ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2005年09月30日(金) メゾン・ド・ヒミコ

監督:犬童一心
出演:オダギリジョー
    柴咲コウ
    田中泯、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
ゲイである事を告白し母子の元を去った父・ヒミコを許せずにいる沙織の元へ、ある日父の恋人・春彦がやって来た。ヒミコが末期癌で余命いくばくも無く、ヒミコが作り自らが余生を過ごしているゲイ専用老人ホームに来て欲しいと言うのだ。
法外なバイト料を春彦から提示され、3年前に亡くなった母親の入院費で借金を抱える沙織はしぶしぶ父ヒミコが作ったという老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」に足を運ぶのだが・・・


【感想】
「ジョゼと虎と魚たち(2004.1.16鑑賞)」の犬童一心監督と渡辺あや脚本のゴールデンコンビが、再びタッグを組んで製作された最新作。「ジョゼ〜」がかなりツボに来たぴよが見逃しては行けないっ!!
ヒミコの若き恋人役にオダギリジョー君。コレも見逃してはいけない重要な要素でしょう!
・・・でも柴咲コウちゃんが実は苦手。もっというとかなり嫌い・・・困ったなー(をい)

柴咲コウちゃんがあまり好きではないのですが、この「沙織」という役はかなりハマリ役だと思いましたね。
彼女の顔って、こーいう性格キツくて意固地で感じ悪い女の役がすっごーく似合う♪←ファンの方、読み飛ばしましょう
それよりオダギリジョー君だよ!どーしよう!キレイ過ぎる!!
もっさりした無精ヒゲ生やしてるんだけど、それがまた恐ろしくセクシーだよ!夢に出そうだよ!ってか出てくれよ!!

さて、
話自体はかなり「狙った感」がありました。
静かな展開とゆるいエピソード。物凄くこだわったセットが美しく、ゲイ達のコミカルな様子も磐石。
途中ちょっとダレダレになる感じがあるんだけど、見終わった後は「途中ダレるのも、この優しく心温まる静かな話にとてもよく似合ってて、最終的にはまったりした雰囲気がとてもステキですネ♪」くらいはほとんどの人が言いそうな感じ。

ぴよは「ちょっと狙い過ぎなんちゃうん?」と思っちゃいましたが、大抵の人にはウケるハズ。(^-^;

父を許せないで罵倒する沙織に向かって、当の父ヒミコは静かに言う・・・「あなたが好きよ」と。
ウマイなぁ〜。こりゃーズシンと来るだろ。絶対に暖かい交流など望めない父娘の関係だけど、それでもやっぱり切っても切り離せない愛があるのが父娘の関係。
「あなたを愛してる」じゃなくて「あなたが好きよ」ってのがまたいいんだよな。
取ってつけたよーに「愛してる」を連発されるより、「好き」という言葉の方がずっと素直に心に響くという不思議。

凄くいいなぁ〜と思ったんだけど、でも何故だかぴよのツボには入らなかったんですわ。(^-^;
どうも中盤のダレダレエピソードを見てる辺りから「こりゃー明らかに『ラストは静かに心に響く系』を狙ってるよなー」と斜めに見始めちゃいましてね、そしたら思ったトーリ「うん。こりゃー映画通とか邦画通好みする作りでしたナ」というキレイなオチとシメになっちゃったという感じか。

どーやら沙織ぢゃなくて、ぴよの方がよっぽどひねくれて意固地なタイプだったよーです(涙)
最近「まったり邦画」が増えて来て、ちょっと飽きちゃったのかもしれません。ぐぅ。








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2005年09月22日(木) セブンソード

監督:ツイ・ハーク
出演:レオン・ライ
    ドニー・イェン
    チャーリー・ヤン、他
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
時は1600年代中国。清王朝が建国され、新政府は反乱分子を鎮圧しようと「武禁令」を発布。本来は武術に長けた者を制圧するハズが、賞金稼ぎ目当てに冷酷無比な制圧軍によって手当たり次第に老人から子供まで皆殺しにされていた。かつて処刑人だった傅青主は自らの行為を悔い、村を守るために遠方の神秘の山“天山”の大使に助けを求めた。そしてそれぞれ異なる力を持つ7つの剣を授けられた7人の剣士が生まれたのだ。


【感想】
『HERO』も、『LOVERS』も、この作品の登場を待つための壮大なプロローグに過ぎなかった・・・と公式サイトの謳い文句も気の利いた、本国中国では今年度の興行記録を塗り替え破格の大ヒットとなった作品。
当然ですが上記のキャッチコピーを見たぴよは「チャン・イーモウ武侠シリーズ3部作完結編なんだぁ♪」と喜び勇んで、期待に胸を躍らせながら見に行きましたわネ♪

