先生妄想日記 |
2005年03月11日(金) ススメ!ススメ!ススメ! 今年も3年生が卒業してゆきました。 私は事務に所属しているため、毎年、雑務があって卒業式には出席できません。 さらに、今年から、謝恩会にも出席できないことになってしまいました。 3年生と、卒業式に話をすることはできません。 あぁそうか、彼らはもう出ていってしまうのだ。 私は、彼らに、おめでとうと言うことさえできないのだ。 おめでたいと祝う嬉しい気持ちのうらがわで、なにか置いていかれたような寂しい気持ちにもなる。 卒業式雑務と、謝恩会雑務の合間に、教室で、やっぱり1人で泣いてしまっただ。 いやだ、卒業しないでよ、寂しいじゃんよ、毎年わたしを置いてかないでよ。担任でも教員でも友達でも仲間でもないのに、なんて傲慢なことだ。でも寂しい。楽しい思いを残してくれて、ありがとう、でも寂しい。 翌日、下駄箱に、手紙が入っていました。 卒業生の、教室に遊びに来てくれてた子たちからの手紙でした。 男子校の子と、共学校の女の子が混じっていました。 くだらないような、バカにしたような、ふざけたような、そういう内容の手紙で、最後に、携帯の番号とアドレスがズラズラと並んでいました。 ありがとう、思い出してくれてありがとう。 可愛い手紙を、ありがとう。 わたしはきっと、この番号にかけることは一生ないとおもう。 きみたちが、教室に遊びに来ない限り、一生会うことはないであろう。 そうだ、置いていかれているわけではない、進むしかないのだ、私も、きみたちも。 それでも、ときおり振り返って、この3年間を思い出せたら、それはとても幸せなことであろうよ。 きみたちの行く先に、洋々たる未来が待ち受けていますよう。 卒業、おめでとう。 |