ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2008年02月28日(木) 魔法にかけられて

監督:ケヴィン・リマ
出演:エイミー・アダムス
    パトリック・デンプシー
    ジェームズ・マースデン、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
おとぎの国・アンダレーシアで暮らすジゼルは「真実の愛のキス」をして結ばれる相手を夢見ている心優しい女の子。ある日怪物に食べられそうな所を助けてくれたエドワード王子と出会い、お互い一目で恋に落ちて翌日結婚する事を決める。ところが王子の継母・ナレッサ女王が、自分の王位が奪われると事を恐れてジゼルを騙して井戸に突き落としてしまった。ジゼルが落ちた井戸の先はおとぎの国の反対の場所・・・現代のニューヨークだったのだ。


【感想】
本年度のアカデミー賞・主題歌賞に3曲もノミネートされた(しかし受賞ならず。残念!)ディズニー新作映画。
プリンセス・ジゼルを演じるのは何と御歳33歳のエイミー・アダムス嬢。ジゼルと運命の出会いをするエドワード王子役を演じるのは、「ヘアスプレー」での活躍が記憶に新しいジェームズ・マースデン。そしてNYでジゼルを成り行きで助ける事になった弁護士ロバートを、パトリック・デンプシーが演じています。

話は「おとぎの国」からナレッサ女王の陰謀で現代のニューヨークにプリンセスがやって来てしまった!というドタバタミュージカル・ラブコメディなんですが、おとぎの国・アンダレーシアのシーンは全てアニメーション、そしてニューヨークシーンは実写という、ちょっと面白い構成の作りです。

面白いのはそれだけでなく、何と本作はディズニーが既存の自社作品をセルフ・パロディしているという点。
プリンセス・ジゼルは白雪姫、シンデレラ、オーロラ姫(眠れる森の美女)を掛け合わせたようなキャラだし、エピソードの中にも随所に既存の自社キャラや自社作品をパロっていて、いくつパロディがあるのか見つけるのもまた楽しいという作風。

パロってるだけならともかく・・・話の展開が結構自社作品を皮肉ってましてね(笑)
子供の頃から、女の子なら誰だって1度はディズニーアニメのお姫様にウットリした事があるでしょう?可憐で清楚で心優しくて沢山の動物達に囲まれて美しい声で愛の歌を歌い上げるプリンセス。そしてそのプリンセスには必ず夢のようなイケメン王子が現れて、白い歯をキラキラさせながらこれまた愛の歌を語るように歌い上げる。
この「プリンセス物の王道」を思いっきり「あのな、実際こんなんやったらアホにしか見えねーし」とぶった斬る(笑)

いや、ジゼルの事を「ちょっとイカレちゃった人」という扱いにしているものの、ジゼルを成り行きで助けた超現実主義の弁護士ロバートは、そのイカレねーちゃんの歌やとんちんかんなセリフや反応を見ている内に、うっかり「まあなんだな、とりあえず顔は猛烈に可愛い事だし・・・こんなんもアリか?」みたいに段々感化されて行く訳ですよ。
ここらのバランスが妙に現実味があって面白い。

そう・・・この作品って明らかに子供向けじゃなくて大人向けなんです。

映画の展開自体(オチ)も既存のプリンセス物を思いっきり皮肉ってるし、今までディズニーがお子様達にずっと発信し続けてきた「おとぎの国の世界」を、現代のニューヨークに移植するとこんなにマヌケなんですよ、と自爆しまくる。
一応ラストは全て丸く収めているのでお子様向け仕様にもなっているとは思うんですが、どう考えても本作の脚本や演出は子供よりも大人をターゲットにしているとしか思えないです。

一番子供が喜ぶであろう、ジゼルのお友達「リスのピップ」のコミカルな様子は誰もが愛すべきキャラ。
CGがわざとらしくて多少鼻白むものの、ピップのキャラは秀逸。そして実は子供を喜ばすだけの存在では収まらず、例えばエドワード王子にナレッサ女王の企みを伝えようとパントマイムするシーンなんて、アホで能天気なエドワードがちっとも判ってくれなくて腐った表情をする辺り、明らかに「大人を楽しませる」為に演出していると思いますよ。

そんな訳で、予告編を見た時は「子供の頃、プリンセス物は大好きだったし・・・懐かしいなぁ。たまにはいいよなぁ」程度の気分でいたのですが、蓋を開ければ超ブラックなパロ・コメディでした。
個人的にはこーいうの、結構好きですね。大人のデートムービーにも充分耐えられるんじゃないかな?








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2008年02月26日(火) ガチ☆ボーイ

監督:小泉徳宏
出演:佐藤隆太
    サエコ
    向井理、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
「大学1年で司法試験1次試験に合格した」学内1の天才・五十嵐が、ある日のプロレス研究会にやって来た。五十嵐は昨年の学祭で見た「学生プロレス」に感激して自分も仲間に入れて欲しいと言う。晴れてメンバーになった五十嵐は天才らしく何事もメモを取ったり、写真を撮っては事細かに注釈を書くマメさを見せるものの、何故か肝心のプロレスの段取りが覚えられずにいた。初試合で段取りを忘れた五十嵐がやったガチプレイ(本気試合)が逆に大人気になるのだが・・・


【感想】
2004年に公演された人気劇団「モダンスイマーズ」の舞台「五十嵐伝〜五十嵐ハ燃エテイルカ〜」を映画化。
主人公演じる佐藤隆太クンは様々なドラマや映画で名脇役っぷりを披露していますが、メジャー作品では初主演。更に主人公が片思いしているプロレス研究会メンバー「朝岡麻子」役を「サエコ@ダルビッシュの嫁」が演じています。

主人公の五十嵐は事故で頭を強打した事がきっかけで「高次脳機能障害」になってしまい、事故以降の記憶を保持する事が出来ずに一晩寝ると何もかも忘れてしまうという設定。
アレですね、「メメント」「50回目のファースト・キス」「博士の愛した数式」と同じネタです。
特に「一晩寝ると前日の事を忘れる」という設定は「50回目の〜」と全く同じ。以前感想に「一晩寝たら忘れるという記憶障害があるのかは謎」というような事を書きましたが・・・本当にこんな症状は存在するの?(^-^;

まあそんな訳で「よくあるネタ」なので、かったる〜い気持ちで見ていた訳ですが(苦笑)
本作、意外にいい話でした。期待してなかっただけにちょっとラッキーな気分です♪

正直「お笑い部分」は大して笑えない、と言うか相当お寒い感じだったものの(こら)、
「高次脳機能障害」になった五十嵐の心の叫び、この障害になってしまった人とそれを支える周囲の家族模様を非常に丁寧に描けていたと思いますね。主人公の本音や葛藤を本人が泣き叫びながら語るという「泣かせ演出」にしてしまうと鼻白むものですが、彼の書いた日記を父親が読む事で観客も知る、という捻った見せ方にしたのは高得点です。
それから五十嵐の父を演じた泉谷しげるサンは素晴らしかった!彼の一人演技にマジ泣きしちゃいましたよぅ〜