・・・アレ?監督が違うぢゃん。
コレって別に「3部作」って訳ぢゃなかったのかよ、と軽くイヤ〜な予感に襲われつつ(^-^;


まず先に言い訳しますとネ、(←こーいう書き出しの時は後にロクな事書かない。苦笑)
ぴよはかなりの「鳥目」なんですよ。HNは鳥目から来てる・・・という訳でもないけど、本当に鳥目なんです。
しかも本当に鳥目なので(←しつこい)、薄暗くなると殆ど光ってるモノ以外見えなくなるんですわ。

と、いう訳で・・・

何やってんだかさっぱり見えませんでした(涙)

とにかく画面が暗い。そして登場人物が多い。
更にどいつもこいつも似たり寄ったりのコ汚い格好してるから見分けが付かず、会話中に名前が出て来てもそれが誰の事を言ってるのかさーっぱり見当も付かずに「あー。人が死んで行くぅ〜」と画面をボーッと眺める事2時間半超え。

こりゃー何かの修行ですかね?(^-^;

とりあえず見分けが付いたのはドニー・イェン(←だって好きだから♪)と、7人の剣士の中で紅一点だったから判り易かったチャーリー・ヤンの2人だけだよ。
悪者も判るよ。こりゃー流石に判るよ。って、いいもんと悪もんの区別も付かなかったら話になんねーし(笑)

とにかく7人も登場人物がいるのにどのキャラクターも際立つモノがなくて、誰が何なんだかさっぱり判らなかったというのは余りに痛い。
言い換えれば「7人それぞれにスポットを当てた」という事のなのかもしれないけれど、話の筋を追うのに忙しいのか?キャラクターの肉付けが余りに弱すぎて観客にアピールするモノが何もないんですよ。

そこへ加えて「内通者」なんていう隠し玉が登場して来ちゃうから、話を追わなきゃいけないはキャラと名前が一致しないはで忙しいったらありゃしない!(苦笑)
もっと言っちゃうと、内通者が誰だか判った段階で「この人って何やってた人だったっけ?」てな状態ですもの。
キャラは覚えてないけど何となく顔は見覚えがある・・・これぢゃー全然「えぇ!この人がまさか!!」という驚きもなければ意外性も感じないので、面白いわきゃーないんですヨ。

クライマックスのドニー・イェン様のアクションはとてもステキでしたー♪
でも他の殺戮アクションシーンはダメですなぁ(きっぱり)・・・だって真っ暗な画面で何かのアップが切れ切れにパパッと写るだけで、何やってんだかさーっぱり見えなかったんですもの。(^-^;

少なくとも鳥目じゃなくて、そして聞き馴染みのない中国人の名前を1度見ただけで瞬時に記憶し、それがどのキャラクターの名前でどこの出身でどういう過去を持ち、更にはどういう剣を操る役回りの人物なのかを即座に繋げて記憶が出来るという聡明な方なら、きっとこの壮大な大陸アクション作品を楽しむ事が出来るでしょう。
ぴよのよーな「鳥目のアホ」には全く着いて行けませんでした(涙)

・・・でも、「HERO」「LOVERS」と3部作なんだ!と誤解させるよーなキャッチコピーはいかんだろ(ぼそ)







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2005年09月20日(火) この胸いっぱいの愛を

監督:塩田明彦
出演:伊藤英明
    ミムラ
    吉行和子、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
2006年、子供の頃に過ごした北九州・門司に出張に来た比呂志は、自分がいつの間にか1986年にタイムスリップしている事に気付いた。同じ飛行機に乗っていたヤクザの布川、影の薄い男臼井、盲目の老婦人朋恵も同様にタイムスリップしていた。20年前の門司で10歳の自分「ヒロ」と、今は亡き初恋の人「和美姉ちゃん」に再会した比呂志だったが。


【感想】
2003年に大ヒットした「黄泉がえり(2003.2.3鑑賞)」の原作者・梶尾真治の中編小説「クロノス・ジョウンターの伝説」を基に、黄泉がえり製作メンバーが再結集して作ったという鳴り物入りの作品。
主役の比呂志を演じた伊藤英明クンが好きなのー♪共演のミムラちゃん、確か「着信アリ2」で見たハズなんだけど、最後のスタッフロールが流れるまで誰かわかんなかった。ごめん・・・彼女ってぴよの中で印象薄過ぎ(^-^;

