ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

お願い - 2007年09月27日(木)

まもなくツアーが始まりますが、ライブに来て下さるファンのみなさんに
僕から何点かお願いがあります。
毎回ライブ会場にお手紙やプレゼントを持ってきて下さる方がいますが、
今回から会場で受け取ることを止めさせていただきたく思います。
理由は、会場でいただいたものはかなりの量があり、当日は
バタバタしていて、中身を見させていただく時間がありません。
また、事務所もない為、保管しておく場所もありません。
プレゼントを下さるみなさんのお気持ちはライブのリアクションで
返していただければ十分です。

あと、少数の人なのでここに書くべきか悩んだのですが、
ツアー中、駅や空港、宿泊しているホテルのロビー等に
利用以外の目的で来てしまう方がいます。一般の方への
迷惑になりますし、危険ですので止めていただきたく思います。

勝手なことばかりで申し訳ありませんが、ずっと楽しくツアーを
していきたいので、どうかご理解下さい。

2007年9月25日23:34:50 from YOSHII KAZUYA



25日夜、モバイル公式サイトに吉井和哉からの
「ライブに来て下さるファンのみなさんへのお願い」が掲載された。
会員サイトの文章をここで紹介するのはいけない事と判ってはいるが、
この「お願い」こそ、PCサイト「YOSHII KAZUYA OFFICIALWEBSITE」にも、
会員だけが読むページだけでなくモバイルサイトにアクセスした全員が
読む事が出来るようにしなくてはいけないと思う。

「吉井和哉GENIUS INDIAN TOUR 2007」に参加される方は、是非読んで欲しい。
そして何故今、吉井和哉がこんな発言をしなくてはいけなかったのかを考えたい。
「TRUE MIND」の映像の中で、メンバー達と熱心に手紙を読み、
楽しそうにプレゼントの包みを開けていた様子が思い出される。
今回、プレゼントのみならず手紙すら受け取らないと決めた吉井和哉は、
どれほど心苦しく思っているだろうかと思う。
「受け取るだけ受け取ってこっそり処分しなよ。」という声もある。
けれど、それが出来ないのが吉井ならではの誠意と優しさのありようなのだろう。
以前、パンチドランカーツアー岡山公演のステージで
『このツアーは失敗でした。』と発言して仕舞った、あのファンに大混乱を
巻き起こして仕舞った事件が思い起こされる。
思い通りの最高なLIVEをという理想と現実とのジレンマ、過酷なツアーによっての
心身の疲れ、ファンに万全なLIVEを見せられないという心苦しさ、
それがあの発言になったのだ。
不器用な誠実さと優しい気持ちがちゃんとファンの皆に伝わると良いのに!
吉井和哉のこの「お願い」を何も知らないで、
心を込めて選んだプレゼントや考えに考え抜いてしたためた手紙を
受け取って貰えず傷つくファンがいないようにと願う。




蜘蛛の糸 - 2007年09月25日(火)

9月24日付けの「お茶菓子のような一言」は、
『嫉妬深い女ほど騙しやすいBYピーターパン』だった。
流石、数々の修羅場をくぐり抜けていらっしゃった吉井和哉ならではの、
ビターテイストな大人のお茶菓子だわ。
去年も確かラジオ番組で『嫉妬深い女性よ、何故モテるオトコを好きになる?』とか、
仰ってたものね、相当「嫉妬」には、悩まされて来たのだろう。
でもまあ、モテる男なんだからしょうがないじゃないの。
歌の歌詞じゃないけれど
“泣いた女が バカなのか 騙した男が 悪いのか
 ・・・・・・
 どうせ私を 騙すなら 死ぬまで騙して 欲しかった”(東京ブルース)
「女をその気にさせて騙すなら、最後まで責任もって騙しなさいよ。」と
私は、思う。
「嫉妬」は、「愛情」の深さから来ると思われているようだけれども
少し違うのじゃないかと感じている。
「自信」の無さだよね。
信じる心の強さの有無。
相手を信じる心、そして相手を愛する自分自身を信じる心がしっかりしていれば、
「嫉妬」という闇に取り込まれる事もない。
生きて行く未来に希望や夢を持ち続けることで、
光の世界を歩んで行ける、そう思うなあ。
吉井ピーターパンちゃん、騙してバッカで
どうぞ「無間地獄」に堕ちないでね。
蜘蛛の糸は細いからね、お釈迦様でも助けて下さらないかもよ♪
こんなこと書いてると
“あいつはあぶないから話しかけるの止めとこう”って言われちゃうかな(笑)




