あなたの探してる私は
もうどこにも いないから
全ての意味を詰め込んで
「ツー ツー ツー ツー…」
あの頃の私に何ができて 何がでなかったのか
今の私に何ができて 何ができなくて 何ができなくなったのか
運命とやらを必死で躱してみて
その先で待ち受けてたものこそが
運命ならば
あなたはどうする
奇跡なんて一度でいい
強さの上に成り立つ
優しさがほしい
心からそう思う
あなたのその言葉が
結構好きだったりする
見えてしまった明日
見えてしまった未来
私はもう居ないから
私の中の真実は
あなたの中で濾過されて
嘘へ昇華する
私達が抱えていた途方もない自己嫌悪
それで全てが許されるなんて
それで自分を守れるだなんて
馬鹿な夢幻
海は広くて深いのに
私は小さく浅い水たまりでもがいてる
バシャバシャ
何度も踏み出されてきた「人類の歴史的一歩」
足跡だらけで何がなんだかわからないくせに
そんな私をずっとずっと覚えてて
消えてしまわないよう
ぼやけた輪郭をなぞり続けて
この引きずった足じゃ
あなたに追いつけない
同じ言葉しか呟けない口で
それでも一人でなんて無理で
どうしたらいい?なんて
聞かないで
わからないわからないわからない
このまま消えてしまいたい
朦朧とした頭は逃げ道ばかりを探すから
どうしても偽れないものが
存在する
悲しみも 苦しみも 優しも 偽れるというのにね
もう
受け止めることすら出来ない
砕けた下弦の月
優しさを吐き違えていたのなら
正すべき
全力で
しゃらしゃらと擦れ合う氷
悲壮な言葉を閉じ込め
噛み砕く
ほら
もう何も聞こえない
もう いいから
あなたが許しを求めるならば
私は一生あなたを許さないでいてあげる
だからあなたも私を許したりしないで
私はあなたを傷つけた
あなたも私を傷つけた
それだけじゃまだ足りない
これ以上何を受け入れろと言う?
与える事
祈る事
奪うこと
そうじゃなくて
ただ存在する事
正解
間違い
そんなものたちがこの世に溢れて
本当のところはどうなの?
求め続けたその先に
何があると言うのだろう
怒りは消えてなくなって
漂うのは諦めの空気
あなたの見ていたその先に
私はいなくて
私の見ていたその先に
あなたはもういなかった
傷ついてるつもり
悲しんでるつもり
近づけないのは自分の心
通り過ぎた風景
走り抜けた景色
今になって甦るのは
何故
私は可能性を
奪ってる
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