ToY◎StorY
モクジ|カコ|ミライ
昨日先輩と呑みにいく予定だったけれど
当日までどうなるかわからないよ、と言われていた。
けど、「今日行くよ?」と言われ
尻尾をふりながら「はい!^^」と答えるわたし。
本当に、ばかだなぁと思う。
でも今回は本当に呑んだだけ。
わたしたちは 人前でなにかをすることはない。
ただ、テーブルの下で お互いの足を絡ませ
たまに 手に触れる。
お互いがお互いを欲してるのはわかるけれど
どうすることもできないもどかしさ。
「俺が独身やったら家いっていい?ってきいてる」って。
わたしがきますか?といったら。
きっと、もっと関係が進む。
だから、
言うわけにはいかないんだ。
会いたいよ。
ふれたいよ。
ハグして キスして
そのまま眠ってしまいたい。
でも、そんなの夢のおはなし。
過去の日記を読み返していると
わたし、とんでもない女だな、と
改めて思った。爆
彼女がいる人にどんだけ恋しとんねん!!
どんだけ手ーだされとんねん!!
情けないけど
それが事実なんだろな。
ただ、彼女と奥さんとでは全然違う。
いい加減にしな、わたし
気になるって言ってくれたけれど
遠距離だからどうしようもないし
現段階では何も言えないって言っていた通り
佑ちゃんとは本当になにもない。
お互い友だちから抜け出せないんじゃないかなぁ。
つかず離れずの関係が続いている。
そんななか、先輩と会っているわたしは
いい加減な女なのかもしれない。
先輩とキスをしてるとき。
ぎゅうってしてもらってるとき。
そのときが、
今一番
わたしが女として喜びを感じる瞬間。
先輩と、別の先輩とひたすら呑んで
笑って 遊んで 歌って 呑んで。
しあわせだなぁ、って
3人でずっと笑ってた。
先輩とカラオケでふたりになった時
ちゅってされた。
違う場所でも、
別の先輩が眠ってしまったとき
こっそり こっそり
キスをした。
わたしたち、なにやってんだか。
でも
先輩を欲してしまう。
怖いなぁ。
わたしは、終わらせることができるのかしら。
メールが来ないとやっぱりさびしくて
でも でも
自分からメールはしないと決めたから
さびしくても 送らずにいた数日。
Facebookの投稿にコメントがあって
そのあとすぐ
携帯が鳴った。
なんとなく、先輩じゃないかと思ったら
案の定 先輩からのメール。
誘いたいけど 誘わない。
決めたんだ。
あそびに誘いそうになって
文章をうってしまったけれど
「なーんて♪今回は諦めます★ またいつか^^」
って ごまかすの。
近づいちゃ、だめ。
キスをするとき
そっと わたしの頬に触れる手も
痛いほど抱きしめてくれる
細身の体なのにがっちりとした腕も
照れ隠しでよしよしのかわりに
ばしばしたたいてくることも
抱きしめてくれた時の心臓の音も
ずっと続けていたい キスも
ほんとうは
ちっとも忘れられない。
ほんとうは
忘れたくない。
これは 恋じゃない。
いわゆる「好き」じゃない。
そこにあるのは 不思議な安心感。
でも どんな理由があろうと
踏み込んじゃいけないんだ。
もう わたしからはあいたいと言わない。
もう 言えない。
先輩と 甘い 甘い キスがしたい。
ひた隠しにする その思い。
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