山ちゃんの仕方がねえさ闘病記
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夕べはほとんど一睡もできなかった。どうしてだろうと考えてみたら、昼食後ほんの二口だけ何ヶ月ぶりかにコーヒーを飲んだのだった。そのせいに。違いない。ベッドに入って最初の2時間はイングリッシュ・ジャーナルのCDを聴き、その後はラジヲでラジオ深夜便のお世話になった。
午前1時からは朗読を聴いた。何編かの日本の作品を聴いた。(明日は世界文学だそうだ。)その中に新美南吉の「てぶくろを買いに」があった。子狐が人間の店に行って手袋を買ってくるというお話である。今から15年も前、娘たちに読んでやったことを思い出した。じっとして聴いていた。読んでいる自分も胸が熱くなったのを覚えている。
午前2時からは懐かしいサイモンとガーファンクルの特集だった。こちらは30年以上前、学生時代に学寮でよく聴いた。その頃はフォーク全盛で自分もギターをいじり始めた頃だ。このS&Gに感動し、楽譜を入手してコピーに励んだ。「ミセス・ロビンソン」、「I am a rock」、「サウンド・オブ・サイレンス」・・・。なかでも「スカボロ・フェア」がお気に入りで、これをコピーしようと熱中した。この曲は変則なスリー・フィンガーなので時間をかけてもなかなかマスターできなかった。今は指が覚えているだろうか。
眠れなかったおかげでずいぶんと古いことを思い出した。楽しい夜更かしであった。
最近本を読む時間をとれている。日中のテレビがあまり面白くないこともある。
「道元禅師」(上)(下) 立松和平著 まだ元服前の道元が、末は摂政関白かという家柄をなげうち出家する。そして真の師を求めて寺を渡り歩く。とうとう中国へ渡り、やっと正師にめぐり合う。その教えを日本に持ち帰り後進に伝える。という道元の一生を綴った物語であった。仏法の語りのところはなかなかわかりにくいところもあったが道元のストイックな生き方が感動的であった。
「あの戦争から遠く離れて」 城戸久枝著 中国残留孤児である筆者の父の足跡を追ったノンフィクション。厚生省が調査に入る以前に、国の助力なしに独力で永住帰国した。その中国での苦労、帰国してからの苦労、涙なしには読み終えることができなかった。
「戦場のニーナ」 なかにし礼 ソ連での残留孤児の物語。満州の牡丹江で全滅した日本軍の陣地で奇跡的に生き残った赤ん坊がソ連兵に助けられニーナと名づけられ連れてかえる。日本人だということは伏せられる。このことが一生ニーナを苦しめることになる。最後には自分のルーツを求めて日本の地に降り立つ。
どれも良い作品ばかりで一気に読んでしまった。新聞の書評欄やNHK−BSの週刊ブックレビューなどを参考に本選びをしているがなかなかはずれはないようだ。AMAZONなんかみるとBSで紹介した本がオススメのコーナーにちゃっかり掲載されている。
何ヶ月かぶりに妻神部長がきてくださった。南部町のイベントにいってみた帰りだそうだ。りんご、なしなどの果物がとても安いとご機嫌だった。おみやげまでいただいた。
さて話題はというと職場の話から中心市街地活性化問題、ドクダーヘリ誘致問題、県立公共施設問題などなど、話は尽きないわけであるが、なんといっても最大の話題は海外旅行だ。
市庁剣道部は3年間にトルコはイスタンブールで交流試合をしてきたそうであるが、今年はドイツへ行って剣道の交流をするのだそうだ。前回はトルコのほかパリ観光もしてきた。今回は剣道をしたあとロマンチック街道を南下しノイシュバンシュタイン城を見学し、その後ローマを見学するそうである。
家族で参加するメンバーも多く結構な人数らしい。自分も健康なら剣道はできなくてもぜひ参加させてもらいたいところだ。無事を祈る。
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