
なによりあつくんが本当に優しいのもしってるから
対象になり得ないことはないかもしれないのだけれど
今の段階でなんともいえない。
それがしんどいっていうことなら、
連絡もとらない方がいいし、ごはんもいかない方がいいと思う。
考えた結果、こう、返した。
それに対して
みっこちゃんのこと、もっとしりたいし
もっとわかってあげたいし、
時間をかけてゆっくりお互いのガードを外していきたい、
と、あつくん。
こんな状況になってしまっているけれど
もうすぐ れいちゃんと会う日がやってくる。
わたしは、どうしたいんだろう。
恋愛がよくわからない。
困ったなぁ
どストレートな彼はあつくんといい、
4時間の彼はれいちゃんという。
わたしは会ったこともないれいちゃんのことを
なぜか少し気になったりもしていて
会える日が待ち遠しくてたまらない。
そんなわたしのことを
あつくんはおそらく、
かなりの確率で好いてくれているのだと思う。
れいちゃんとあつくん以外にも
なぜか近くなりつつ人がいて
仕事をやめたとたんに動き出す恋愛事情に
戸惑いを隠すことができない。
恋愛って、よくわからない。
2015年06月02日(火) |
4時間の電話での気づき |
声を聞いてることが心地いいだなんて
いつぶりに感じただろう。
4時間近く電話をしたのもはじめてかもしれない。
どストレートに伝えてくれる彼ではなく
遠くはなれて住むキミとの電話は
なんとも 不思議な感覚で
わたしを癒してくれた。
そして、そんななかで気づいたことがある。
わたしを愛してくれなかった彼のこと
わたしも愛してはいなかったのではないかということ。
「好きは好きだけど」という彼の言葉通り
わたしたちは おままごとの恋愛をしていたのかもしれない。
好きだったことは 嘘じゃないし
ほんとうに 彼のことが愛しかった。
でも彼には
「なにかをしてあげたい」という感覚がなかったことに
ふと気づいたの。
支えてあげたい、というよりも
ただただ尊敬していて、似ていたから、心地よかった。
もうあのときの感情を掘り返すことはできないけれど
こう思えるようになったということはかなりの進歩なのだろう。
新たな生活もスタートした。
わたしは、もう、踏み出している。
だから、きっと、大丈夫。
2015年06月01日(月) |
愛されていなかったということ |
「みっこちゃんの声が落ち着く」
「そういうところもすげーいい」
どストレートに言われると
心がざわつく。
彼から言われた言葉は
「ぼくみっこちゃんのこと好きなんやと思うわ」
「そこそこみっこちゃんはかわいいと思うし
そこそこいいやつやし
好きは好きやけど、」
だった。
彼は わたしのこと ちっとも好きじゃなかったのだろう。
わずかでも好きだったとしても
それは「恋愛」ではなかったのだ。
最初の3日間だけ、彼から愛を感じたけれど、
それ以降は一切感じることがなかった。
きっと、この感覚は間違っていない。
それでも、彼に抱きしめてもらうことで
わたしは頑張ろうと思えたし
仕事を辞めることができた。
彼に出会わなければ
今の人生に至ることなく、耐え続けていたに違いない。
彼との出会いは 本当に感謝している。
最後に会ったとき、おうちに連れて行ってくれた。
最後にいっぱい抱きしめてくれた。
ただ、朝の別れのとき、もう会わないんだと悟った。
それでも、幸せだった。
愛されていなくても、大好きだった。
愛せることができて、よかった。
さようなら。
元気でね。
本当に、ありがとう。
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