ToY◎StorY
モクジ|カコ|ミライ
不安で吐きそうになる。
彼のことを疑って、とかじゃない。
もっと もっと
根底にある思い。
あの人が死んでしまってから思うのです。
わたしは
しあわせになっては いけないのだと。
付き合いだしてから2ヶ月半はほとんど一緒にいたけれど
ここ最近はそうでもなくなった。
ヤマトさんがなにをしてるかもしらないし
彼も わたしがなにをしているかを知らない。
電話をしたのはいつだったっけ?
メールも、1日1通の日が続いてる。
このことに対してあまり不安ではないのだけれど
会わなければ、いろいろ考え込んでしまう。
会っていればしあわせな気持ちでいっぱいだけど
今が楽しいだけじゃだめなんだと、
ここ数日思い知らされている感じ。
今ヤマトさんがわたしに会いたいと言えない一番の理由は、
なにをかくそう「お金」だ。
彼は、成功するための時間を確保するため
労働時間は生活ぎりぎりのお金を稼ぐ程度にしている。
だからお給料日(月末)が近くなると
会いにくる交通費すら出せなくなるのです。
そうなると、ご飯だって考えるし
遊びにいくなんて言語道断。
外に出ればお金を使っちゃうわけで。
わたしが出せばいいのだけど、彼はそれは許してくれない。
圭ちゃんのときわたしがお金をいっぱい出してたことを知ってるから
彼なりに思うところがあるのだと思う。
一緒にいたら落ち着くし 安らげる人だけど
付き合う前から結婚できないんだろうなぁと思っていたのは
そういう理由からなのでした。
成功しなきゃ結婚なんてできないと思ってるのだろうし、
実際彼はそれが理由で前の彼女さんと別れることになった。
こんなことをいっているから、
女はしたたかな生き物と言われるのだろうな。
好きだけじゃだめ、って
大人になればなるほど リアルだ。
好きだから
大好きだから
不安になる。
なんだかんだで、あっという間に3ヶ月。
今まで付き合った誰よりも
とても身近に感じられる。
1年7ヶ月付き合った、大好きだった圭ちゃんよりも
穏やかな気持ちで ヤマトさんをみている。
ぷーんとすねてみたり
腹がたって本気で殴ったり(笑)
ほんとのわたしがみせれるのは非常にありがたいし
とっても とっても しあわせだなと思う。
ヤマトさんとこれからどうなるのかな。
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