先生妄想日記

メール 写日記 ワタシ





BACK INDEX NEXT


2005年01月31日(月)    天変地異

今日、生徒に

「先生、あの男だれ?」

と聞かれました。

「あの男って?」
「日曜日一緒に歩いてた男」

うわぁ。
見てたのか!
日曜日、映画友達と映画に行ってましてですな、その後ダイゴと合流したのですが、合流する前を見られていたようです。
映画友達は、もともと私の友達なのですが、なんかいつの間にかダイゴの方が仲良くなってるぜ。

「日曜日?人違いでしょ?どこで?」
「○○で。人違いじゃねぇって、ぜってー先生だった!」
「なんで声かけないのー?でも多分それ違うよ。似てたの?」
「似てた似てた!めっちゃ似てた!ていうか嘘でしょ、○○にいたじゃん」
「えぇ?そんな似てたんだ」
「えー、あれ、まじで先生じゃねーの?俺みんなに話しちゃった、先生が男と歩いてたって」
「おい、適当な事言いふらすなって」





↑エンピツ投票ボタン

My追加

え…………っ?

ていうか正直に言えば良いじゃんと思われるかと思いますが、別に生徒だから適当な事を言ってあしらってるわけではなくてですな。
ただ単に、職場で私生活を晒すのが嫌なだけです。
まぁ嘘は言ってないしな。


2005年01月30日(日)    求婚

私の初めてのプロポーズは、生徒からです。
ちなみに去年の今頃の話です。

「先生、俺と結婚しよう。一緒に住もうよ」
「えっ?」
「俺頑張るから。先生のこと養うから」
「ど、どうしたの」
「ていうか、まじで。俺もう18だし。結婚できるよ、大人だよ」
「もしかして……………センターうまくいかなかったの?」
「うん」

うん、て。

「もう人生どうでも良いよ〜投げやりだよ〜そんなわけで一緒に住もうよ先生!」

こ の や ろ う … !
まぁ、色々な春があるのです。私は進路とか成績とかとは全く無縁の場所にいるので、彼の受験について触れたのはその時だけですが、彼は結局、浪人することに決めたようです。

そして先日、彼から電話がかかってきました。





↑エンピツ投票ボタン

My追加

ま た か よ !


2005年01月20日(木)    投げやりだぜ

相変わらずシモです。
ほんとすみません。

教室で受験勉強をしている子たちの会話を盗み聞いてみた。
彼らが手に持ってるのは「入試に出る!一問一答」みたいな問題集。
その名の通り、短い質問と、短い答えを言い合っておりまする。

「群馬県最北部に端を発し、関東平野を北西から南東へと流れる川は?」
「りね川!」
「はいアタリ〜」

アタリ〜じゃねぇよ、アタリ〜じゃ。
りね川ってなんだよ。利根川だろ、トネ!

そのうち、わからない問題が続いた為か、もともとの集中力のせいか、1問1答はどんどん投げやりに。

「第1回三頭政治は、ユリウス・カエサルと、クラッススと、あと誰でしょう」
「俺」

「伊能忠敬が日本地図を作ったのは何時代でしょう」
「少年時代」

「このような高濃度の部分を何部と言うか」
「野球部」

「では濃度の低い部分は何部と言うか」
「恥部」





↑エンピツ投票ボタン

My追加

お前ら本当に大学に行く気があるのか。
しかしうちの学校は「進学校」だった覚えがあるのですが、気のせいだったかの。まぁ自称ですけども。


2005年01月19日(水)    男子高の中の女

ある日、共学校の生徒ちゃんに言われた事。

「先生さぁ、若いんだし、それなりに可愛いんだし、もっと上手に男子校の子たち使えば良いのに」

なんだそれ。
ていうか、それなりにて。

「上手にって?」
「だから、せっかく女なんだから。





↑エンピツ投票ボタン

My追加

先生も、そういうふうに怒ったりすれば良いのに。そしたら男なんて言う事聞くんじゃないの?」

アッハッハ、言うてくれるでないの。
でも残念ながら、私が目指している方向はそっちじゃないんだな。

私は確かに女で、それは変えようがないし、変えたいとも思わない。
男と女は、肉体的にも精神的にも全然違う。
女だけどと、肩肘を張ることではなく、女だからと、それを武器にするのでもなく、きっと、もっと上手なやり方があるはず。この男子校という少し特殊な場所で、男とか女とか関係なく、もっと上手くやれる方法があるはず。
この学校に来たときから、ずっとそう思ってきたけど、それはなかなか難しいようです。
まだまだ模索中。

でも、しばらくは「ふざけてんなら出てけ!」と怒鳴る方向でいきたいと思ってます。
うーん、それも良くないのであろうか。難しい。


2005年01月18日(火)    個性と校則

受験生の皆さん、センターお疲れさまでした!
まだあとちょっと、頑張ってくださーい。


さて、ちょっとシモです。
こないだ、ある教科の分科親睦会みたいのんに、なぜかご一緒させてもらうことになりましてですな。
公立の先生方とゆっくりお話するのは、あれが初めてかも。
大変勉強になったのでした。