後、スタントなしで役者さんが全部演じたというプロレスシーン、クライマックスの試合シーンは本当に手に汗握る迫力と臨場感がありました。敵役のシーラカンズのお2人の動きも本当に玄人はだしと言うか・・・と思ったら、シーラカンズの1人は本物のプロレスラーさんが演じていたらしいです。そりゃー「玄人はだし」じゃなくて「玄人」だ(笑)

基本的にまったり進行、しかも予告編で見て想像した通りの予定調和な作りなので、安心して楽しめる半面意外性や驚きはありませんが、主人公を支える周囲の変化の見せ方が上手かったので、ヒューマンドラマ・成長物語としてプロレス技同様にキレイにオチも決まった、という感じですか。
・・・実際は主人公は成長しないんですけどね。明日になったら何もかも忘れちゃうんですし(苦笑)

ところで本作の最大の不満は何と言っても「予告編の作り」ですかね。
少なくとも映画の作りとしては、中盤まで観客にも劇中キャラに対しても「主人公は高次脳機能障害である」という事実を隠したまま進行して行くのですが、予告編でネタバレしているので客はその後の展開が丸々読めてしまう。
映画の作り自体が最初から主人公の障害についてネタバレしているなら問題ないですが、作りはあくまでもそれを隠して話が進行して行くので、見ていてハラハラ感や先の展開を期待するという「お楽しみ感」はなくなってしまいました。

集客を望もうと思ったらネタバレも止む無し・・・とも思いますが、実際作品自体が良く出来ていただけに、だったらせっかく本編では隠されていた主人公の秘密なんだから、予告編でネタバレはして欲しくなかったなぁ〜という気はします。
でもよく出来た作品だったと思いますよ。ネタバレされてても泣かせられます。邦画らしい優しい作風ですね。








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2008年02月25日(月) ジャンパー

監督:ダグ・リーマン
出演:ヘイデン・クリステンセン
    サミュエル・L・ジャクソン
    レイチェル・ビルソン、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
デヴィッドは15歳の時に川で溺れた時に、気が付くと図書館にいた事で自分にテレポート能力がある事を知った。5歳の頃に母親は家を出て行き、酒浸りの父親との生活にうんざりしていたデヴィッドは、そのまま行方をくらまし・・・10年後、NYのペントハウスで優雅な生活を送っていた。ところがある日デヴィッドの前に「パラディン」と名乗る謎の組織が現れて、自分を抹殺しようとしている事を知る。辛くもパラディンから逃げられたデヴィッドだったが・・・


【感想】
スティーヴン・グールド氏著の傑作SF小説「ジャンパー 跳ぶ少年」を映画化。
主人公デヴィッドを「スター・ウォーズ・EP1〜3」でアナキンを演じたヘイデン君、ジャンパーを抹殺する組織「パラディン」の親玉ローランドを、これまた「SW/EP1〜3」に出演してアナキンに腕を切られたサミュエルが演じています。
正にサミュエルが「SW/EP3」で腕を切られた恨みを本作で晴らそうという趣向。←勝手に決めんなって(^-^;

「パラディン」という組織は原作には登場しない、映画オリジナルの設定なんだそうです。(原作未読)
と言うか、今回映画化するにあたり、「人間がテレポーテーション能力を持ったら」というネタと主人公の生い立ち部分だけを原作から借りただけで、全くのオリジナルな話だと思っていいでしょう。

実は本作、予告編見てむっちゃくちゃ期待してたんですよネ♪
この手のSFってだぁ〜い好き!何だかんだでこういう「映像先行」「金掛けてナンボ」な類は、ハリウッドさんに頑張ってもらわないと楽しめませんよねー♪・・・という書き方で何となくその後の展開が見えるでしょうが(苦笑)
何だかどーでもいいお話でした。←またこーいう事いきなり書くし〜

確かに映像はすっごくいい!
ジャンパーにはルール?があって、どうやら「自分が見た事のある場所」にしか行けないらしい。それは直接出向いて自分の目で見た景色や場所でなくても「写真」でも可能なので、ジャンパーの部屋にはありとあらゆる国の風景写真がベタベタと貼ってあったりする。写真でもOKなので「地球の歩き方」や「ロンプラ」を全巻持っていれば最強!(笑)

まあ、ここらは予告編で垂れ流している映像止まりだけどー(苦笑)
でもいよいよパラディンと直接対決するシーンも、なかなか緊迫感があって面白い。
個人的には「そんなちょこっと移動するだけじゃなくて、思いっきり海外に逃げまくればいいじゃん」と思いながら見ていたんですが、コレはコレで「戦闘モード」の演出としてはまずまず絵的に良く出来てる。

でもねぇ・・・根本的に話が薄っぺら過ぎるんですよね(^-^;
そもそも「パラディン」という組織の目的がよく判らない。特殊能力を駆使して違法行為をするジャンパー達を撲滅するのがとりあえずの目的らしいんですが、正義の味方?にしてはやり方は極悪非道な感じですし、大体からして彼らがジャンパーを抹殺するとどういう特典があるのでしょうか?
誰かから命令されてやってる訳でもなさそうですし、ジャンパーを殺す事で報酬を得てる訳でもなさそうですし。

デヴィッドの初恋の人「ミリー」のキャラクターも描き込みが全くなくて「ただの尻軽女」にしか見えない。
10年も消息不明&音信不通だった男(しかも元カレという訳でもない)が突然目の前に現れて「キミの夢だったローマに連れてってあげる♪」と言われただけで、どうしてホイホイと着いて来て彼女気取りでいるのかと(苦笑)

他にもジャンパー仲間の「グリフィン」、デヴィッドのおかんの事等・・・何もかもネタ放り出しってさー(怒)

とにかく描き込みが足らない・説明不足も甚だしい。
だから単なる「ジャンパーVSパラディンの鬼ごっこ」にしか見えないんですよね。
それ以上の展開はなく・・・ジャンパーがそこにいて、ジャンパーを抹殺したいヤツが現れて、ジャンパー逃げる・パラディン追い掛ける・ジャンパー逆襲に出る・パラディン迎え撃つ、はい!終了〜♪みたいな。おいおいおい(^-^;

終わり方も尻切れトンボな感は否めなくて「なんだかなぁ」な空気がバリバリなんですが・・・
どうやら噂によると、本作は最初から続編を作るつもりで企画されているっぽい?最初から続編を作るつもりだから、敢えて本作では様々な設定に対して説明不足でキャラについても描き込みをしなかったのだとしたら、