心が曇ったら空を見よ - 2007年09月24日(月)

吉井和哉「GENIUS INDIAN TOUR」ブームのお陰で
ネイティブ・アメリカンについて関心を持ち始めた。
前回吉井和哉が紹介してくれた「自然の教科書」に続いて
この「インディアンの知恵」を読んでみた。
著者の塩浦信太郎氏がどのようにネイティブ・アメリカンの世界に
惹かれ、どんな出会いをして、ネイティブ・アメリカンの世界へと
旅するようになったか、数多く挿入されたイラストがとても味があって
読み進めて行くうちに、一緒にアメリカインディアンの知恵や歴史に
出会えていくような気持ちになった。
冒頭で著者がアリゾナ州フェニックスからナバホのウインドウロックへ
向かった様子が描かれている。
初めて、『赤土の山に大きな丸い窓を開けたような巨大な岩山』
ウインドウロックを目にした瞬間『ここには何かが存在する』とそう感じたと
書かれているのを読んで、かつて吉井和哉も同じように述べていた事を思う。
『そこには磁場が存在するのか、それとも人間の生理的精神的な部分に
よい刺激を与える何かがあるのか』きっと大きな力が働いているのだろうねえ。
吉井和哉も「WHITE ROOM」の時に、大きなエネルギーを浴びたのだろうな。
ここに書かれたネイティブ・アメリカンの格言
『創世は過去のことではなく、現在も続いている』
『心が曇ったら、輝く星や空を見なさい。人と自然はつながり、
関わり合っているのだから。いつも晴れた天気でいられるように』
この言葉が強く響いて来た。
サンタフェで著者が出逢った店のアメリカ女性が、
日本に一度も行ったことは無くとも、深く日本文化に傾倒し、
日本人以上に“大和撫子”という風情の女性で日本人の書道の先生から
つけて貰った漢字の名前が『露嬪(ロビン)』だったというエピソードが
印象的だった。
昨日エマさんが今でも吉井和哉を「ロビン」と呼んでいると知って
嬉しくなったばかりだから、私もこれからは吉井の事を
「露嬪」と呼ぶことにしようと思う。心の中で♪




カミブログ - 2007年09月23日(日)

表紙のこの吉井和哉が描いたイラストは、
「ROCKの神様」?「ROCKの仙人」?
それとも吉井和哉の自画像なのでしょうか?
カエルちっくな笑顔でグーを突き出してる帯写真も
黒のフカフカ?に凭れている写真も、目を瞑ったセピア色の
写真も、サングラスしてガオーと吠えている写真も
本当にこの吉井和哉は、見るたびに顔が違う。
昨日の夜遅く、モバ公式BBSに現れた吉井は、
『リハーサル終了、今までにないコクのあるライブになるはずです!』と
何故かライオンの絵文字付きでのたまっていた。
添付された画像がうつろな眼差しで、いかにも「お疲れ〜〜。」という
風情なのだが、見ようによっては実に切なげで色っぽくて、
邪心溢れた私の目には、「魅せ方決めちゃう吉井って、
まったくもって空恐ろしい男だな〜♪」と映った。

肝心の「カミブログ」は、「CDでーた」に連載されていた
「今月の格言」の一章毎に、新たな吉井和哉のコメントがつけられていて
興味深かった。
連載当時制作中だったアルバムのモードとか、ツアー中の忙しさとか、
吉井和哉のコメントで改めて理解出来た。
レミオロメンの藤巻亮太さんが『95年12月5日号から連載がスタートし、
01年4月5日号で終了するまで・・・吉井さんがミュージシャンとして
どの様な時代を走っていたか・・・激動と呼べるその時代のどのコラムにも
(吉井さんの)日常や人となりが惜しげもなく注ぎ込まれていて
読者の近くにいるその姿勢に深い愛情を感じました』と述べておられる。
吉井が連載していたこの優しく、時にユーモラスで人間臭いこのコラムを
読んでいてくれて、こんなにも暖かなメッセージを下さって
本当にありがたく思う。
それにしても第1回目の「不幸を治す薬は、ただもう希望よりほかにない」に
出て来た「真一」君は何者だろうか?気に為る。
嬉しかったのが「メンバーが心配なら電話しろ」のコメントが、
『こないだ、いきなりエマからメールが来たんだけど、
「ロビン・・・・?」と写メールを送ってきてくれた』だった事だ。
DVD「THANK YOU YOSHII KAZUYA」の宣伝をすると見せかけて、
これはエマとの仲の良さをアピールしたいが為としか
私には思えなかった(笑)
それにしても、今でもエマさんは「ロビン」って呼んでくれているのだねえ。
じーんと来るなぁ。