テーマは「もしも過去に飛んで、ひとつだけでも何かをやり直すことが出来たら・・・。」
これが戻れちゃった、と言うかある理由で戻っちゃった人達の群像劇(比呂志のエピソードが中心)という事ですわ。

うん。いい話だ。
誰が見ても「いい話だネ」って言うと思う!
きっと「自分だったら過去のどの部分に戻ってやり直したいかなぁ〜?」って考えると思うヨ♪
感想終了!(コラ)

うーん・・・別に吠える程出来の悪い作品だとも思わないけど、予告編見て期待した程の感動もしなかったっつーか。
原作者も監督も「黄泉がえり」と同じだからなのか?作りがかなり似てるんですよね。だから「黄泉がえり」を既に見てる人だったらそれ程驚くような展開もないし、「またそー来ましたか」くらいには思っちゃうんじゃないかと。
もっと言うと「黄泉がえりがウケたから二匹目のどじょう、思いっきり狙っちゃいましたネ?」くらいは思うハズ。

割と上手にまとめて行くんだけど、かなりの確立でツッコミが入りそうなのがクライマックス以降の展開。
かなり拍子抜けするんですよね・・・途中で判っていた事だけど、それにしてもこんなサックリした見せ方と取ってつけたようなオマケ的「アンタ達楽しそうだネ♪」みたいなサバサバした展開で。(^-^;

意図的なのか?この作品は近年多い「泣かせ邦画(セカチュウ、いま会い、に代表される)」のセオリーをぶち破って、敢えてクライマックス以降のシメを泣かせないでサラリと流しているのが・・・逆に不自然な気がしなくもないんですが。
ここまでやったなら、思いっきり「泣かせ」か「ド感動!」に持ってってもいいんちゃう?
って言うか、多分この映画を見に行くほとんどの人が「最後でどれだけ泣かせてくれるん?」と期待してるんじゃないかと思うんですよ。

いくらでも「泣かせ」に作れるハズの展開を敢えて放棄した勇気は買いますが(苦笑)、別に放棄したからって賞賛に値するという訳でもなし、ここは一発「クサい!クサ過ぎるけど泣いちゃったぢゃないか!バカヤロー!」くらいやっちゃっても良かったんじゃないかと思うんですがねぇ(^-^;

個人的には比呂志の子供時代「ヒロ」を演じた子役クン(富岡涼クン)、彼がかなり良かった。
TVほとんど見ないから彼の事を全然知らないんだけど、子役だからと侮ってはいけません!もしかしたらこの映画に出演してる役者の中で一番ウマかったかもしんない!

しかも一見フツーそうに見えて将来イイ男に成長しそーな予感・・・今から青田買いしておくかぁ?(笑)







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2005年09月19日(月) ダブリン上等!

監督:ジョン・クロウリィ
出演:コリン・ファレル
    キリアン・マーフィ
    ケリー・マクドナルド、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
恋人デイドラの気持ちを確かめたくて別れを切り出したジョンは、本当に別れる事になってしまった上にデイドラはさっさと新しい彼氏(しかも中年ハゲと不倫)を作ってしまって大ショック。チンピラのレイフはケルト戦士かぶれの刑事に目を付けられてイライラ。仕事を解雇されて腐っているバス運転手ミックと組んで、更にジョンを仲間に引き入れて誘拐強盗を計画するが、その人質はデイドラだったのだ。


【感想】
アイルランドで大評判だった(らしい)首都ダブリンを舞台に繰り広げられる群像劇。
コリン君が出てるってーんで絶対に見に行こうと思ってたんだけど、日本ではそれほど話題にもならなかったのか気が付いたら公開終了してましたし。仕方ないのでレンタルが出るまで待ちましたヨ。

バラバラのネタをバラバラに見せておいて、最終的に1つに繋がって行くという趣向。
既に散々手垢が付いたパターンですが(この手の部類で成功してるのは「ラブアクチュアリー」辺りか)、「若者の群像劇」と銘打った作品はこの手が本当に多いです。この作品も正にその手垢にまみれた王道群像劇そのまんまって感じ。
だから↑上の「あらすじ」が書きにくいったらありゃーしない(^-^;

小ネタの1つ1つが意外に面白いんですよ。面白いんだけど所詮「小ネタ」
上に「ラブアクチュアリーは成功している部類」と書いたけど、ぴよが何故そう思ったかと言うとバラバラネタが1つにまとまる上で「愛」というテーマで繋げている・・・要するに柱にする主題があって、その揺るぎない軸に向かって全てのネタが収束して行くという部分が「ウマいな♪」と思ったからなんですよ。