いや、それでももう少しワクドキ出来るように観客に説明してみようよ、ね?(^-^;
映像は確かに十二分に楽しめたので文句なしですが、内容自体が余りに薄かったですね。ちょっとがっかりです。








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2008年02月21日(木) L change the WorLd

監督:中田秀夫
出演:松山ケンイチ
    工藤夕貴
    福田麻由子、他
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
キラ(夜神月)との最終対決を向かえ、遂に自らデスノートに自分の名前を記した「L」・・・その頃タイの小さな村で地球を揺るがす大事件が起こっていた。キラを葬り、自らの寿命も後23日になったLは、ワタリが残した未解決ファイルを次々と消化していたが、そんなLの元へ「ワタリへの贈り物」として一人のタイ人少年が送られて来た。少年が持ち込んだデータにより、人間によって作られた「死神」が蠢き始めた事を知るのだが。


【感想】
「デスノート」「デスノート the Last name」で一躍大人気になった「L」を主人公にしたスピンオフ企画モノ。
監督はデスノを撮った金子氏ではなく、今や押しも押されぬハリウッド監督となった中田秀夫氏。デスノに登場した様々なキャラも映画冒頭を賑わせてくれますが、本作の核ネタを引っ張るのはこれまたハリウッド映画慣れした工藤由貴さん、それからキーキャラ「二階堂博士の愛娘」役として今後期待のホープ?福田麻由子ちゃんがキャスティングされています。

ぴよもデスノ見てすっかり「L」ファンになったクチなんですが・・・
正直言って本作はどうなんでしょう?はっきり言って全然面白くなかったんですけどー。←また結論攻撃かよ

そもそも本作の主人公が「L」である必然性が全くない。
デスノで松山ケンイチ君が演じる「L」という特異なキャラクターが世間でウケたので、LがLらしい様子で動いて喋って活躍する映画を作れば、婦女子は大喜びの大ヒットでウハウハに違いない!という安直な考えでチャッチャと追っ付け仕事で作った作品だとしか思えませんよ。

デスノのスピンオフ物なら、デスノの存在を生かしてデスノ絡みのネタにするとか、もしデスノ絡みにしないなら、せめてLらしい理路整然とした天才らしい推理構築シーンで客をうならせるとかしないと、Lの活躍を期待して見に行ったコチラは納得が行きませんよ。本当にスピンオフ物に当たりはありませんね。がっくりです。

話は「アウトブレイク」+「バイオハザード」+「Lキャラ風味」、要するにハリウッドっぽいネタを「L」という婦女子大喜びキャラで味付けして見せましょう、というだけ。
松山ケンイチ君は相変わらずの名演技を披露してくれて、本作ではフランス語や英語等もセリフに登場して随分頑張っているのでファンとしては嬉しいですし、脇を固める役者さん・・・特に二階堂博士を演じた鶴見辰吾さんや娘の真希を演じた福田麻由子ちゃんは良かったですね。それから悪役に徹した高嶋政伸さんも良かった。

でも役者の演技は誉める事が出来ても、肝心の内容がスカスカでは話にならない。
スカスカは言い過ぎか・・・既にハリウッドが散々食い散らかしたネタの2番煎じの脚本から一歩も出ない状態では、少なくとも「Lらしい天才的推理力を駆使した、客をあっと言わせる展開」を期待しているファンには到底満足する事が出来なかった、と言うべきですね。
ナンちゃんがFBI捜査官として登場して来た辺りで溜息は最高潮でした。余りにもヒド過ぎますよ。

内容について細かくツッコミ入れようと思いましたが・・・もうどうでもいいです(コラ)

まあ、デスノで散々稼いだので予算はふんだんにあったんでしょう。
本作ではタイでロケしたり、街中に飛び出してアレやコレやと金の掛かるロケを随分頑張っていますが、製作陣は観客が何を期待して本作を見に来ているのかを余りにも見誤っているとしか言えません。

確かに松山ファンには大満足だと思いますよ。
でも松山君目当てではなくて「L」の天才的推理構築を楽しみにしていたファンに、本作は余りに痛過ぎる。
どうせスピンオフ企画で作ってくれるなら、Lの風変わりな所作だけを凡庸な脚本に乗せるのでなく、もう少し何とか彼の彼らしい天才肌な部分を披露出来る脚本には出来なかったのか?

時間がなかったんでしょうね。この手のスピンオフ企画は「鉄は熱い内に打て」が鉄則ですから、とにかく世間がデスノや松山君の演じる「L」というキャラを忘れない・飽きない内に作り上げなければいけなかったんでしょう。
でも個人的には「L」の本来持つ魅力を出し切れない脚本しか作れないなら、スピンオフは製作するべきではなかったとしか言い様がありません。本当に本当に残念です。








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2008年02月19日(火) ラスト、コーション 色|戒

監督:アン・リー
出演:トニー・レオン
    タン・ウェイ
    ワン・リーホン、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
1942年、日本軍占領下の上海。傀儡政府のスパイとして抗日活動家を次々と抹殺するイーは、久し振りにマイ夫人と再会を果たした。マイ夫人―「ワン・チアチー」は実は抗日活動家の女スパイで、今から3年前に香港滞在中のイーを暗殺するべく身分を偽り「マイ夫人」として彼に近付き、後もう少しという所でイーが上海に転勤になり作戦が頓挫していたのだ。思惑通りイーの愛人となったワンだったが、何度も体を重ねる内にワンの心情に変化が起こるのだった。


【感想】
「ブロークバック・マウンテン」で世界中のゲイを大いに泣かせた(←違うだろって)アン・リー監督最新作。
本作、セックスシーンの描写が余りに過激なのでR-18指定を食らって話題になってますが、個人的には大好き♪トニー様の最新作という部分に惹かれて鑑賞。
トニー様演じるイーを暗殺するべく近付く女スパイ・ワンを、新人のタン・ウェイ嬢が正に体張って演じています。

話は1942年に上海でイーとワンが再会する所から始まり、再会に到るまでの過去の経緯を見せて行き、それからようやく映画冒頭の再開後の話が進む・・・という見せ方をしていきます。

映画冒頭で麻雀に興じるセレブマダム達の中で、マイ夫人(ワン)だけが妙に若くて浮いてるよなーと思っていたら、実は彼女は現役大学生の抗日スパイだった。そりゃー若くて当たり前だ。
若いし元々上流階級の出でもないので、大人の女性のたしなみにちょっと疎かったりする。映画中で何度もコップにベッタリと口紅を付けたままにしているシーンが挿入されますが、こういうシーンで彼女の妖艶でありながらも幼さを残すアンバランスさを上手に見せていると思いましたね。