このカミブログが一冊の本に纏めて下さってとても嬉しいです。
ありがとうございます。
けれどあとがきの中の『その後数年間、執筆といえば自分のホームページで
コラムを月一書く程度だったが・・・暗い「花びらのない花」のような
文章が何年か続いた。』という記述は、私は同意出来かねる。
「at the BLACK HOLE」のあの黒のHPの時も、その後「KY」になってからの
HPでも、YOSHII LOVINSONのコラムの文章が私は、大好きだった。
最近のような軽妙な駄洒落やオヤジギャグは少なかったかもしれないけれど、
心に沁みてくるような素敵なコラムも多かった。
吉井和哉という人は、後に為って以前の作品等を謙遜なのか何なのか
過小評価することがあるように思うのだけれど、どうだろう。
私は、基本的に「吉井和哉の現時点が一番好き」というタイプのファンだと
自分では思っているけれど、今回のような『暗い「花びらのない花」』という
本人からの言葉は、淋しく為って仕舞う。
過去も大切にして欲しい。

「CDでーた」切り抜きを引っ張り出して見た。
髪型も服装も顔つきも本当に変遷が凄い!
カラー写真付きで出してくれたらパーフェクトなのに♪




BARFOUT!146 - 2007年09月20日(木)

吉井和哉〜尖ってるミドル・テンポ・グルーヴがジャスト!と
題されて、白シャツにベージュパンツ姿のナチュラルな感じの吉井が
裏表紙になっている。
まず、裸足の足指に目を惹かれた。
この人の手指が美しいのはもう言わずもがなだけれども、
足指がまたエロいというか何と言うか。
思い返せば、最初に吉井和哉の足指に注目したのが「パール」PVだった。
それまで続いていた高橋栄樹監督から竹内スグル監督へ変わって、
メンバーの衣装が全員白で背景も白で、随分雰囲気が変わっていた。
何故か吉井和哉一人だけ裸足で、妙に目を奪われたのだった。
足の指もやっぱり長くて、でも心もち外反母趾っぽく親指の付け根の角度が
傾斜しているような気がして、長年ヒールの高い靴でLIVEし続けた所為かしら?
などと余計な事まで考えたりもしていた。
という訳で、裸足の指には、妙にそそられます(笑)
前情報を聞いて気に為っていたインタヴュー内容については、
今まで発売されてきた雑誌とは、少し切り口が違っていて
とても興味深かった。
お父様を亡くした5歳の時に『人間なんて、モノなんだな』と
『人間はすぐに、一瞬でこうなっちゃうんだな』と知らされ、そう感じて
生きて来たという話、小さい頃から祖母の知り合いが亡くなって行くのを見聞きし、
20歳で親友を亡くしたという経験の大きさ。
『結局、自分の何かを埋めようとして歌っているわけですから』
この言葉の重みを感じた。
お母様がブラック・ミュージック好きだったという話は、これまでも
出ていたけれど、今回の吉井がまだ中学という一番多感な時期に
『夜、1人で(六本木のディスコへ)遊びに行け』と送り出されたという
エピソードが素晴らしい。
今、吉井和哉があるのは、本当にお母様のお陰だね。

