ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

「HATE」 - 2004年06月28日(月)

YOSHII LOVINSONの新曲「トブヨウニ」のもう一つのカップリング曲である。
オフィシャルで試聴が始まったサビの部分が
“愛してるって伝えてくれいつも傍で見守ってるって”という
伸びやかな歌声だったので、ラヴソングかと思った。
でもそれに続く歌詞が
“何故神は奪うくせに与えるのさ でも信じていないと・・・
みなそう・・・”だったから、凄く気に為っていた。
ラジオから流れた「HATE」は、以前YOSHII LOVINSONがコラムで語っていた
ように実に深く濃いものだった。
“平和の嘘つき”“油と角砂糖と札束と 悪魔の あの向こう HATE”
ズシっと胸に堪えた。(最初“角砂糖”は“核弾頭”だと思っていた。。。)
何度も繰り返される“ヘーイ心配ないぜ へーイしっかりして
出来るだけ HAPPYを手にして欲しい”のフレーズは、
優しく暖かい温もりに溢れている。
利権をめぐって悲惨な戦いを繰り返す人間達の愚かさ、戦いの中で常に
傷つき虐げられる弱きもの達の哀しさ・痛ましさ、それでも明日を信じて
生き抜こうとする人間の健気さ・・・Y
OSHII LOVINSONの歌声は、切なくどこか懐かしく響いて来る。
“太陽が照らすのは・・・”最後のフレーズに涙がこみ上げた。





69サントラ - 2004年06月24日(木)

新星堂で予約したら、ポスターも一緒に送られて来た。
全26曲、何だか訳の判らないようなエネルギーに満ちている。
冒頭の「White Room」から1969年というその時代が持っていた熱気、
映画に登場する高校生達の暴発しそうに為っている若さと情熱が
走り出した。
由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」、アニメ「もーれつア太郎」
主題歌「花のア太郎」、「11PM」テーマ、ザ・タイガース「花の首飾り」、
「狼少年ケンのテーマ」、「ゴジラメインタイトル」、
これらが全て1969年の音楽なのだ。
この中に突然ジャニス・ジョプリンの「Summertime」が流れ出した時は痺れた。
中シゲヲ&the surfcoasters projectの
「悲しきバター犬」「跋折羅団」なども格好良い。
そして極めつけはやっぱりTHE YELLOW MONKEYの「夜明けのスキャット」。
滅茶苦茶怪しい!この流れであの吉井の「る〜るるる〜・・・」が
響き出す瞬間は快感だ。
制御不可能なエモーションがうねる。
CHEMISTRYの「いとしい人」の爽やかさで少し落ち着かされたところで、
Jack bruce、Anton Fler&Kenji Suzukiによる
「White Room」ボーナス・トラックが流れる。
新録音なんだろうか。凄い。
この場所で、僕と君とそして仲間達と、何かを始めたら、
まだ知らない誰かと思いを分かち合う事が出来るかも知れない。
そしてその中から見た事もない新しい何かが生まれるかも知れない。
ケンとアダマや仲間たちが過ごした青春の日の眩ゆさとその影の深さを
この曲は良く著わしていると思う。
映画「69」公開が楽しみだ。




『BLOWN UP CHILDREN』 - 2004年06月21日(月)

地元ラジオ局で『BLOWN UP CHILDREN』が掛かった。
昼過ぎ、LOVINSON公式でNEW SINGLE『トブヨウニ』ジャケット公開&
『BLOWN UP CHILDREN』のサビ部分が試聴出来るようになっていて、
その45秒がとても伸びやかな歌声で壮大なイメージだったから
とても期待していた。
今日のラジオで掛かるのは、新曲『トブヨウニ』の方かと思っていたけれど、
『BLOWN UP CHILDREN』ほぼ全曲を聴けて本当に良かった。
これは、9.11の歌じゃないだろうか?
直感的にそう思った。「BLOWN UP CHILDREN=爆破された子供達」と
いう訳でいいのだろうか。
“僕らはBLOWN UP CHILDREN ただ生きる BLOWN UP CHILDREN”
“地球の上 希望の上 ・・・愛の上”
大人達が傷つけ失くして仕舞った尊い生命、純粋な希望や夢を
BLOWN UP CHILDRENと表現しているのではなかろうか。
D.Jの女性が話していたが、今年2月にLOVINSONがラジオキャンペーンで
訪れた局だけがこの曲を先行放送する事が出来たそうだ。
LOVINSONのロスからのコメントが流れた局もあるという。
何でもこの曲は、「at the BLACK HOLE」製作中ボツに為ってしまった
「Red Leaves」が元になっているそうだ。
韻を踏んだ印象的な歌詞が、切なく何故か懐かしさも覚える美しいメロディーに乗せられ
どんどん胸に沁みて来る。
“歴史の上で何を残すか”
人は何を出来るか、何を考える事が出来るか。
実は、最初にこの曲をHPで視聴した時、「20GO」の音が重なっていた事もあって
『僕らはもう自由に ただ生きるもう自由に』と聞き間違えた。
“見えない山脈に  雨は降って・・・
 時の谷間で    何か飲んで ”
ここの部分から、厳しい大自然の上空を雄雄しく羽を拡げ
風を切る鷲の孤高の姿を連想した。
LOVINSONが以前コラムで書いていたシアトルのインディアン居住区で
遭遇したという白頭鷲の事が頭にあったからだと思う。
今感じるのは、大山脈の谷間も高層ビルの谷間をも、
自由に吹き抜けるBLOWN UP CHILDRENの風だ。
荒廃した地球に光をもたらす“再生”の息吹を感じる。
「Recording Documontary」DVDでボツになった瞬間を見て、
とても残念に思っていたから、こうして我々に届けられた事が
本当に嬉しい。
こんなにスケールの大きな曲がカップリングだなんて、
メインの『トブヨウニ』への期待が益々大きくなった。