おぼこ娘のワンが、ぷち気になる演劇部のイケメンに誘われた事がきっかけで抗日活動に身を投じる事になる訳ですが、この大学生グループの「なんちゃって抗日活動」のシーンが結構長くて正直ちょっとダレた。
どうやらメンバーの資産家ボンボンの親から資金提供を受けて、自分達だけでイーを暗殺しようと企むのですが、結果的には本気の抗日活動家組織には彼らの動きはバレバレで監視されていたし、あれだけ用心深いイーがマイ夫人の素性に疑問を持たない訳がないと思うんですよね。

そんな訳で、ちょっと白けた気分で「3年前の出来事」シーンを見ていたんですが・・・

でも再開後にイーがワンに「お前も変わった」と語るシーンを見て、もしかしたらこの人は最初から何もかもお見通しで、それでも尚ワンを愛さずにはいられなかったのだろうか?等と勝手に解釈してみた訳です。
散々登場するセックスシーンですが、最初はイーがワンをそれこそ強姦するかのように力ずくで事を成す。でも何度も体を重ねる内に、映画館に入る事すら「暗闇が怖いから」と拒否していたイーは、ワンが目隠しをしてセックスをする事すら受け入れてしまう。その直前にワンがイーの拳銃を見ている視線を追っていたにも関わらず。

過激なセックスシーンが話題になる作品って、セックスシーン自体に意味がないケースが多いので(ただの話題作り程度)正直余り好きではないのですが、本作に限って言えばセックスシーンは必要不可欠なモノだったと思いましたね。
イーとワンの体の交わりが、その回を重ねる毎にお互いの心の深部までを探り合う姿として描いていく。あの度重なる性描写があったからこそ、日本料理屋でワンが恋歌を唄い、イーが涙するシーンが観客の心を打ったと思うんです。

結果的にワンが捕らえられた後で、部下からワンの素性を知らされて「何で報告しなかったんだ」と憤っていたので、ぴよが勝手に解釈した「何もかもお見通しで」というのは違ったらしいんですが(苦笑)
それでも男女の心の機微を、過激な表現ではあったものの非常に繊細に描いているなぁ〜と思いましたよ。

歴史モノの態を成していますが、本作は純粋に「恋愛映画」ですね。
正直言って「暗殺者が対象者に惚れちゃった」というプロットは実にありきたりで珍しくも何ともないです。
でも見せ方は上手いと思いましたね。それから役者の演技も実に良かった。新人ながら大胆な濡れ場も演じたタン・ウェイ嬢の熱演、それからトニー様のあの相手を射抜くような真っ直ぐな視線・・・いかん!思い出しただけでドキドキするっ!!

トニー様の魅力は、所詮ケツの青い小娘には判るまいて。
あ、本作R-18指定だから小娘ちゃんには鑑賞不可でしたね・・・ええ、ええ、大人になったら鑑賞してみて下さいヨ。








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2008年02月14日(木) 人のセックスを笑うな

監督:井口奈己
出演:永作博美
    松山ケンイチ
    蒼井優、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
19歳の美術学校生「磯貝みるめ」は、産休でやって来た新任講師「ユリ」にモデルを頼まれて彼女のアトリエに行く。そこで全裸にさせられてそのまま男女の関係になった事で、20歳も年上のユリにどんどんのめり込んでいった。ところがある日ユリが既婚者だと判って動揺するみるめ。そんなみるめを同級生の「えんちゃん」は複雑な思いで見つめるのだった。


【感想】
第41回文藝賞受賞の山崎ナオコーラ氏著の同名タイトル小説を映画化。やっぱり原作未読(^-^;
39歳のリトグラフの講師役を「永遠の美少女(←勝手に命名)・永作ちゃん」、そして19歳にして人妻にメロメロなみるめ役をデスノで一躍大ブレイク中の松山ケンイチ君、みるめに横恋慕な男勝り同級生・えんちゃんを「現役美少女・蒼井優ちゃん」が演じています。

コレ、本来は永作ファンか蒼井優ちゃんファン、それから「単館公開モノ邦画マニア」な人しか見ない類ですね。
しかし劇場内の90%は腐女子。男性客は彼女に「松山クンが出てるから見たいのー!」とねだられて、シブシブ着いて来たという彼氏程度しかいませんでした。松山クンの人気って凄いんだなぁ〜(溜息)

そんな訳で、一昔前のフランス映画系にありがちな「まったりフィルム長回し多用・単館モノご用達」な作りでした。
個人的にこういう作風って嫌いじゃないんですが、本当に「いかにも単館ロードショー系にありがちな作風」で、本来はこんなに客が大挙して押し寄せて来るような作品じゃないと思うんですよね。
人知れずひっそりと公開され、人知れずひっそりと終了し、人知れずひっそりとレンタル屋の棚の隅に並ぶ手合い。一部の単館系映画マニアと永作・蒼井ファンの中で「お気に入り映画」としてタイトルが時々挙がる、そんな作品。

要するに、ノスタルジックを呼び起こすような心象風景をダラダラと長回しで流し、特に主張するでも展開するでもなく、見た人がそれぞれ自分の記憶や経験に照らし合わせて同調したり物思いに耽ったりする・・・そういうまったり進行な作り。
だから何も思い起こすモノのない人が見ると「で?結局何が言いたいん?」としか感じない可能性大(苦笑)

個人的には年齢が近い事もあるし、登場人物の中ではどうしても永作ちゃんに肩入れして見ちゃいますね。
まあ・・・こんな39歳は世の中にいませんから!いや、永作ちゃんは今現在37歳(今年38歳)、ほぼ本作の役柄と同じ年齢な訳ですから「世の中には永作ちゃんのような愛らしい39歳も在り得る」という事ですか。
もーねー、マジたまらんですよ!何あのあどけない美少女っぷり!女のぴよでも「俺の嫁になれ」って言いたくなるよ!

彼女が演じる「ユリ」が劇中で「だって触りたくなっちゃったんだもん」と語るくだりがあるのですが、こういう気持ちは同世代の完璧過ぎる程のおばちゃん(俺の事な。涙)にはよーく判りますよ!ええ!!
松山クンみたいな手足がスラリと伸びた可愛い若者、そりゃー食ってみたいに決まってんだろ!←エゲツなさ過ぎ(^-^;

ユリが鼻の下にインクを付けてしまい、それをみるめがハンカチで拭いてやる事で2人の距離が一気に縮まるのに比べ、えんちゃんが指に怪我をした時にみるめがハンカチを取り出すものの、えんちゃんがそれを強行に固辞する事でお互いの心の温度の差を見せ付ける等、シーンをシンクロさせてすれ違う恋愛の様を上手く見せています。
何でもないありふれたシーンなんだけど、恋愛の中で誰もが経験しがちな「あぁ、こーいうの判るぅ!」と思わされる仕草や言葉が巧みに織り込まれていて、まるで恋愛を疑似体験しているような気分にさせられます。

まあでも・・・ちょっと長過ぎますね。
上映時間が2時間17分。この手の「フィルム長回し多用系」にしてはちと長過ぎます。正直ダレます。
ちょっと見せ過ぎと言うか、シーンをカットするタイミングが悪過ぎるような気が?本当に必要のないシーンまで長く引っ張り過ぎていて(特にマリオネットのシーンなんて全くいらないでしょ)、そのせいで「結局何が見せたいの?」というグダグダな作りになってしまったような感じがするんですけどね。

ただフィルム長回しを繋げるだけじゃなく、緩急付けて押さえるトコロは押さえ、流す部分はサラッと流すような演出がされていれば、上映時間は1時間半程度に抑えられたと思うし、もっと入れ込めたと思う・・・メリハリがなさ過ぎましたね。
出演役者のファンの方なら大満足でしょうけど・・・予告編を見て期待してただけにちょっと残念な作りかなー?