『39歳までは、20代で曲を書き始めた時からの自分の才能で作ってたから、
もう限界だった』けれど今は
『言葉で踏むのではなくて、芯の部分で踏むって、すごく奥儀だと思う』
吉井が今「芯の部分で踏む」という歌詞づくりにとても
楽しそうに挑戦している様子が伝わってきて、嬉しくなった。
「Shine and Eternity」発売時の反響についてインタヴュアーに
『これだけキャリアが長いと、昔からのファンを裏切れないとか
感じるじゃないですか?』と問われて吉井は、
『特に女性ファンね。でもファンのためだけに音楽はやりたくないので。
やっぱ、自分のやりたい音楽って、自分からしか生まれないし。』と
答えている。
え、全然裏切って無いじゃないですか。
そもそもファンを裏切るってどういう意味だろうか。
ファンを裏切るというのは、アーティストが自分自身の理想を歪めて
音楽を世に出すこと、ステージに立つことなのじゃないかと私は思う。
進化し続ける、進化し続けると思ったらぐるっと廻ってまた同じ場所にいた!?
あら、何故か逆さまに立ってる!?
っていうのでも全然私は構わないので、どんどん行っちゃって下さい!
ファンの好みなんて千差万別。やりたいようにヤれば良い。
『「最後は今、ここの現実しかないんだ」って気付くようなライヴ』
期待してます☆




アリゾナドリーム - 2007年09月19日(水)

吉井和哉は「PAIN」で“オレの祖先はアリゾナのスネイク”って歌っているけれど、
この歌を聴いて私は、映画アリゾナドリームのあの銀色に煌く「おひょう」を
思い浮かべた。
私の祖先なんて純日本産路傍の石に違いないだろうけれど、
もし生まれ変われるなら、銀の鱗をもつ「おひょう」になって
アリゾナの荒野の上空を泳ぎたい。
でも大人になって目が片側に寄っちゃうのは嫌だなあ。
お子ちゃま「おひょう」のままか(笑)

それにしても“騎乗位でわかるベストサイズ”なの?
愛した人がその時が“ベスト”なんじゃなくて???
・・・・・・
“ベストサイズ”の部分が、手当たり次第色んな相手を
試してみているように感じられて、
そんなお手軽なSEXはちょっとな〜って思ってたのだけれども、
この歌詞には、“君に逢えて嬉しいな”が続いているのだよね。
男と女、そりゃあ身体の相性はあるだろうけれど、
縁あって出逢って濃厚に溶け合おうとする時は、互いが互いを
「運命の片割れのパーツだ!」くらいの燃え上がり方をしたいじゃないですか。
「SATURDAY STORM」での全曲解説で吉井和哉は、この「PAIN」を
『自分の生命力の事を唄った曲』と評していた。
アリゾナの大地をくねくね不敵に這うフェロモンの化身っぷり、
LIVEでどう魅せてくれるのか、楽しみだ!




「昭和」の香り - 2007年09月17日(月)

「ルーザー」の“六つ目の朝が来てブリッジです”の元歌だという
「子連れ狼」を聴いた。

「子連れ狼」
小池一雄作詞・吉田正作曲
歌:橋幸夫

・・・・・・
涙隠して 人を斬る
帰りゃあいいが 帰らんときゃあ
この子も風ン中 土になる
この子も風ン中 土になる
ああ 大五郎 まだ三つ
ひょうひょうしゅるる ひょうしゅるる
ひょうひょうしゅるる ひょうしゅるる

台詞
六つ目の朝、霜がおりた。季節の変わり目をつげる別れ霜が
・・・・・・

『しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん
 しとぴっちゃん』も
『ぱきぱきぴきんこ ぱきぴんこ
 ぱきぴんこ』も凄い歌詞だと思うけれど
私は、『ひょうひょうしゅるる ひょうしゅるる』
『この子も風ン中 土になる』が印象深い。
YOSHII LOVINSONの「POENIX」“風の広場で魂が泣いてるヒョーヒョーヒョー”や
「WANTED AND SHEEP」の世界を感じた。
「子連れ狼」というと萬屋錦之介が演じたTV版が有名だろうけれど、
私は勝新太郎のお兄様、若山富三郎主演の映画版「子連れ狼」が好きだ。
「冥府魔道」そのもの!若山富三郎自身が剣の達人だったそうなのだが、
剣さばきが凄すぎるのだ。勝新太郎も相当だけれども、
若山富三郎もとっても色気のある俳優さんだった。
沢田研二の「時の過ぎゆくままに」が主題歌だったTVドラマ「悪魔のようなあいつ」で
沢田研二演じる主人公・良を追いつめる老獪な警部役が若山富三郎だった。
飄々として人間味溢れる演技が印象深かった。
関わるもの全てを虜にするような若く美しいジュリーも勿論素敵だったが、
Mの極みのようなクラブのオーナー・藤竜也もダメ男っぷりが母性本能くすぐる
荒木一郎も実に良い。
凄く強引な結論付けだとは思うが、吉井和哉という人の歌は、
何だか訳の分からない位に混沌として且つ魅力に溢れていた「昭和」の
芳しさを持っているのだと思う。







