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アイ ナンカ イラナイ。
夏野 空の日記

2004年07月22日(木) お見舞い

あまりに暑いので皆様お気をつけて。
気をつけないとほら、右の耳から何か出てます。


何も出てませんし、何も出てきませんが。おそらく。


おそらく。




過日、「失くしものをした」と言って人が死ぬのを目にした。

失くしたということは、反面、持っていたということで。


良いなぁと思った。


どうも人というのは得るものより失うものの方が多いような気がして、
しかも死というものに向かって、
あれやこれやを日数かけてゆっくりと失くしながら生きているのだろうか。

持っているから、失いたくないと思うのだろうか。
持っているから、生きていられるのだろうか。

持っていなくても。


では何も持たなくなったら
失うものがなくなったら
いつ死んでもいいと思えるのだろうか。


JRの改札口から吐き出されたところで思考回路が熱風に煽られ、
それらは次のシナプスの手前で気化していった。



今両手で掻き集められるものを根こそぎ持って逝きたい衝動に駆られる。


けれどそうはいかないらしいので。

ひとつだけ。

ひとつだけ持って逝けるのだとしたら。





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麗香@夏野空 [MAIL] [MILK PITCHER]
 
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