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2008年02月08日(金) 俺たちフィギュアスケーター

監督:ウィル・スペック、ジュシュ・ゴードン
出演:ウィル・フェレル
    ジョン・ヘダー、
    ウィル・アーネット、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
マイケルズとマッケルロイはアメリカ・フィギュアスケートの男子シングルで常にトップを争うライバル同士。ある大会で同点優勝をした2人は表彰台で乱闘騒ぎを起こして、金メダル剥奪とスケート界から永久追放を言い渡されてしまう。失意の日々を送る2人だったが、それから3年半後「男子シングル以外の種目なら競技スケートに復帰出来る」事を知った2人は、世界初の「男子ペア」を組んで大会出場に臨むのだった。


【感想】
ウィル・フェレル×ジョン・ヘダーのダブル主演の新作超絶バカコメディ。
監督は常にコンビを組んで製作しているというウィル・スペックとジョシュ・ゴードンの2人。ぴよは全く知りませんが、どうやら長い事コマーシャル製作を手掛けていたようです。本作の原作?(脚本だろうと思われ)はジョシュ・ゴードン氏が担当されているようです。ちなみに製作にはベン・スティラーも名を連ねています。

ってか、予告編を観て「コレは絶対にぴよのツボにハマる!」と確信した一作。
名古屋は公開が他地方より遅くてイライラしましたー。しかも単館上映館で1日2回しか上映しないんですけど(^-^;

いやもう・・・バカ過ぎる!!(笑)
これぞアメリカらしいムダに下ネタ乱発のお下劣バカコメディの決定版♪ハリウッドはこういうバカバカしくて下らない映画をもっと沢山作って欲しいなぁ〜。大作映画もハリウッドらしいけど、やっぱ真骨頂は「お下劣バカ映画」でしょ♪

ウィル・フェレルが、ムダに暑苦しくて臭くて「セックス依存症」でバカでどうしようもないんだけど、どうにも憎めない愛すべきキャラを演じています。もうこの役はウィル・フェレル以外に考えられない!
相方のを演じるジョン・ヘダーは「バス男」でブレイクした役者さんだそうですが、ぴよは「バス男」は未見です。彼の役柄が孤児上がりで後に富豪に引き取られて純粋培養で育った「正統派スケーター」、そしてどこかマヌケでピントがズレてるタイプなんだけど、これまた憎めないキャラを飄々と演じています。

見ドコロはやっぱり2人がペアで滑る「余りにも下品過ぎるスケート技」の数々。
そして「失敗=死を意味する」というとてつもない大技「アイアン・ロータス」、しかも北朝鮮で初めてこの技が実演されたというフレコミで、北朝鮮で演じられた場面をビデオで鑑賞するシーンがあるのですが・・・コーヒー吹きましたよ!

他にも予告編でも流れる数々のバカバカしい技や、競技シーン以外も全編とにかくおバカの連発。予告編で大会マスコットが炎上するシーンが出てきますが、それよりもクライマックスシーンの大会に登場するマスコット「スノーフレーク君」の妙に冷めた様子には腰が砕けましたワ(笑)

アメリカバカ映画というのは、必ずと言っていい程笑わせながらも「ホロリ」とさせてラストは大団円という手順。
本作もそのセオリーをきちんと守っているのですが、だから「ありきたりでつまらない」んじゃなくて、「やっぱりアメリカ製の王道バカ映画はこうでなくっちゃねー♪」という安心感と、こんなバカで下品でどうしようもない映画なのに見た後に清々しい気分になれるという・・・本作もそんな愉快で気持ちのいい作品です。

とにかく品性下劣な下ネタのオンパレードなので、この手のネタに眉をひそめるようなお育ちのよろしい方には100%不向きだと断言出来ます。そういう方には華麗にスルーを推奨いたします。
子供の頃に「う○こネタ」にやたら興奮した「バカな田舎のガキ」がそのまま大人になったような人に、是非本作の鑑賞を強く強くオススメしたいですね!ちなみにそれは紛れもなくこのアタクシの事ですわよっ!(^-^;








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2008年02月07日(木) 明日への遺言

監督:小泉堯史
出演:藤田まこと
    ロバート・レッサー
    フレッド・マックイーン、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
1945年、敗戦国日本では、A級戦犯を裁く東京裁判と平行して横浜地方裁判所でB級C級戦犯の裁判が行われていた。ここで東海軍司令官だった岡田資中将と部下19名が、名古屋空襲の際に爆撃した米兵を正式な手続きを踏まずに処刑した事で殺人の罪に問われていた。岡田はこの裁判を「法戦」と呼び最後まで戦い抜く事を誓い、そして19名の部下を減刑させる為に「処刑を命じた自分に全ての責任がある」と語るのだった。


【感想】
大岡昇平氏著の「ながい旅」を映画化。
「ながい旅」の映画化と言うよりも、この著作自体が戦後B級戦犯として処刑された岡田資氏を描いている作品なので、岡田氏が戦犯裁判に掛けられて処刑されるまでを描いた「再現ドラマ」といった趣です。

映画の主旨として「アメリカが悪かった、いや日本が悪かった」という部分を描きたいのではない、という事を観客に理解して欲しいという事でしょう・・・映画冒頭にドイツも無差別爆撃をやったし日本だってやった、そしてやっぱりアメリカだって無差別爆撃をやったんだよ、という「歴史のお勉強」シーンが竹野内豊さんのナレーションで登場します。
竹野内豊さんのナレーションはその後も随所で入るんですが・・・棒読み過ぎるって(^-^;

話の大部分は岡田中将の法廷シーンで占められ、法廷シーンの合間に獄中での彼の様子や背景等を見せて行きます。
この岡田中将と言う人、本当に呆れる程の高潔な人物で・・・自分の命と引き換えに部下19名を何としても助けたい、部下は所詮自分の命令で動いただけでその責は全て自分にあると言い張って、一人貧乏くじを引いたという素晴らしい人。