この作品にはまとまる上での「主題」「軸」がないのが痛い。
とりとめのないネタがダラダラと続き、最終的には登場人物の全てがどこかで繋がっているという妙はあるものの、ただ登場人物がどこかで繋がっているだけでそこに主題もなければまとめ上げる軸もない。
だから面白いエピソードを繋げて一つの大きな輪になっただけで「それで結局何だっつーの?」という感じ。

まあ、でも個々のエピソードはなかなかヒネってあって確かに面白いんですよ。
だから小ネタの1つ1つにお軽く笑って楽しむ分にはコレで充分だろーなーとは思いますネ。
それからコリン君はやっぱりこーいう悪ガキ役がとってもお似合い♪「アレキサンダー」みたいな役では彼の魅力は到底引き出せないというのが(って言うかあの映画はそもそも脚本がクソだし!)、この作品を見れば誰もが納得出来るんじゃないかと思いますネ。

年に2,3本しか映画見ないって人には敢えて勧めませんが(苦笑)、ジャンルを問わず何でも映画なら楽しんじゃう♪という普通の映画好きさんになら見て損はない小品だとオススメしますヨ。







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2005年09月16日(金) ルパン

監督:ジャン=ポール・サロメ
出演:ロマン・デュリス
    エヴァ・グリーン
    クリスティン・スコット・トーマス、他
オススメ度:☆☆☆−


【あらすじ】
泥棒だった父から手ほどきを受けたアルセーヌ少年は、父の指示で公爵家から財宝を盗み出して父に手渡すものの、翌日父は惨殺死体で発見された。それから15年後、怪盗となったアルセーヌ・ルパンはある財宝の在処を示す十字架の話を耳にする。財宝を探す名士達は同じく十字架を追うカリオストロ夫人を亡き者にしようとするが、ルパンが夫人を救い出して2人はたちまち恋に落ちた。ところがカリオストロ夫人には隠された別の顔があったのだ・・・


【感想】
1905年に発表され、今も尚世界中で愛され続けるキャラクター「アルセーヌ・ルパン」シリーズの映画化。
本作は小説「カリオストロ伯爵夫人」をベースにして、シリーズの中でもとりわけ人気の「奇巌城」と「813」のアイディアを取り入れて脚本を再構築したそーです。
日本では「ルパン」と言ったら不二子ちゃんと五右衛門と次元が出て来ないとみんな納得しないと思うけど、これは日本のアニメの実写版じゃなくて元ネタ小説の映画化ですから!間違えないよーにしましょう。

そんな訳でアニメの「ルパン三世」の方しか知らないぴよが見てますので、ルパンが出て来ると「確かにサル顔だけど髪型はもーちょっとタイトな方がいいのになぁ〜」とか、クラリスが登場すると「おじさまって言ってくれないし。って言うかいきなりルパンとちちくり合ってるし(涙)」とか、もう訳わかんない事考えちゃいましてネ(^-^;

原作の小説を知らなくてアニメだけを知ってる状態って、この作品見るのに著しく障害が多い気がしますヨ(ぼそ)

そんな訳で、頭がごっちゃになった状態で見ているからなのか?舞台が15年後に移ってからの展開の速さになかなか着いて行けなくて、しかもネタがてんこ盛りなのでセリフがババーッと流れて行くと「え?誰がどーいう設定?」という?マーク乱発状態になりましてね(薄涙)

ちょっとヤバいかぁ?・・・と思いながら見てたんですが、意外な事に話が進んでくるとかなりキレイに話が繋がってなかなか面白く見せてくれるんですわ。
ただぴよみたいな「アニメしか知らないアホたれ」には、もーちょっと丁寧な人物設定や状況の説明が欲しかった。
それとも、もう少し伏線かネタを減らしてもらえると有難かったかな。

泥棒さんの話ですから当然ですがお宝がザクザク映画中に登場するんですが、今作のルパンが手を掛けるジュエリーがとにかく溜息モノです!劇中のジュエリー、全てカルティエが提供してるんだってさ!
スゴイよー。本当に「ひえぇぇぇ」って言うくらい豪華絢爛♪衣装もスゴイけどジュエリーよだれ出まくりー♪
ジュエリーだけじゃなく、セットや美術は相当手が込んでましたね。映像美を楽しみたい方にはオススメですワ♪

最終的にはかなりプロットの練り込んだ、丁寧な作りの娯楽大作に仕上がってるとは思いますが・・・
ぴよには少々上映時間が長かったですね。正直言うとボーマニャンとの対決の後のシーンはいらなかったかも。
きっと続編を作るつもりなんだろうなぁ〜ってのは判るんですが、次回作はここから始まるんだろーな♪くらいの伏線を匂わす程度にして、上映時間を1時間半程度に抑えてもらえるとよかったのになぁ〜と思いましたネ。

アニメの「ルパン三世」しか知らない方は、まず原作本を読め!とは言わないまでも・・・予備知識として「マリーアントワネットの首飾り事件」と「カリオストロ伯爵」についてくらいは調べてから鑑賞した方がいいかも?

