ToY◎StorY
モクジ|カコ|ミライ
最近
圭ちゃんとろくに話をしていない。
メールをくれることが少なくなって
あたしもあんまり送らなくなった。
電話もかけないし、かかってもこない。
好きだと実感してから数日で
ほんまに好きなのかな?と悩みだす。
あたしも、圭ちゃんも、
かわっちゃったね。
会えない日は
あなたがいちだんと恋しくて
そのあとの会えた日は
とても とても 愛おしかった。
今
あたしはなにを思う?
圭ちゃんはなにを感じる?
あたしたちの距離が
どんどんはなれているきがするの。
それはあなただけのせいではなくて、
あたしのせいでもある。
お互いがお互いを思いやってないもの。
このままだと、
別れは近いね。
どうしよっか、圭ちゃん。
あんなしあわせそうな日記を書いた後
またもやもやが押し寄せた。
ずっと許してきた圭ちゃんの態度だけど
彼は言ってはいけない一言を言ってしまった。
その言葉がずっと胸の中に残って
ちくちく あたしを突き刺す。
だから、メールを返さなかった。
だから、返せなかった。
バイトが終わるころに
バイトお疲れさまと一言だけ送ったら、
案の定そのあと電話がかかってきた。
なんかおこってるん?って。
たまってた不満をぶつけるあたしに
圭ちゃんはいつも優しくきいてくれる。
ん?どうしたん?ゆーてみ、って。
いつもよりすっごいすっごい優しい声で。
圭ちゃんはごめんね、ちゃんと大切にするから、って。
メールでそういってくれたけどまだもやもやが残った次の日
あたしは圭ちゃんに会った。
会っても元気のないあたしに
圭ちゃんは 直接言った。
「なぁ、みっこ。大切にするから。好きやで」って。
ぐすぐす泣くあたしをよしよししながら
圭ちゃんはやさしい声で やさしい目で
あたしをあやす。
子ども扱いばっかりされて、
女の子としてみてもらってるのかわからないもんって
声絞り出してつぶやいたら
圭ちゃんはぎゅって抱きしめてくれた。
うちな、やっぱり、圭ちゃんんこと好きやねん。
ありがとう。
日曜日はバイトなの?
そうやけど、なんで?
ん?ただ会いたいなって思ったの。
だいぶ素直になったなぁと自分でも思う。
でも伝えられる人がいるのに
伝えなくて後悔するのは嫌だから。
いつ、どうなるかわからないのに
伝えなくて後悔するのはいやだから。
佑ちゃんと付き合ってたときはゆえなかったことを
圭ちゃんは数ヶ月であたしを教育した。笑
好き。
「あたしが圭ちゃんから放れて後悔したってしらんからね!」
わんわん泣きながら、
勇気を振り絞って言った言葉。
あたしは真剣に言ったのに
「いーやーや!はなさへん♪」って。
でもね、正直、うれしかったの。
あの日から、すこーし圭ちゃんがやさしくなった。
ちょっと頑張ってくれてるのかな。
やさしい気がするだけなのかと思ったけど
電話の声が明らかやさしくて
圭ちゃんのやさしさが
すっごいしあわせだと思った。
好きかわからない。
そう思って悩んだ数日間はむだじゃなかったよ。
だって、やっぱり好きだもの。
圭ちゃん意外の男の人に
触れられるのが気持ち悪かった。
なのに
昨日であったあの人は平気だった。
手をつながれたり
腰に手を回されたりしても
すんなり受け入れてしまった。
手をつないでることが自然で
ずっとつないでいたいとすら思った。
あの人と連絡先を交換する前に
あたしは逃げるように立ち去った。
これ以上関わっちゃいけない気がした。
交換しないで正解だったけど
今
圭ちゃんよりも
あの人に会いたい。
圭ちゃんはなんであたしをひとりにするの?
手を離さないで。
おねがいだから、
あなただけをみさせて。。
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