確かに戦時下は上官の命令は絶対で、部下は上官から言われたから処刑したに過ぎないのでしょう。
でも誰だって自分の命は惜しい。もし誰かに罪をなすり付ける事で自分の命が助かるなら、悪魔に魂を売ってでも・・・いや部下の命をアメ公(←差別用語だっちゅーの)に売ってでも自分だけは何とか生き延びようとするのが人のサガ。
実際そんなヤツもごまんといた中で、岡田氏は全てを自分が被った。全て自分が被ったと言うよりも、自分が決断した事に対する結果を、きちんと自分で落とし前を付けようと誠心誠意頑張った、と言うべきか。

コレが本来正しい事なのだと誰もが判っていても、それを本当に実行出来る人は少ないと思う。
ましてや本来正しい事を行うのが「自分の命と引き換えになる」とすれば尚更。
それを本当に「自分の命と引き換えに」やり抜こうとした岡田中将を姿に、さしものアメ公(←差別用語だってば)の皆さんも心打たれたのでしょう・・・でもコレは日本人だから出来る、これぞサムライ魂なのだ、という話じゃないです。
世界共通で誰もの心を打つ、素晴らしい人格者の話を描いている、ただこの人が戦中の日本にいたというだけの事。

大戦時の日本人、特に日本人の美談系を描いた作品について、やたら斜め上な見方をする人がいますが、本作は戦時下の日本を擁護したいという意図を持った作品でもないし、殊更に日本を卑下したり卑屈になったり、ましてやアメリカをバッシングした作品でもないです。そこの所をしつこいようですが履き違えないで欲しいです。

さて、こんな素晴らしい人を描いた作品なんですが、どうして「映画」として作ったんでしょう?
「映画」と言うのはお金を払ってわざわざ映画館に見に行かなければいけない。よっぽど本作のテーマに興味を持った人でなければ、この作品をわざわざ金まで払って見る事はないでしょう。
正直、映画の作りとしては非常にオーソドックス(言い換えればヒネリもない平凡な作り)なので、脚本だ構成だ演出だ映像だというトコロで評価出来る部分は少ないと思うんですよ(苦笑)
でも「こういう素晴らしい人物が実在したのだ、彼の姿・彼の言葉から何を学ぶべきか」という事が重要な訳で。

上記の「オススメ度」の評価を低めにしましたが、コレは「何故こんな素晴らしい話を、わざわざ1800円も金を払わなければ見れないようなシステムで作ってしまったのか」という事に対する抗議のつもりで、敢えて低め評価にさせて頂きました。
本作は文化庁も支援しているみたいですがね・・・下らない事に税金使う位なら、この映画を無料上映にして多くの人に見てもらって、岡田氏の「遺言」を多くの日本人に知ってもらえるように尽力して欲しいですよ。







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2008年02月05日(火) マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋

監督:ザック・ヘルム
出演:ダスティン・ホフマン
    ナタリー・ポートマン
    ジェイソン・ベイトマン、他
オススメ度:☆+


【あらすじ】
創業113年。不思議がいっぱいのおもちゃ屋は、オーナーのマゴリアムおじさんの魔法でこの世に1つしかない楽しいおもちゃばかりで連日大繁盛。23歳のモリーはこのおもちゃ屋で支配人としてマゴリアムおじさんのお手伝いをしているが、最近ちょっぴり元気がない。そんなある日、243歳になったマゴリアムおじさんが突然引退宣言をして、お店をモリーに譲ると言い出した。しかもマゴリアムおじさんとは引退したら二度と会えなくなってしまうと言うのだ。


【感想】
重鎮ダスティン・ホフマン×ナタリー・ポートマンという豪華なキャスティングのお子向けファンタジー。
監督は本作で映画監督デビューのザック・ヘルム。彼は「主人公は僕だった(未見)」の脚本等を手掛けて高い評価を受けて本作のメガホンを取る事になったそうです。ちなみに本作の脚本も勿論監督ご自身が書いています。

えー。すいません。
全く面白くなかったです。←だからいきなり結論書くなって(^-^;

子供向けなのは判ってるんですけど・・・映画冒頭からやたらかったるいんですよ。
睡眠時間8時間バッチリ取ってるのに、映画始まって10分で眠たくて眠たくて目を開けているのが辛くてねぇ(溜息)
そもそも映画が始まる前に何やら楽しげ?なスタッフロールが入るんですが、コレからしてもうイラ付くんですわ。映画冒頭にメインキャストやスタッフのテロップが入るのはそんなに珍しい事ではないし、例えばアメコミ系映画等はかなり手の込んだスタッフロールを作って来て、それを見てるだけで本編が楽しみでワクワクして来るじゃないですか。
・・・楽しみになるハズの冒頭スタッフロール見てイラ付くってどんだけやねんて(^-^;

その後も何かもうグダグダで。
元々モリーはピアニストとして生計を立てたいと思っていて、スランプに陥ってなかなか作曲が出来ないので、おもちゃ屋の仕事は辞めて作曲業に専念したいとマゴリアムおじさんに申し出るんですがね、それがどう勘違いすればこうなるのか判らないんだけど、突然「転職したいならこの店をキミに譲ってあげる♪ボクは引退するネ!」ですよ。
オメー、243歳とかアホみたいな事ヌカしやがって!ボケるのも大概にしろよっ!って感じですよ(苦笑)

しかも「引退=死」らしいですよ。
普通に引退して楽隠居して、フロリダ辺りで悠々自適に生きてりゃいいじゃねーか、と思うんですが、何故か死ななきゃ気が済まないらしい。243歳まで現役でやって来てナゼ今引退?引退するならもっと前にチャンスがあったろうよ。
しかも完全お子向けなのに「この世から消える」とか笑顔でヌカして、本当に葬式まで挙げてもらってる。
お子向けなのにダーク過ぎるだろうがよっ!!(^-^;

と、ツッコミまくり(しかもこの間ずーっと睡魔と闘っている。意外に忙しいな。苦笑)なのですが、マゴリアムおじさんがサクッと逝ってからは、少しは大人も見られるようになる。(ってか、ここらでようやく目が覚めたと言うのか)
それから経理士の「ヘンリー@ミュータント」と友達がいない引きこもりのガキ「エリック@帽子フェチ」とのやりとりはなかなか面白かったです。真面目でカタブツで融通の利かないヘンリーに何故エリックが目を付けたのかは判りませんが、この2人のコンビはなかなか良かった。

まあ最終的には「自分を信じて!自信を持って!」みたいな、大人にとっちゃどーでもいい話なんですが(コラ)
子供が見たら多少は楽しめるのかな?魔法のおもちゃというのが予想外にショボくて魅力のカケラもないのですが、魅力を感じなかったのはきっとぴよが腐れババアになってしまったからでしょう。ええ。きっとそーでしょう(薄涙)

そんなこんなで・・・ダスティン・ホフマンとナタリー・ポートマン使ってこの作りはあんまりだろーよ!と心の中では怒号が渦巻いていたのですが、少なくとも「マゴリアムおじさんの魔法」は本物です。

マゴリアムおじさんの「睡魔」という魔法に、きっとアナタもコロリとやられます。催眠術師マゴリアム、恐るべし!








