ロマンティスト・テイスト...jovanna

 

 

普通の日々 - 2002年02月26日(火)

エレファントカシマシのニューシングル「普通の日々」のPVを見た。
ボーカルの宮本浩次は吉井和哉と同じ35歳。
加えて母性本能を擽るルックスと古地図と急須集めが趣味!?らしい
その怪しいキャラクターが気になる男である。
「普通の日々」というシンプルな題名の曲は、郷愁を呼び起こさせるかのような
宮本浩次の歌声が心に沁みる佳曲だった。
いつ出たのかと思って調べてみたら、2月27日発売で
何と4月17日には次のシングル、5月にはオリジナルニューアルバムが
発売予定だそうだ。
全国ホールツアーも決定している。
エレファントカシマシは、今年でデヴュー14年にもなるんだってね。
宮本氏のワンマンバンドみたいに云われたりもするけれど
途中低迷してレコード会社から首切りみたいな仕打ちも受けたけれど
今もずっと頑張っているんだよね。
1998年の暮れ、渋谷御大と宮本氏と吉井和哉の3人で
BSの「コレが世界のロックだ」という番組で共演していたのが
とても印象的だった。比べる訳じゃあ無いけれど、吉井さん
あなたは未だ表舞台に現れないのですか?
宮本浩次の歌う“普通の日々よ  どよめきもなく
        後悔も哀しみも 飲み込んでしまう時よ” という
曲を聴いていると、私はひたすらあなた方イエローモンキーを追いかけた
“バラ色の日々”こそ私の“SO YOUNG”そのものだと思い知る。




林檎をかじりながら - 2002年02月18日(月)

私は林檎が非常に好きだ。
毎日1個皮ごと食べている。今では、季節に関係なく一年中食べられるのが
有り難い。昨年の晩秋から箱で買っているが、現在3箱目に突入中だ。
「林檎をかじりながら」にぴったりな曲と言えば
セカンドの「シルクスカーフに帽子のマダム」だが
今日は「8」を聴いている。
改めて気付かされた事だけれど、吉井和哉の詞には「愛」が多いのだねえ。
沢山出ては来るけれど、その「愛」は大きな力を持ってはいないように感じる。
運命や現実や孤独の前では愛は儚い幻のようだと言っているみたいだ。
愛が全てを超越するという理念など、幻想に過ぎないのだろうか。
「LOVE IS POWER」がモットーの私にしては珍しく弱気か?
『PUNCH DRUNKARD』が出た時に吉井さんが「音楽と人」で語っていた
《今は【愛】は汚されてしまって可哀想》という言葉を思い出す。
《愛とか強調すると顔が変になるよ》というフレーズも。
今の世の中至る所で「愛」が氾濫して、安っぽくなって仕舞っている。
砂糖だらけの「愛」よりも、「痛み」や「苦さ」の方が信じられる事もある。
「音楽と人」の中で彼は「愛だけを表現したい歌だったら、絶対『愛』って
言葉は使わないだろう。」「俺にとって今『愛』っていう神様があまり
リアルじゃない」と述べていた。

私は『PUNCH DRUNKARD』の中の「愛」と
『8』の中の「愛」とは少し違うように感じた。
「峠」の最後に溢れてきたのは、彼の聖域のような「愛」なのじゃないだろうか。
今現在の吉井和哉の中の「愛」という言葉はどんな意味を持っているのだろう?
2002年の今、吉井和哉の紡ぎ出す「愛」の歌を聴きたいと強く願う。






私が思うロックとは血が騒ぐ事。 - 2002年02月16日(土)

スティーブンがジョーの事を「こんな気持ちにさせてくれるのはジョーだけ」と
惚気まくっているロッキンオン3月号をようやく買った。
エアロはやっぱり怪物だ。タフなんだね。
半年も家に帰れない過酷なツアーの日々に辛さ、淋しさを感じる事があろうとも
「ステージの上では、一度だって孤独を感じた事はない。」というその強さ。
ファンに囲まれ、彼のエネルギーを受け止めたファンがまた彼に返す光景が
天国。彼の中にある理想のロック・バンド像に命を吹き込んでくれるのはファンだ
と言うスティーブンはファン全体の愛をまるごと飲み込んで
自分達のパワーに変える術を掴んでいるのだろう。
ロックンロールとは基本的に、自由と喜びであり楽しい事だと思うと語る彼は
53歳と言う歳が信じられない程、パワフルで輝いている。