胎動 - 2004年06月16日(水)

ロッキンオン社季刊BRIDGE6月30日発売次号は、
YOSHII LOVINSON表紙&巻頭特集だそうである。
『あの美しき野獣がついに降臨! ソロ活動に込めた真の意図を語ります! 
撮り下ろし美麗フォトも満載』
思わず歓声を上げて仕舞った。
昨年10月1日にシングル「TALI」でYOSHII LOVINSONとしてデビューしてから、
音楽雑誌には一切彼のインタヴューは載って来なかった。
掲載されたのは、CD店で配布される情報誌や総合情報誌だけ、
ROCKIN'ON JAPAN誌上でも再三に渡るラヴコールにも、
取材を受けて来なかった彼が、漸く登場するのだ。
しかもBRIDGEとなれば渋谷陽一氏自らのインタヴューも期待出来るし、
こんなに嬉しい事はない。
じっくりみっちりYOSHII LOVINSONを攻めて頂きたい。
《美麗フォト》!?は、正直ちょっと気掛かりな気もするけれど、
水健康法で素肌美を極めた成果を見せて下さる事を期待したい。
それよりも《野獣降臨》に胸騒ぐ。
この人が獣性を顕わにするのなら、どんなに素晴らしい事だろう。
長らく準備中だったE−SHOPでのTシャツ販売が28日正午からと決まり、
YOSHII LOVINSONのOFFICIAL FAN CLUB=《YLOFC》が
7月5日に発足するという知らせが届いた。
『入会者先着3000名に特別入会特典カフェタンブラーをご用意』
YOSHII LOVINSONの公式ファンクラブ入会を待ちわびていた人が
3000なんて少な過ぎる数だろうと思うし、感じるものが何だか
大歓迎という気持ちだけではないのは何故だろう。
ソロ活動が始まり、個人のファンクラブも出来て、遠くない内に
YOSHII LOVINSONのライブも行われるだろう。
ずっと待ち望んでいた事だ。
でもその先には、ソロ活動の先には、4人の未来があると信じたい。





劇場で「夜明けのスキャット」を - 2004年06月10日(木)

村上龍の自伝的ベストセラー小説「69 sixty nine」が映画化され
7月10日から全国上映されるそうだ。
宮藤官九郎が脚本、主演が妻夫木 聡と安藤政信ということで、
気には為っていたのだが、映画全編を彩るロック&ポップス&歌謡曲と
いった60年代音楽にTHE YELLOW MONKEYの曲が使われている事を
知って驚いた。1969年に由紀さおりが歌って大ヒットした
「夜明けのスキャット」だ。勿論、オリジナルである由紀さおりも入っているが、
劇中でも6月23日発売予定のサントラ盤でも、THE YELLOW MONKEYの
「夜明けのスキャット」が使われている。
凄い事だ!由紀さおりさんのオリジナルは、清楚な麗しい歌声で、
ともすれば歌詞の艶かしさ、妖しさは和らいでいるようにも聴こえるけれど、
YELLOW MONKEYの演奏、特に吉井和哉の歌声は、
夜と朝のしじまの中に蠢く妖しい淫らな情感を漂わせて、
それでいて歌謡曲ではなくロックなのだ。
これが流れる映像とは、一体どういうものなのだろう。
この他にもザ・タイガース「花の首飾り」、ゴジラ・メインタイトル、
狼少年ケンのテーマ等が使われているそうだ。
主題歌はCHEMISTRY「いとしい人」だという。
映画公開の前にまずサントラを購入するつもりだ。