・・・でもネ、この映画見ると原作本が読んでみたくなりますヨ。






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2005年09月11日(日) チャーリーとチョコレート工場

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ
    フレディ・ハイモア
    ヘレナ・ボナム=カーター、他
オススメ度:☆☆☆☆+


【あらすじ】
世界中の子供に愛されるウォンカ印のチョコレートには秘密がいっぱい。世界一大きな工場なのに誰も工場に出入りする人を見た事がないし、ウォンカ氏がどういう人間なのかも判らない。ある日ウォンカが「5人の子供を工場に招待します」と発表して世界中で大騒ぎ!チョコレート包みに入ったゴールデンチケットを手にした子供が工場見学出来るのだ。
工場の町外れに住む貧しくも家族思いの少年・チャーリーも、この幸運を引き当てるのだが・・・


【感想】
待ちに待ったバートン×ジョニー最強コンビ待望の新作!
世界中で1300万部以上を売り上げる児童文学の傑作「チョコレート工場の秘密」の映画化。とは言っても1971年に既に映画化されているそうですので(コチラは未見)、リメイクなのかも?
ただ、本作は原作にはないシーン(ウォンカの生い立ち)が挿入されている所がオリジナルなんだそーだ。

いやぁ〜!こりゃー楽しい!!
悪趣味な極彩色世界、弾けたジョニーの衣装、めっちゃくちゃこだわったセット、CG多用が当たり前の時代に何故敢えて半年もかけて100匹ものリスを調教する必要があるのか!?つーか、リス可愛過ぎだから!
30度傾いた妙ちきりんなチャーリーのド貧乏な家の様子なんて、見てるだけでワクワクするぢゃん♪
それにウンパ・ルンパ達の不気味で恐ろしいくらい可愛くない事と言ったら!!(笑)

これは・・・バートンの悪趣味な世界観が好きな一部ファンにしかウケないんぢゃないのー?(^-^;
・・・と思いながら見てたんですが、世間的にも広くウケてる様子?ちょっと意外でしたねー。

本来は超お子向けの原作、内容も思いっきりお子向け道徳ファンタジー作品のハズですから、普通ここまで大人向けにブラックにされちゃうと世間からぶっ叩かれそーな気がしてたんですが。
大体からして、工場見学の出発地点で某ネズミ王国の某アトラクションをパクった出し物(しかも人形薄汚れてるし)が火吹いて燃えまくってますからネ(笑)

その後もアチコチで色んな作品のオマージュらしい小ネタを入れつつ、クソなまいきなガキをガンガンやっつけて行くという展開ってのは「子供に道徳を説く」というよりも、明らかに冷めた大人が可愛げのないガキとロクにガキを躾けなかったバカ親を誅殺して喜んでるよーにしか見えない・・・いやコレがぴよにはツボにハマってすんごい楽しかったんだけどサ♪
子を持つ親が見たら、この作品ってどーなのよ?(^-^;
耳が痛い話だと思うのか、それとも自分の不躾を棚に上げて「この作品は道徳的にどーかと」って文句垂れるのか。

まあ、子育てしてないぴよは無責任に笑ってられるので楽です(苦笑)
ガキとバカ親が次々と脱落して、その度に薄気味悪いウンパ・ルンパのミュージカルが登場する度に「在り得ねー!」と大笑いしていられるからゴキゲンです♪

とは言っても、最後はなんだかほのぼのしちゃって「バートン、丸くなったやんか」って気分。
原作と71年製作の作品にはなかった(らしい)ウォンカの生い立ちと父親との関係の見せ方も好きです♪
「parents(親)」という単語がどうしても口に出来ないウォンカ、子供(家族の絆というモノ)が明らかに苦手という態度のウォンカの秘密を解き明かすのに非常に効果的に使われてたと思うし、ラストシーンに生きてたと思う。