「ROCKS!Vol.3」と「音楽と人」 - 2007年09月07日(金)

吉井和哉怒涛の露出中なので追い掛けるのが大変だ。
とにかく表紙になっているものは、チェックしなければと
まず「ROCKS!Vol.3」を手に入れた。
ゆるく長い髪を束ねた吉井がくっと上向いた顎から喉へのラインの美しさ!
モノクロームの写真たちが素敵だ。
薄い下唇のこの窪みが好きだ。
『Hummingbird in Forest of Space』について
『自分の中にある宇宙を歌おうと思った。
結局人間の細胞も宇宙だという。色んな遺伝子を持っているだろう、
そういう自分の中の可能性みたいなものに唄いかけてみよう。
というのがテーマだった。』
『スターウォーズや火の鳥のような時系列というものがコンセプトで、
タイムスリップ感がある。・・・それがこのアルバムの最後の曲
「雨雲」で、人間は彷徨ったりするけれど結局、今(現実)しかない
のだと・・・だからこそ今を大事にしないといけないというのが
伝わればいいなぁって』
大丈夫、伝わってますよ!
イエローモンキー時代も含めて、吉井和哉が音楽を遣り始めて、
積み重ねて、そして今に至るその道のりを感じることが出来る。
この曲達をLIVEでどんな風に料理してくれるのか、本当に楽しみだ。
「音楽と人」の方は、非常に貴重で高価だというシンギングバードを
指に引っ掛けてる怪しい風体の吉井和哉のフォトが良い。
胡坐でギターを爪弾いている姿が愛おしい。
インタヴュー内容で一番印象的だったのは、
『「俺は一万人ぐらいの固定ファンがずっといてくれればいいや』っていうのは、
すごくイヤなんですよ。』
『自分の思ってることを押し殺してキレイな歌を唄っているというのでは全然違うが、
これだけヘンな内容のアルバムを作ってしまうというのは、
自分が今やってて一番楽しいハードルなんですよ』
『吉井和哉を愛して欲しいんですよ。で、愛されたいんですよ、たぶん(笑)』
出た!(笑)
流石、以前FCのHPで
『基本的に可愛がってほしい。本当は可愛がってほしい。ってか、もっと可愛がれ!!』と
言い放った男だ!
業が深い人だよねえ。
じゃなきゃ、こんな聴く者を引き摺り込むような音楽は作れっこないか。
『俯瞰で見ると最低の男に見える部分もあると思う。
でもやっぱり音楽を邪魔した場合は俺はそれを全部切る!っていう生き方を
している。しょうがないです。音楽しかないから、やることが。』
音楽の神様に愛されちゃった男がどれほど大きなモノと引き換えに
その愛を受け入れたのか、どれほど大きな犠牲を払って来たのか
考えたら胸が苦しくなる。
それでもやっぱり今この時代に、吉井和哉がこうして新しい音楽を作り
LIVEという場で我々に届けてくれている事が私は、嬉しい。
既にスケジュールを抑えてあるという来年の新アルバムも
そしてその先も、きっとずっと私は吉井和哉の可能性に期待し続けるだろう。
そう信じられる。




別冊カドカワ総力特集「吉井和哉」 - 2007年09月06日(木)

