山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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アマゾン・マーケットプレイスにて頻繁に中古本を購入しているが、先日こんなことがあった。
放送大学で受講している科目の参考文献として、テキストの巻末に掲載されている本を検索したら、中古で出ていたので注文した。
「中国通史」講談社学術文庫(2000年発行で定価1,200円)が最低価格299円のものを発注した。
注文後すぐに出品者からこんな内容のメールがきた。
「注文商品を再度検品したところ、不備がありました。上記商品につきましては、お読みいただくには支障はございませんが、お代金を頂くお品物ではないと判断し、無料で差し上げることにいたしました。 このたびはご注文の品物に不備がありましたことをお詫びいたします。 大変もうしわけありませんでした。」
「へー!」と驚いていたら数日してその本が届いた。売り物にならないと判断されたのはどこかと興味津々で観察したが、数箇所鉛筆での書き込みがあったのみで、」あとは外観がちょっと古いだけだ。書き込みは消しゴムできれいに消えた。
どうしてこれを無料にして、しかも送料まで負担して送ってくれたのだろうと、不思議に思ってしまった。あまりに良心的過ぎて、かって申し訳ないような気分になった。次回も是非この店に注文したいものだと思った。
それに引き換え、今日届いた品物は、まったく正反対の気持ちにさせられた。 「五四運動」紀伊國屋新書(1972年発行 定価400円)が200円で出ていたものだ。確かに本の状態は「ビニールカバーにキレ、小口にヨゴレあり、中は良」書いてあったが、ビニールは切れているのではなくぼろぼろ、よごれは小口のみならずほとんど全体、しかも綿ぼこりがあちこちに詰まっていた。ページをめくるたびほこりが飛んだ。
たいていの出品者はきれいに掃除してから送ってよこすが、この人は倉庫の隅にあったものそのまま、その辺にある包み紙にくるんで、ぺらぺらのポリの袋に突っ込んで送ってよこしたみたいだ。大概の人が入れる納品書さえなかった。
返品するのもめんどくさいので我慢するが、きっちり評価をさせていただく。当然星は一つだ。ゼロにしたいくらいだ。こっちこそ「売り物にならない」と言われてもしかたあるまい。ネット上の商売は顔が見えないから危ない。
さあ、早く忘れて読むとしよう。安いとはいえ、たくさん買い過ぎたかも。
2011年09月16日(金) |
本をどこで探しますか |
私は放送大学を細々と受講している。なんといっても、自宅にいながら一流大学の講師の講座が受けられるのが魅力だ。なかにはとても解説が下手な先生もいらっしゃる。テレビの先生方に話し下手が多いようだ。ラジオの講座はたいていが聞きやすい。
一科目に付き一冊のテキストはあるものの、どうしても他の参考文献がみたくなることがある。
ほとんどベッドの上での生活をしている関係上、私立の図書館や近くにある高専の図書館には行けないので、テキスト巻末に掲載されている文献をアマゾンで検索している。そこで重宝しているのが中古品である。
もちろん希少価値の高いものや廃版になっているものなどはプレミアがついているが、文庫や新書などはちょっと年代が過ぎてしまうとほとんどたったの1円から出品されている。普通の本なら100円以下ででていることが多い。
これに一冊あたり送料・手数料として250円がプラスされる。仮に4冊購入しても合計額が1,004円なんてことが起こりうる。」これは図書館までの交通費や駐車場料金をしのいで余りある。高額なものでどうしても調べたいときだけ図書館を検索すればよい。
この極安中古書籍だが、劣悪品に遭遇したことがない。以前、瀬戸内寂聴訳「源氏物語 巻一」(美麗化粧箱入り)を友人に貸したら返ってこなくなり、このアマゾンで中古品を求めた。試しにどんなものが来るかと半信半疑で出品価格1円のものを注文してみた。
届いた本を見て驚いた。梱包のしっかりしているのにも驚いたが、本体は帯までしっかり残っており、第一刷の新品同様だった。それがたったの1円(プラス送料・手数料350円、最近250円に値下げされた)なのだ。これできれい本が十巻揃った。
文芸書などでもコレクションするつもりのないものは極力中古品で済ませている。ただし、特に文庫本などは、手数料・送料を加算すると、新品の値段と差がなくなったり、下手をすると逆転してしまうこともあるので気をつけないといけない。新品は送料無料だから。
今朝はスマホでアマゾンのアプリケーションから注文してみた。検索も閲覧もなかなか快適であった。注文も問題なくできた(と思う)。
それでも本はやはり人生の楽しみである。
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