でもー・・・この作品は賛否両論っていうか、ダメな人は全く受け付けない種類の作品だとは思いますねー。
そもそも世間的にウケてるらしい?のがぴよには不思議ですもの。正にハマったもん勝ちの代表ですネ。

そもそもジョニーファンのぴよが見てるんですから、本作の悪口なんて書く訳がないのだ(笑)







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2005年09月10日(土) ファンタスティック・フォー【超能力ユニット】

監督:ティム・ストーリー
出演:ヨアン・グリフィズ
    マイケル・チクリス
    ジェシカ・アルバ、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
科学者リード・リチャーズは、かつてのライバルで今は実業家として成功しているドゥームから資金提供を受け、宇宙嵐を調査する事になった。リード、相棒で親友のベン、元恋人で今はドゥームと交際している科学者スー、そしてスーの弟ジョニーの4人はドゥームを伴い調査に出掛けるものの、計算外に早く訪れた宇宙嵐に巻き込まれて放射線を浴びてしまう。
地球に戻った彼らの体は次第に変化を起こし、不思議な能力を発揮するようになるのだが・・・


【感想】
またしてもアメコミの映画化。ハリウッドは本当にネタ切れなんでしょうか?
この作品の事を全く知らなかったのですが、どーやらアメコミファンにとっては非常に懐かしく思い入れの強い作品のようでして、それこそスパイダーマンやハルクよりもずっと前から映画化が待ち望まれていたんだそーだ。

巷では「X-MENやMr.インクレディブルの二番煎じ」等とも囁かれているそーですが、X-MENと同じスタン・リー氏が書いてる作品でしかも今作のコミックの方が先に発表されてる訳ですし、そもそもMr.インクレディブルの方が本作のキャラクターをパクってるんですヨ。
ロクに下調べもせずに映画だけ見て「Mr.インクレディブルと同じぢゃん」なんて言うと、アメコミファンに袋叩きに合いますから気をつけましょう!←と書いてるが、実は映画見ながら「Mr.インクレディブルと被ってる」と思ってた人(笑)

コミック発表は1961年。ぴよが生まれる前ですからねー・・・今から40年以上も前に、こんな面白いキャラクターを考え付いたスタン・リーという人の才能には頭が上がりませんが、この作品を映画化するにはちょっと時間が経ち過ぎて少々賞味期限切れしているかも?という気がしなくはありません。

まあでも、アメコミの映画化としてはなかなかソツなく面白く作られていると思います。
今作では「ファンタスティック・フォーの誕生秘話」という部分が柱になった話ですので、正直言うと派手で観客がいかにも喜びそうなシーンというのは意外に少ないんですが、4人のキャラと悪役の紹介、お楽しみ(お色気?)シーンも入れつつ話を盛り上げる・・・という必要不可欠な要素はきちんと盛り込んだエンターテイメントには仕上がってました。

悪くはないんだけど、どーも印象が薄いなぁ(苦笑)
キャラクターに際立つモノがないと言うのか・・・この作品って誰が主役なの?4人とも主役って言ったらそーなんだろうけど、やっぱ1人圧倒的なカリスマヒーローがいた方が見てて盛り上がるんだよね。
観客の視線はやっぱり紅一点の「インビジブル・ウーマン」に行くんだろーけど、映画の冒頭展開を考えると多分Mr.ファンタスティックが柱って事だよね?・・・うーん。コレがなかなか薄いキャラなんだな(笑)

個人的には「ヒューマン・トーチ」を演じたクリス・エヴァンス君に注目したいトコロ♪
彼って「セルラー(2005.1.25鑑賞)」に出演してたよネ。セルラー見た時から「コイツはいい!」って思ってたけど、本作見たら益々気に入っちゃったな♪今後みんなも注目してあげてー(^-^)

ま、作品に関しては「大人から子供までちゃんと楽しめる娯楽作品ですよー」としか言いようがない。
本作が大ウケしたらPart.2を作るつもりなんだろーなー・・・という終わり方してますが、果たして続編は出来るかなぁ?