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2008年02月04日(月) チーム・バチスタの栄光

監督:中村義洋
出演:阿部寛
    竹内結子
    吉川晃司、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
東城大学付属病院で難易度の高い心臓外科手術「バチスタ手術」を26回連続成功させた天才集団「チーム・バチスタ」だったが、ここ最近立て続けに3回も失敗が続き、原因調査の為に心療内科医の田口が任に当たる事になった。ところが厚生労働省の破天荒な高級官僚「白鳥」が突然現れて「コレは殺人だ。犯人はチーム・バチスタの7名の中にいる」と断言。田口と白鳥のデコボココンビは犯人を追うべく調査を開始するのだが・・・


【感想】
現役医師・海堂尊氏著の大ヒット同名タイトルミステリー小説を映画化。
・・・って言うか、本屋に並んだ本作の原作本を何度手に取っては我慢した事か。阿部ちゃん+竹内結子さんで映画化が決まっているのが判っていたので・・・ミステリはオチを知ってたら映画が楽しめないと思いましてね。
あー。コレでようやく原作本が読めるー!よっしゃーーー!!

という訳で、今回は映画を楽しむ為に敢えて原作未読。
どうやら原作では心療内科医・田口はイケてないおっさんという設定らしいんですが、おやじ2人がタッグ組んで犯人探ししてる絵は見ていて興醒めすると考えたのか?映画では「おっさん田口」は癒し系美女の竹内さんが演じています。

まあ、合ってると思いますよ。このキャスト。
押し出しの強い、と言うかちょっとイッちゃってる高級官僚・白鳥は正に阿部ちゃんのハマリキャラ。
迎え撃つ「病院内から忘れ去られたような閑職@グチ外来」担当の心療内科医を、竹内サンがポーッとした暢気な顔で飄々と演じています。彼女が殺伐とした外科手術の場に立ち会っておたおたしている様子なんて「いかにも」な感じ。

「犯人当てミステリ」なので、余り核心には触れないように感想書かなくちゃ・・・難しいな(^-^;
   ※ 以下、ネタバレスレスレの記述があります。未見の方は読まない方が懸命かと。



で、その肝心の「犯人当て」部分なんですが、チーム・バチスタのメンバーがどいつもこいつも怪し過ぎる(笑)
ミステリを読みなれてる人は、特に怪しそうなヤツや最初から殺害理由を持っている事が明示されているヤツは、真っ先に容疑者からは外して考えるのがセオリー。
そんなこんなでとりあえず「コイツかコイツのどっちかが犯人」と目星を付けながら鑑賞していた訳ですが、それはあくまでも犯人当てのセオリーで選んだだけで、映画を見ていても殺害理由や殺害方法のヒントがなかなか見つからない。

結果から言うと・・・真犯人だと当て込んだヤツがやっぱり真犯人だったんだが、殺害理由はちょっと弱いなぁ(^-^;

でも本作はぴよにとっては意外な展開でして。
要するに「二段オチ」というヤツでしてね。ぴよが予想したのはあくまでも「真犯人」でしたが、その前オチについては全く考えていなかった。と言うか、まさか二段オチだとは思っていなかったので「事件の形」を色んな方向で考えていましてね、その中の可能性として「コイツかコイツのどっちかが犯人だろう」と予想した2人の内の1人が前オチの犯人(とはちょっと違うけど)で、もう1人が真犯人だったという次第で。

少なくとも前オチの犯人(じゃないけど)に関しては、その前にきちんとヒントが提示されていたのに気付けなかったのは非常に悔しいです・・・コレ、原作は相当面白いんでしょうね。原作読むのが楽しみですよ。

で、真犯人の方は「あるシーン」が何だか妙に強調されてスクリーンに登場するよなぁ・・・と感じたので、きっとこのシーンに関わる何かが殺害方法として利用されるのだろうと当たりをつけた訳でして。
勿論劇中には別のアプローチから犯人に辿り着くヒントとなるシーンが登場しますが、コレに関しては医療知識のない人には絶対に解くのは不可能だと思うので「なるほど、あのシーンがココに生きるのね」という、展開を楽しませる為のシーンという役割でしかありません。

基本的に非常によく練られたプロットなので、最後まで「犯人当て」を楽しむ事が出来ます。
そういう意味では非常に評価が高いのですが・・・コレは根本的に医療知識がなければ殺害方法(+真犯人)、それから前オチの事情などをズバリ的中させる事は難しいでしょう。
要するに、原作も本気で犯人当てをさせる事を目的に書かれた訳ではなく、あくまでも犯人に辿り着くまでの展開を楽しませるというタイプのミステリなんでしょうね。

そう考えると、ちょっと描写やヒントの出し方が手ぬるいと言うか稚拙?と感じる部分もあったんですが・・・
ミステリ好きも、そうじゃない人も、些細なシーンやカットも見逃さずに話の展開を楽しんで下さいな♪








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2008年02月02日(土) ヒトラーの贋札

監督:ステファン・ルツォヴィッキー
出演:カール・マルコヴィクス
    アウグスト・ディール
    デーヴィト・シュトリーゾフ、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
第二次世界大戦末期のドイツ。贋札作りで逮捕され、後に収容所送りになったユダヤ人のサリーはザクセンハウゼン強制収容所に移送された。そこには印刷技師や美大生等が集められていて他の収容者達からは隔離された場所に連れて行かれ、破格の厚遇を得る事になった。破格の厚遇の代償として彼らに課せられた使命は「プロの鑑定士をも騙す完璧なポンド偽紙幣を作る事」だったのだ。


【感想】
本年度アカデミー賞の外国語映画賞ノミネート作品。
元ネタは自らが当時強制収容所で贋札作りに携わったアドルフ・ブルガー氏著「THE DEVIL'S WORKSHOP(原題)」
ここ数年ドイツ映画は質の高い作品が多いので楽しみでした♪

上にも書いたように、本作で描かれている贋札作り「ベルンハルト作戦」は事実。
手始めに英国ポンドの偽造紙幣を大量に作って英国経済を破綻させよう、ポンドが成功したら次は米ドル、とナチスの考える事は手塚治虫氏のアニメのような夢物語を実現させようという香ばしいものばかり・・・とも言ってられません。
実際にこのポンド偽紙幣は流出し、当時の流通紙幣のなんと10%にまで及んだらしいですから、英国としては本当に深刻な状況だったでしょう。ちなみに偽米ドルは映画中では完成しますが、実際には完成を見なかったそうです。