降る雨が 激しい時 に - 2004年06月07日(月)

何故か突然、『タイガーマスク』のエンディング曲「みなしごのバラード」を
歌いたくなった。
 “暖かい人の情けも 胸を打つ熱い涙も”
節もちゃんと覚えている。
何度か再放送されていたとはいえ、もう30年以上も前の番組だし、
このエンディング曲ときたら、それはもうこれ以上は無い、という程
暗〜い曲だというのに、あの雑踏を独りコートの襟を立て歩く伊達直人
(主人公の名前まで覚えていた事に驚いた!)の姿が蘇って来る。
 “強ければ それでいいんだ 力さえ あればいいんだ
  ひねくれて 星を睨んだ 僕なのさ
  ああ だけど そんな僕でも あの子らは 慕ってくれる
  それだから みんなの幸せ 祈るのさ”
二題目を調べたら
 “吹く風が 冷たい時も 降る雨が 激しい時も
  目をあげて 明日に希望をかけたのさ
  ああ だから きっといつかは あの子らも 判ってくれる

  みなしごの 正しく生きる 厳しさを
  みなしごの 正しく生きる 厳しさを”
作詞/木谷梨男 作曲/菊池俊輔だそうだ。
何故急にこの歌を思い出したのか、やっと判った。
さっきまで晴れていた空が今、激しい雨に変わったからだ。
漠然とした不安と寂しさを感じているこの激しい雨音に
昔のアニメ主題歌がオーバーラップするなんて、面白いものだなあ。
“白いマットのジャングルに今日も嵐が吹き荒れる”
オープニング主題歌も好きだった。

アニメ主題歌と言えば、5月末からANIMAXでアニメ「るろうに剣心」が
放映されている。フジテレビで放送が始まったのが96年1月だというから、
もう8年も前の事だ。
ジャンプで連載されている時からファンだったので、TVアニメも楽しみに
していたが、主題歌はJUDY AND MARYの「そばかす」、
そしてエンディングはTHE YELLOW MONKEYの「TACTICS」だった。
アニメのエンディングで、あんなにも妖しい大人のROCKは、それまで
無かったんじゃないかと思うほど、衝撃だった。
主題歌と言えばもう一曲、浅野温子主演のTBSドラマ『職員室』の
テーマ曲となった「BURN」もある。
業を背負った女性の情念やらエロスやらTHE YELLOW MONKEYでしか
作り出せない世界を醸し出していた。
6月23日発売予定のTBSとフジテレビのドラマ主題歌を
全25曲集めた2枚組コンピレーションアルバム『DraMania』に
収録されるそうだ。
それぞれの時代や世相、そしてその時そのTVを見ていた私達自身をも
鮮やかに浮かび上がらせる主題歌達・・・
その中にTHE YELLOW MONKEYの曲が収められる事をとても嬉しく思う。




思い出に変わるなら - 2004年06月02日(水)

テレビから懐かしい曲が流れて来た。2000年12月に終幕を告げた
LUNA SEAが今年5月末に結成15周年を迎えたという事で、
特集番組が
組まれていたのだ。
「コンプリート・アルバム・ボックス」と題された
6枚のオリジナル+インディーズ盤+未発表PVも収録された豪華セット、
そして「LUNATIC TOKYO 」というDVDも発売されるという。
LUNA SEAって1992年5月デビューで
THE YELLOW MONKEYと同期だったんだよね。
彼らが2000年12月に終幕、MONKEYの方は2001年1月8日に
活動休止とほぼ同時期だったから、親近感を感じていた。
今初めて知ったけれど、MONKEYのオフィシャルファンクラブは、
バンドの活動休止に伴い休止中だけれど、LUNA SEAの方は今も
オフィシャルファンクラブがちゃんと在るのだそうだ。
ファンクラブ会員限定販売のDVDもあるのだとか。
凄い。正直言って羨ましいと思って仕舞った。
だが、次の瞬間、もし今モンキーのファンクラブから、
THE YELLOW MONKEYの全音源を収めたCOMPLETE BOX 発売!
未公開映像網羅したDVD発売!とか言われたら、
それはもう止めの宣告に響くだろう。
『もう待つ必要は無い。』そう告げられたら・・・考えただけで怖い。
希望を奪われるのなら、
過去の音源も映像もいらない。
私は、休止期間を其々の活動で歩んだ後の、再び集結して
新生THE YELLOW MONKEYが作り出す音楽を知りたいのだから。
ニューアルバムが出て、その後で4人が自分達で選んだ
過去音源の集大成だの今まで撮り貯めた映像を放出してくれたら、
それ以上の喜びはない。
思い出に変えるくらいなら、狂おしいまでの渇望の方が
幸せなのではないかと感じる。





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