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2005年09月09日(金) アメノナカノ青空

監督:イ・オニ
出演:イム・スジョン
    イ・ミスク
    キム・レウォン、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
子供の頃からほとんどの時間を病院のベッドで過ごして来た女子高生のミナは、退院して高校に通うようになってもなかなか友人が出来ず、一人部屋に閉じこもりがち。ある日ミナの住むマンションの階下にヨンジェという写真家志望の大学生が引っ越して来た。「一目惚れした」というヨンジェから猛アタックされて最初は疎ましく思うミナだったが、次第にヨンジェに惹かれて行くようになる。ところがようやく2人の心が通い合うようになったある日、ミナが突然倒れて・・・


【感想】
あいち国際女性映画祭で鑑賞した3本目。
本作は2006年お正月映画として日本での公開が決定したそーですが、韓国では2003年に製作・公開されたそーだ。
この「あいち国際女性映画祭」の有難いトコロは、日本未公開作品をガンガン(しかも恐ろしい程安価で)見せてくれるという事ですネ♪今後も長くこの映画祭は続けて欲しいモノです(^-^)

さて本作。
かなり練られた脚本で、丁寧に人の心と心のふれあいや心情を見せてくれます。

どんな病名なのかワカラナイが(遺伝子異常系の病気?母親の胎内にいる間に異常が判っていたようだ)、主人公のミナは手が奇形で尚且つ子供の頃から入退院と手術を繰り返しているという病弱な少女。
誰もがこの少女が最終的にどーなるかは判り切って鑑賞するでしょうが(苦笑)、判り切っていても尚感動して思わず泣かされてしまうという、いかにも韓流映画らしい真面目な韓流映画でした。

階下に越して来る写真家志望の青年というのが、恐ろしく感じがいいハンサムボーイ♪
ハンサムだけど髪の毛なんて寝癖でおっ立ってたりするし、アフロヅラを被ってみたりおどけてみたりするお茶目なトコロがまた母性本能くすぐりまくりますヨ。こりゃーこの作品でキム・レウォン君のファンはドーンと増えるネ(笑)

柱はミナとママとの関係、そしてヨンジェとミナの恋愛の2本柱だけど、どちらも「愛」という共通項で結びついていて非常に好感の持てる爽やかで切ない物語になってました。
子を持つ母親の皆さんは、本作を見て泣かずにいられないでしょう。間違いなく号泣レベルです。

写真家志望という事で、沢山のミナの写真や風景の写真が登場しますし、友達がいなくて一人遊びばかりして来たからなのか?ミナはとってもイラストが上手だという設定で、ミナが描くイラストが凄く可愛らしくて彼女のイメージに合う。
映画中でイメージビデオのように音楽と写真のコラボシーンが出て来ますが、いつもだったら「アイドルビデオかよ」とか「韓流映画ってこの手のプロモビデオ系シーン多いよなぁ〜」と鼻白むトコロなのに、本作では逆に切なくて切なくて・・・こーいうイメージビデオ系なら全然OKですヨ!

至極真っ当な、言い方を変えると手垢の付いたありきたりな展開の作品なんですが、それぞれの登場人物の心理描写の描き方が非常に丁寧でスーッと観客が入り込める作りだったと、ぴよは本作を評価したいですネ。

クライマックス〜ラストは泣きまくりでした。
判り切ってる展開なのに・・・逆に判り切った展開だからこそ泣けてしまう、でも決して臭い作りじゃないですよ。
韓流映画をロクに見ないで「流行りモノなんて・・・」と敬遠されてる方にも是非お勧めしたい!








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2005年09月08日(木) 僕らのバレエ教室

監督:ピョン・ヨンジュ
出演:ユン・ゲサン
    キム・ミンジョン
    ト・ジウォン、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
高校卒業目前のミンジェは父の出張中に車を無断拝借して乗り回している時に偶然引き逃げ現場に遭遇する。たまたま現場に居合わせたバレエ教師ヤン・ジョンスクに、飲酒で無免許運転なのがバレてしまった。バレエ教室の受講者集めに必死のジョンスクは、弱みにつけこんでミンジェと彼の友人を生徒にしてしまう。いやいや行ったバレエ教室にずっと片想いをしていたスジンも通っている事知ったミンジェは大喜びするのだが・・・


【感想】
あいち国際女性映画祭で見た作品。流行の韓流映画ですネ・・・本作は来年日本公開の予定?だと思います。
監督のピョン・ヨンジュ女史は元々ドキュメンタリー畑出身の方だそーでして、フィクション劇映画としては「密愛」に続き本作が2本目なんだそーです。(ちなみに「密愛」は2003年の本イベントで上映されましたがぴよは見ませんでした)

話は高校卒業間近の若者達の成長する姿を様々なエピソードを交えながら瑞々しく描く・・って感じですか。
タイトルを見ると「バレエ教室で出会った男女のドタバタ恋愛コメディか?」と思いそうですが、実際は全然ドタバタコメディではなくて、かなり真っ当で真面目に作ってる「大人になる為の儀式的」成長物語でした。
ちなみに原題は「Flying Boys」です。邦題と随分印象が違うタイトルでしょ?
ぴよは正直言って、邦題よりも原題のままの方が作品の意図がストレートに伝わる気がしたんですけどネ。