特集されるとはいっても、こんなにまでボリュームあるものだとは
思ってもいなかった。
総ページ数150頁超、圧倒された。
プロローグの『自分はまだまだ旅を続けます。
吉井和哉が生まれてきた意味を探しに。』という文字が
本当に力強く、頼もしく、心に残った。
私がアンケートに応募したのは、「POENIX」だった。
コメントは採用されなかったけれど、「PHOENIX」を聴くたび、
吉井和哉が数年ぶりにファンの前に登場した、あの新潟フェイズで、
第一曲目にこの曲が鳴り始めた時に感じた熱気と風圧は、凄まじかった。
PHOENIX吉井和哉が生きる為に歌う為に、懸命に命を燃やそうとするかのように
翼を震わせ翔びたとうとするその瞬間に立ち会えたあの興奮・歓びが蘇る。
ソロ吉井和哉の曲の中でも、とても大好きな曲だ。
「スピリチュアル・メッセージ」では、
『ずっと旅をしていて、その過程を歌うのが自分の歌だと思う。』
『自分の人生を楽しめる人が天才』
これをさらっと言えているところが、一段と深みを増した彼の大きさを感じて痺れた。
永井豪先生との対談はもう最高だ。
『なんてことしてくれたんだ対談』っていうタイトルからしてヤられる。
『(デビルマンは)実は心に大きな闇を持っていた本当の主人公はこいつだったんだ。
飛鳥了の物語だと後でわかった。』
『「バイオレンスジャック」はまた力を入れて、描きますんで。』
永井豪先生のこの言葉を引き出して下さってありがとう、吉井さん!
『エロスは基本』深いお言葉です♪

吉井和哉という存在をしなやかに鋭く捉えてらっしゃる竹内まりやさんの「特別寄稿」や
『普通に吉井さんと話す徹平が腹立たしかった』とまで語る正真正銘大ファンらしい
ウエンツ瑛士君のインタヴューが印象的だった。
「シュレッダー」PVメイキングの様子や「吉井流ビジュアルの作り方」は面白かった。
須永監督の『曲の見せ方、自分の見せ方を知り尽くしている人』という形容が
物凄く当たっていると思う。
関係者の証言で何と言っても一番インパクトあるのは、エマこと菊地英昭だ。
「面と向かっては言いづらい、吉井さんの“ここだけは直して欲しい”点」を尋ねられて、
『それはここではとても言えないですよ(笑)
リスクが大きすぎます。内緒です。とにかく注意してくださいなと・・・。』
一体エマさん、どんな事を直して欲しいと思ってらっしゃるんでしょうか!?
怖い!けど知りたい!(笑)
「面と向かっては言いづらい、吉井さんの“こんなところが好き”」に
『なんだかんだいっても彼のギャグのセンスは好きだなあ。とくに身体を使ったやつね!!
ここで???のタイミングでの半ケツとか、40過ぎてもだしてほしい、あっ!
あと電話口での口調は普段と変わるからなんか面白い(笑)。なんか好き。』
あのしょーもない(と言ったら身も蓋もないだろうが)吉井和哉のギャグに
一番ウケてくれるのは、エマさんですもんねえ。
「半ケツ」をもっとやれ!って言ってくれるエマさん、
なんて吉井をあったかく見守っていてくださることか!ありがたい。
吉井和哉の電話口調・・・きっと電話だとすこぶる丁寧だったり
声のトーンも変わってるんでしょうね。
『面白い。なんか好き。』と仰るエマさんが好きです♪

吉井和哉のフォトも沢山掲載されているけれど、目を奪われたのは、
有賀幹夫さんがLA「マルホランド・ドライブ」で撮った
『シャドーの中に吉井さんの無限の宇宙=SPACEを感じてもらえればと思います』と
記された夜明けのグラデ―ションの中に吉井和哉のシルエットが浮かぶ写真、
『森の中をさまよう、幻想的な感じも撮りたかった。・・・』とコメントしておられる
霧にけぶる森?をバックに立つ吉井和哉、この表情がなんとも言えず良い。
結構長い間私は、吉井和哉という人を探究しようとし続けて来た筈だけど
まだまだ全然追いつけない。
これからも「吉井和哉」を知る旅は続く。
甘美な迷宮だ。





生きている証 - 2007年09月04日(火)

『Hummingbird in Forest of Space』を聴いた。
3連続先行シングル、沢山の雑誌インタヴュー、本人の映像コメント等から、
吉井和哉本人がこの新アルバムへの自信の大きさ・達成感を感じるにつけ、
物凄く期待が膨らんでいた。
けれど同時に、何度も『十年に一枚のアルバム』と紹介されているのを聴くと、
元来の心配症が現われて、もし私にジャストフィットしなかったらどうしよう?
等と少々不安にも為っていた。