しかし、うちの学校は県内でも「厳しい」ってぇので有名らしい。
うちの学校は厳しすぎるという話から、校則全般の話になり、厳しすぎる校則はどういう結果をもらたすのか、とかなんとか、私には入り込めない討論になってゆきました。

ところで以前、生徒とも個性やら校則やらの話になったことがあるんですが、生徒曰く。





↑エンピツ投票ボタン

My追加


確かに校則だらけで、しかも男だらけの学校はつまらないかもしれないし、個性をつぶすのかもしれんのですが、生徒はそれなりに楽しそうに見える。ていうか、楽しくする事に、全身全霊をかけているようにも見える。
校則が緩くても厳しくても、学校という場所では、きっとその姿勢は一緒なんじゃないのかなぁと思う、今日この頃。


2005年01月14日(金)    無修正

うちの学校は建て前、整髪料禁止です。
ある日、生徒たちが頭のニオイを嗅ぎ合っていた。

「ニオう?俺、くせぇ?」
「いや、大丈夫。こんくらいなら多分バレねぇっしょ」

翌日は服装検査らしく、どうやら整髪料のチェックをし合っていたようです。
格好良くして学校来ても、どうせ男ばっかなんだからさぁ、別にイイのにね、1日くらい髪の毛ぺたんってしてても。
でも、普段男ばっかなので、通学路で出会う女の子たちの視線が気になるようです。うーん、可愛いなぁおい。

「俺のは?」
「うーん、…………くせぇ」
「うっそ、くさい?」
「ていうか頭がくせぇ。洗えよ!そういえばお前、きのう風呂入ってねーじゃん!寮帰ったら即寝だったじゃん!」
「うっせーな、1日くらい風呂入ってねーくらい良いじゃん。お前は俺のかーちゃんかよ。ていうか整髪料は?」
「整髪料はわかんねぇ。バレねぇんじゃね?」
「やっぱ?俺使ってるの無修正だもん………………、あっ、間違えた、無香料、無香料ね、無香料」

一瞬、教室中がシーンとなった後、大爆笑の渦に。

「む、む、む、無修正かよ〜〜〜!」
「お前の頭、モザイクかかってんのかよー!」

すると、無香料を言い間違えた生徒が、顔を真っ赤にしながら私を指差して曰く。





↑エンピツ投票ボタン

My追加

いやいやいやいや。
言い間違えたのが恥ずかしかったからって、私にふらんでくれ。
しかし、「無修正」という単語だけで、そんなに楽しい気持ちになれるなんて、ちょっと羨ましいぜ。


ところで、明日はセンターですね。
受験生の皆様が前日にこんなん読んでるとは思えませんが、頑張ってきて下さい。
私は受験科目が実技でしたが、なぜかセンターを受け、更に数学で3点を取りました。世界史は15点でした。
担任の先生に「おまえ、学科いらないっつっても、この点数はダメだろ!受験で赤点取ってどうすんだ」と言われ、翌日から「赤点」というあだ名がつきました。
そんなアホもいるよ〜ということで、安心して受けてきてください。


2005年01月13日(木)    突き指

学校という場所に怪我はつきものです。
男だらけで、面白いんだか面白くないんだかよくわからない高校生活を、少しでも面白おかしく過ごそうという心意気なのか、「なんでそんな小学生みたいな事するのー!」と言いたくなるようなアホな事までやってのける彼ら。
こないだは、階段の何段目から飛び下りる事ができるか、という、危ない上にアホなカケをやったらしく、保護者を呼び出されていました。
いやホント危険だから!

年明け、教室に遊びに来た生徒は、指に包帯を巻いていました。
包帯の白が目に眩しいぜ。

「あれ?どうしたの?」
「あ、コレっすか?突き指っすよ」
「突き指?新年早々大変だね。部活?」
「俺、部活やってないっすよ」
「そうなの?じゃぁどうしたの?」





↑エンピツ投票ボタン

My追加

おバカーーーーー!
高校生にもなってそんなことしてる、しかも突き指するまでやってるヤツらなんて、世界中でお前らだけだ!


2005年01月09日(日)    人生に勝つ100の方法

あぁいう類の本って、なんか名称があるんですかね。
「人生を楽に生きる100の方法」とか「幸せになるための50の法則」とか「愛される女になる10の言葉」とかそんなん。
人生ハウツー本っていうのかな?

