どうしてもダメだ。 甘えが出る。 特権は享受するもの、甘受するもの。 いつか寂しさを待ち遠しさにすり替えた、しかしそれは言い訳だ。 愛されているから愛されていないと感じる人に対してそんなことはないと言ってしまえる。 それでも寂しい。 寂しいんだ。
恵まれている。なのに幸せを感じられない贅沢者。それが私だ。
花見だった。 今までの毎年のように。 懐かしいあの光景そのままに、見える。 でも今日はあの日じゃない。 来年もこの光景が見られるとは限らない。 変わらない物なんて無いんだ。 知っていた。 いや、知っているわけでも理解しているわけでもなく それを伝える言葉に触れていたことがあるというだけで。 そう、わかってなどいない。
あの日も今も。
未だに変わらない事を望んでいるのは何故だ。 あの日から変わらない、その望みがまだ変わらない。 望んだ理由はもう無くなってしまったのに、言葉に縛られるが如く 意思が弱いのか、理由に逃げているのか・・・。
変わらないままでいては、ダメなんだ。 無理に変えなくても良い、けれど変わらないでいても、その意味はもう無いんだ。
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