主人公は元々贋札や偽造パスポート等を作っていた大悪党ユダヤ人のサリー。
厚遇と引き換えに、鑑定士をも騙す程のパーフェクトな贋札作りがミッションとして課せられる。でも贋札作りも匙加減が大切なんですね。あっさり完成してしまうと「用済み」として処刑されてしまうし、いつまでも完成しないとやっぱり「役立たず」として処刑されてしまう。監視の目を誤魔化しながらギリギリの駆け引きをして完成を引き伸ばさなければいけません。

更に、自分達は収容所内でも特別に隔離された場所でふかふかベッドに美味しい食事に娯楽まで与えられて正に破格の好待遇な訳ですが、彼らの家族はアウシュビッツに送られていたり、偽造パスポートを作る為に本物のパスポート(既に処刑された収容者から接収したもの)を取り寄せると、その中に愛する我が子のパスポートが入ってたりする。
自分達の厚遇の裏で日々処刑される仲間や家族達・・・このジレンマに彼らは日々悩み続けなければいけない。

ここらの葛藤の描き方は非常にリアルでしたね。
そして主人公のサリーが、映画冒頭ではかなりの悪党に描かれているんだけど、話が進んでくると仕事の出来ない仲間を助けたり、ナチス将校と綱渡りの駆け引きを展開して仲間の為に薬を手に入れようとしたり、妙に「いい人化」する。
サリーは悪党だけど悪人ではない。同胞を思う気持ちもあるし、自分だって1日でも生き延びたい。そんなリアルな人間の心の動きを繊細に描き出していると思いましたね。

自分の命よりも正義を重んじて贋札作りに抵抗するブルガー(本作の原作者)との遣り取りもスリリング。
ブルガーの言う事はもっともだ、しかしブルガーのやりたい放題にさせたら間違いなく自分達は処刑される。ブルガーの謀反を告げ口しろ(そうしないと自分達全員が処刑されてしまう)という意見がある中、サリーは絶対に仲間を裏切るな、と一喝するのですが・・・このシーンはちょっとジーンと来ましたよ。
ブルガーは自分達の命を奪うかもしれない危険分子だけど、サリーはそのブルガーさえも「仲間だから処刑させない」という強い意志で守り通した。おまいは・・・真の漢(おとこ)だよぅ!←ハゲおやじに軽萌え♪

事実を元に作られた作品なので、人間心理の描写等が非常にリアルで見応えのある作品なのですが、
所詮彼らは「好待遇」された人々なんですよね。いとも簡単に他の収容者達が処刑されている中、暢気に卓球してタバコ吸って美味い飯食って清潔なベッドとシャワーを与えられていた人々。
正直言うと「薄氷を踏むような悲壮感」というのは感じないので、既存の「悲劇のホロコーストネタ」の映画に較べてそれ程の思い入れは持てなかったんですよ。

ネタがネタだけに派手な演出をするのも難しいんだろうと思いますが、正直「面白味には欠ける」と思いました。
しかし面白ければいいってもんでもない!この作品は多くの人が見て知るべき「真実」を綴っていると思いますね。








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2008年02月01日(金) スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ
    ヘレナ・ボナム=カーター
    アラン・リックマン、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
19世紀ロンドン。フリート街で理髪店を営むベンジャミンは美しい妻と娘と幸せに暮らしていた。ところが妻の美しさに目を留めたターピン判事の陰謀でベンジャミンは無実の罪で投獄されてしまう。それから15年後、脱獄したベンジャミンは「スウィーニー・トッド」と名を変えてロンドンに戻ってきた。かつて住んでいた場所に行き、大家でパイ屋を営むミセス・ラペットからその後の妻と子の顛末を聞いたトッドは、ターピン判事への復讐を誓うのだった。


【感想】
スティーブン・ソンドハイム、ヒュー・ウィーラーが手掛け、トニー賞を受賞した名作ミュージカルを映画化。
主人公の「スウィーニー・トッド」は18世紀に実在したと言われている伝説の人物だそうですが・・・そんな事はどうだっていいですか?バートン×ジョニーコンビの新作なんだから、もうそれだけでどうだっていいっすね?(^-^;

予告編見た時からイヤな予感はしていましたがね・・・本作バートン作品で初めてレイティング付きましたね。
まあ、レイティング付いて当然ですな。ビビりました。そーとービビりまくりました。泣きそうです・・・

まあ相変わらずの絵作りとアングルの上手さは流石のバートン。
モノクロに近い微妙な色抜きをして、画面全体をスウィーニー・トッドの心のように寂寥感で包み込む。唯一色鮮やかな青空と海と華やいだ絵作りをしたミセス・ラペットの夢を語るシーンが生きますね。
キャラクターの心理を映像のトーンで表現する辺り、なかなか策士です。ってかバートンらしいです。

元ネタのミュージカルを知らないので、元ネタと本作がどれくらい内容が違うのか判りませんが、もし元ネタも本作と同じオチだったとしても「何となく救いのある終わり方」に作るのが最近のハリウッド風。
そこを思いっきり超バッドエンドにする辺りは評価したいですねぇ。人の世の無常、世の中映画やドラマみたいに都合のいい事ばかりが起こる訳がない・・・人の心の闇をここまであからさまに見せ付けてくれちゃうのは流石ですよ。

ちょっと判らなかったのは、最初はターピン判事達に復讐するのが目的だったハズ?なのに、ターピン判事をやっつける前に既に市井の罪もない人々に手を掛けちゃった部分。
最初の1人目は殺さなければいけない理由があるからまだ判る。でもその後はラペットさんの商売のお手伝いをする為だけに手を掛けたの?ちょっとそれではパンチが弱い。せめてもう少し「最愛の妻を失ったショックでヤケクソになった」とか何とかアピールして欲しかったなぁと。

でもすんごい深刻な顔で嬉々として「ダストシュート」を作ってるジョニーには萌えた(笑)

完全にミュージカル作品なんだけど、ミュージカル特有の違和感は感じませんでしたね。
むしろ単なるセリフではなく、旋律に乗せる事でよりキャラの心情が観客に伝わり易くなったと言うべきか。
本作で初めて歌を披露したというジョニーは顔だけじゃなくてお歌もステキ♪ヘレナやアラン・リックマンも堂々と歌っていらっしゃいますが、どなたも芸達者ですねぇ。本当にお上手でした。

復讐の狂気、すれ違う愛、愛するが故の嘘と嘘から生まれる悲劇、人の心の闇を映像と演技と素晴らしい楽曲でスクリーンに再現したバートンの技、それから役者さんの実力の光る素晴らしい作品だと思います。思いますけど・・・

やっぱ、映像グロ過ぎ(^-^;
バートンそんなに頑張らなくってもいいじゃないか!マジでスクリーン見て「うえぇぇ」と声が出ちゃいましたよ。
ファンタジーにしろ、とは言いませんが流石にコレは・・・スプラッタ系が一番苦手なぴよにはキツかったです(涙)








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