さて、うちの学校は、夏休みと冬休みに、読書感想文の課題が出ます。
夏休みは、400字詰め原稿用紙3枚、冬休みは、400字詰め原稿用紙1枚。
夏休みはともかく、冬休みまでやってらんねーよ、と生徒からは絶不評の課題でございまする。
その読書感想文、最近、上に書いた「人生ハウツー本」についての感想文が非常に多いのです。
「『人生を豊かに生きる15の名言』を読んで」とかさぁ。
私は国語の先生ではないので、だからどうってワケじゃないんだけど、そういうのを見ると、なんかちょっと半笑いになってしまう。
10代にして、人生を豊かにする方法を本から学ぼうとするなんて、ちょっと切ないじゃんか。
昨今の高校生は大変だねぇ、などと呟きたくなるってもんです。

気持ちはわかるよ、だって、それ1冊読んだだけで人生がうまくいくなんて、そんな楽な事はないもんね。そりゃ読みたくもなるよね。
まぁそんなふうに、1冊の本に期待できること自体、若いってことであろう。
読む前から「ケッ、んなもん読んで楽な人生送れるならなぁ、最初っからこんなヒキコモリがちな人生なんて送ってねーんだよ」などと思う私は、少なくとも若くはないんであろう。

しかし一番笑った感想文は





↑エンピツ投票ボタン

My追加
と書いた高校2年生の生徒くん。
アッハッハ、よくわかってんじゃん。


2005年01月07日(金)    だから嫌いだよ

記憶の底に封印していた嫌な思い出があります。
というほどの事でもなく、まぁ年末の話なんですけどね。

仕事納めの日、私は1人で教室を大掃除していたわけですよ。
もう学校には生徒の気配はほとんどなく、部活のかけ声が、校庭から遠く聞こえてくるのみです。
校舎の外れにあるうちの教室は、無駄に陽当たりが良くて、あったかい。
今日はもう誰も来そうにない。
あぁ、平和ってこういう事だぜ。
掃除したらもう帰ろっと。
ほんと良い一年だったなぁ。良い気分で仕事が終えられるよ。

「だぁ〜か〜らっ、きらいだよぉ〜こんな日に出かけるのぉぉ♪」

年末だしね。
ガーガー掃除機かけながら、思わず歌も口をついて出るって話ですよ。

「年末だっからぁ、あぁぁぁあぁ〜っ」

ノリノリです。
コブシ入ってます。
最後まで歌い切り、ふと後ろを振り向くと。

「………………!」

目を丸くして、私を呆然と見つめる、中等部の生徒らしき1人の男の子が。
思わずしばらく見つめ合ってしまいました。

えっ、いつからそこにいたんだよ!
来たなら声かけてよ!
めっちゃ歌っちゃったじゃん!





↑エンピツ投票ボタン

My追加

え…………っ!
言い訳させてくれよぅ!

そんなわけで、今年の抱負は『もうちょっと落ち着いて生活する』でございまする。


2005年01月03日(月)    生徒からの手紙

仕事納めの日、学校に行ったらば、机の上に可愛い封筒が。
今年度卒業予定の、共学校の生徒からの手紙でした。


☆☆Merry X'Mas☆☆
先生のこと、最初、怖い人だと思ってたよ。
私のこと、怒鳴ったの覚えてる?騒ぐんなら出てけとか怒鳴ったから、ムカついてクソババァってずっと思ってたよ。
こんなにいろいろ話せるようになるって思ってなかったけど、仲良くなれて嬉しいです。
○○が好きになったのは、先生のおかげだよ。
使いやすい教室にしてくれてありがとう。
いっぱい話を聞いてくれてありがとう。
もう自由登校近いし、あんまり学校来ないけど、これからも頑張ってね。
先生だいちゅき!


書いてくれた子が、午後から遊びに来てくれたので「ありがとう、感動しちゃった」と言ったら。

「まじでー?あんなんで感動したんですかー?バカじゃーん!老人じゃーん!」

と笑われました。
えっ、意外とドライ………?
でも、えへへ。そうかも。バカかもなんだけど、すっげー嬉しかったです。

彼女について思い出す事は、楽しいことばっかりでも、美しいことばっかりでもないんだけど、というか、どっちかというと、彼女に限らず、今年の共学3年生には非常に手を焼いたような覚えしかないわけですが、それでもきっと君たちが卒業するとき、私は泣くとおもいます。
2004年最後に、可愛い手紙を、どうもありがとう。


そして、2005年、男子校の生徒から最初にもらった年賀状には





↑エンピツ投票ボタン

My追加

と書かれていました。
2005年最初に祈ってくれて、どうもありがとうよ。チ。


2005年01月02日(日)    あおこよ!

あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願い致します。

を、イマドキの若者は、略して「あおこよ!」と言う事を、生徒からの年賀メール(PCメール)で初めて知りました。
…………まじで?略しすぎじゃねーの?
件名が「あおこよ」て、一体なんの暗号だよ…、と新年早々悩ませて頂きました。
しかし色んなものがどんどん簡略化されてゆくなぁ。

そんなわけで、相変わらずフラフラしているいい加減な人間が、いい加減なペースで書いてる日記ではありますが、本年もどうぞよろしくお願い致します。
今年は、更に力を抜いてゆく方向で!だーだーだぜ。



My追加



Design by shie*DeliEro
thanks for HTML→HP WAZA !