片や今号の表紙は1967年2月20日生まれと言うから生きていれば今年35歳に
なっていただろうカート・コバーンだ。
「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」【ネヴァー・マインド】での
激烈な成功とそれゆえの苦悩と挫折そして衝撃的なその死に様と、伝説或いは
神話と化して仕舞った彼を思うとやるせなくなる
あの大きな身体でギターを掻き鳴らす姿に、ある人の姿を重ね合わせてしまう。
今月号の中で当時のドラマーが「アルバム作りやツアーであんなに
辛い思いをするなんて、あってはいけない事だった」とか
「思い出すのはカートのギターを弾いている彼の手の形や口の動きで
今一番思い出すのは、幸せそうな笑顔と彼が本当に音楽を愛していたという事だ」
と語る部分では、涙を抑える事が出来なかった。
彼の抱えた孤独がどれ程深かったのかは想像もつかない。
比べるなんて馬鹿げた事だと判ってはいるけれど、
お願いだから自殺だけは止めて。
「だんだん消えていく位なら、燃え尽きたほうがマシだ」
そんなのは嘘だ。この世に生の有るうちは、生き続けなくちゃいけないんだ。
命の灯を自分で吹き消すなんて許されない。
あなたの生き様を見ているんですからね。忘れないで下さいね。
あらら!?何かコワイぞ。脅しだわコレじゃ(笑)




“Light the fire within” - 2002年02月09日(土)

ソルトレークシティー冬季五輪開会式のフィナーレで
“Light the fire within”と歌われるのを見ました。
「内なる炎をを燃やして灯りを燈そう」
「一人一人の“心の炎=いのち”を燃やそう」と云う事なのかな?
開会式をずっと見ていて感じた事は、国籍、人種、宗教
思想、そういう違いで争うのでは無く、一人一人が自分自身と
闘って自分の持つ最大の力を出し尽くす、一大イベントなのじゃ
ないかと云う事でした。
オリンピックの開会式を見ていても、ついイエローモンキーの事を
考えて仕舞うのが私の哀しい性なんですけれど(笑)
相変わらず荒れているモンキーオフィシャルBBSを見るにつけ
互いの認識の違いなど当たり前。違っていてこその個性。
その中で共感出来る事柄を見出した時の喜びはひとしお。
くらいに思っていれば、あのような刺々しい言葉の応酬には
為らないのでは?と思います。

【倒すべき敵は己の中にこそ在る】って私は感じますし
他人を議論で打ち負かそうなんて無理無駄は止めて置いた方が良いと
強く思うのですけれどもね。




柔らかな陽射しに思う - 2002年02月05日(火)

2月2、3日東京ドームで行われたエアロスミスライブには全国から
モンキーファンが集結して、運の良い方々はモンキーのメンバーと接近遭遇という
嬉しいおまけもあったそうです。ライブにノリノリのエマさんを見られたなんて
ラッキーですよね。羨ましい。
などと、モンキーファン特有の不純な動機でエアロの事を語っちゃって申し訳なく
思うのですが、エアロ結成30年という長い年月には、メンバーの相次ぐ脱退、
ドラッグ汚染、不遇の時期と数え切れない過酷な状況と闘って来て
今の栄光があるのですよね。スティーブンがジョーの事を
「こんな気持ちにしてくれるのはジョーだけ。ジョーこそが俺のギタリストだ!」
って公言するのは、過去の確執を乗り越えて掴んだ強力な愛と自信の賜物でしょう。
エアロ東京ドームライブは吉井さんも見たそうです。
53歳のスティーブンを始め、平均年齢50!?のメンバーの勇姿、輝きを失わない
過去の名曲と近年のエネルギッシュかつ時代にフィットする楽曲・・・必ずや今の
吉井さんやエマさんヒーセ、そしてアニー、メンバー其々に深く得るモノが
あったんじゃないでしょうか。
私の大好きな「TOUR'95−'96FOUR SEASON still」に書かれている言葉
『自然なものは永遠につながってゆく
 自然なものは無理なくつながっている』
イエローモンキーの4人の出会いが必然だったのなら、きっと道は一つになるのだと
何れ時は満ちるのだと感じています。






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