そんな杞憂は、1曲目「Introduction」の音が鳴り始めた瞬間、
吹き飛んだ。
2曲目「Do The Flipping」リズムもメロディも声も詞も
全てにヤられた。私は、これが聴きたかったんだと思った。
「Biri」の“あん パーティー あんあん パーティー パンティー”
なんて歌詞が良くも出て来るもんだと感心した。
「シュレッダー」は、存在感が凄い。
どんなに哀しく辛くても
“誰も皆やっぱり同じように辛いって
 この街の緑は キレイだね”
押し付けではない、共感と癒しと励ましが沁みて来る。
アルバムバージョンの「上海」は、
“性愛だけになり汚れた身 抱え込み
 絶対馬鹿なフリしとけばいいと思い込み”
男って何て哀しくて愛らしい生きモノなの♪と
思わされたけれど、そこがまた吉井和哉のズルイ所だとも
感じて少し悔しくなった(笑)
「ルーザー」は、“365歩のチータ”が印象的だ。
『冗談みたいな曲』と言っているけれど、
“ヘイアイムアルーザー入り口だ
 ルーザーイエスアイムアルーザー
 ヘイアイムアルーザー出口だ”は、『at the BLACK HOLE』
「FALLIN'FALLIN'」“出口は入り口だ”に繋がっているね。
流石、PHOENIX、吉井和哉!
「ワセドン3」これも凄く嵌る!
モバ「お茶菓子のような一言」で、自分を
『嫌なことを思い出させるロッカー吉井和哉』と形容していたけれど、
正にその通りだ。
悲しい淋しい切ないっていう感情を全部一緒くたに溢れさせられるのに、
最終的には、全てが愛しいという温もりが残るような。
「PAIN」は、実に格好良い。
フェロモン撒き散らして草原を疾走する野生の男・吉井和哉の
イメージなんだろう。
きっと強くセクシーな逞しさに憧れてるんだね♪
「Shine and Eternity」は、このアルバムの中にあってホッとする。
吉井和哉にとって、このL.Aでのレコーディングがどれだけ
大きな力と為っているのかが良く判る曲だ。
『シングルは森に仕掛けられた罠』と本人が言うとおり、
この罠に嵌っちゃった人は、これから吉井和哉の、
あんなとこやこんなとこを次々発見して、甘美な深穴へ堕ちていくんだろうね。
蟻地獄へようこそ!
「バッカ」
シングル候補曲だったと聞いて、納得の佳曲!
是非、PVを作って欲しい。
「WINNER」
アルバムの中で浮くのではないかと案じていたけれど、全然そんな事は無かった。
“始めから僕ら何もなかった
 続いている道で
 泣いたりした今日を忘れずに・・・・・・”
ギターの音色に泣かされた。
力強い曲だ。
「マンチ―」
エロい!LIVEで「始まった」思いっきりコールしたい。
「雨雲」
最初、タイトルだけを知った時には、どんなに暗い曲かと思っていたから意外だった。
“子供達から貰うものには色んな意味がある
 それを知らずに生きてるうちはまだ子供なんだね”
ハッとした。私もまだ子供だ。

“少しづつでも日の射す場所へ君とただ向かった
 I LOVE YOU I LOVE YOU”
何て切なく優しい“I LOVE YOU”だろう!
“夢が叶えば夢にだまされ雨雲広がって
 本当の夢を探すことこそ夢だとわかった”
雨雲が雨を降らせてくれるから虹も出る。
夢を抱く事が出来る事は、幸せなことだと思う。


『Hummingbird in Forest of Space』は、「吉井和哉」にしか出来ない音楽だ。
この先も吉井和哉は、作品を作り続けていくだろうが、
このアルバムは、ずっと聴き続けて行くだろう。
THE YELLOW MONKEY が活動休止してずっと吉井和哉の動向が掴めない頃、
2002-01-29生きている証を見せて!
『吉井さん、生きてますか?貴方にとって生きてるって事は、魂の叫びを
音楽に込めるって事ではなかったの?貴方の声を聴かせて下さい。』と、ここに書いた。
吉井和哉が生み出す作品でこんなにもまざまざとまるで息遣いが聞こえて来るように
「生きている証」に触れられる事は、本当に素晴らしい。
ありがとう!この時代に生きていられて感謝です!







My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

溶けた砂
時の谷間