上の「あらすじ」には書かなかったけど、本作の柱は「父と子の関係」だったと思うんですよ。
ミンジェの父親はパイロットという職業で、1年の半分は家を空けているという状態。母親は早くに他界していて親との関係が非常に希薄になっているという大前提がある。

そこへ持って来て韓国の加熱する受験戦争と、韓国ならではの「年長者(親)には絶対服従」という儒教的な側面を混ぜ合わせて、親から独立して行こうとする子供達の葛藤や試練を「バレエ教室」を舞台に繰り広げて行くという感じか。

最終的にはかなりいい話にまとまるんだけど、何かぬるいと言うかかったるいと言うのか・・・
結構てんこ盛りにエピソードを盛り込んでいるんだけど、割と淡々と見せているんですよね。淡々としているからこそイマドキの等身大の高校生を見せるという点でリアリティが出ているとも言えるんですが、様々なエピソードがキレイにまとまり過ぎちゃってるような・・・いや、キレイにまとまってるなら脚本として優れているという事なんでしょうけど、何だかぴよには物足らなかった。パンチが足りないと言えばいいのか。(^-^;

バレエシーンの見せ場もかなりいい感じだし、スジン嬢は愛らしいし、ミョンジェを演じたユン・ゲサン君は本作がスクリーンデビュー作だそうですがなかなか演技も板についてて好感がもてますが、でも何か印象が薄い作品。
でも・・・今現役の高校生が見たら共感度が高いのかも?

どーでもいいんだけど、ユン・ゲサン君って西武の松阪大輔投手に似てません?
え?ファンに瞬殺される?・・・どっちのファンに?(^-^;







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2005年09月07日(水) Oh Happy Day

監督:ヘラ・ヨーフ
出演:ロッテ・アンデルセン
    マリク・ヨバ
    デッテ・グローブル、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
デンマークの田舎町に住む主婦のハンナは失業中。彼女の唯一の楽しみは兄嫁で親友のグレタと共に教会のアマチュアゴスペル合唱団で歌う事。ある日ひょんなきっかけでアメリカから来たゴスペルバンドの指揮者ジャクソンと知り合い、何とジャクソンがハンナ達の合唱団の指導をしてくれる事になったのだ。ジャクソンから「心から歌え」と熱心に指導される内に、ハンナの中で気持ちが大きく動き出したのだった。


【感想】
毎年この時期になると書いてますが、ぴよの地元名古屋では9月7日〜11日まで「あいち国際女性映画祭」というイベントが開催されています。本作はその映画祭のオープニング作品。
デンマークの作品です・・・あまりデンマークで製作された映画って見た事がないので、出ている役者さんもほとんど見覚えがありません。もちろん監督さんの名前にも聞き覚えなし(^-^;

話は平凡な主婦・・・でも実は若い頃に本気で歌手を目指してオーディションまで受けたものの、自分に自身が持てなくて夢半ばで諦めてしまったという過去をもつ女性ハンナが、情熱的なアメリカおやじに出会って彼に惹かれて行く内に、自分の中で押さえ込んだり諦めて来た夢に向かって新しい一歩を踏み出す勇気を得る、という感じでしょうか。

何だか99%くらいネタばらししちゃったよーな気がします。どーしましょう(滝汗)

はっきり言ってこの作品の評価は「ハンナに同調出来る人か否か」で変わって来るよーな気がします。
多分多くの女性はハンナに「その気持ち、判るわぁ〜」という思いを抱くんではないかと思うのですが、ぴよはハンナみたいなタイプの女性って「何だか煮え切らねーオンナだなぁ」としか思えなくて。←いきなりコレだ(笑)

ハンナという女性は、天賦の才能に恵まれながらも「自分に自身が持てない」「怖い」という理由で夢を諦めてしまう。
諦めて田舎に戻って来ると、友人と婚約していた男を横からかっぱらって結婚。夫はワーカホリック気味ではあるもののハンナを深く愛してくれて一粒種にも恵まれる。
で、息子も手が掛からなくなって自分も失業してヒマになってしまうと、夢半ばで諦めて来た我が人生を振り返って後悔しまくる事しきり・・・でも結局私って何もやれなかったぢゃん?怖がって何1つやり遂げれなかったぢゃん?の堂々巡り。

・・・ハンナに同調出来なかったぴよが書いてますから相当感じ悪い印象ですが(苦笑)、この作品の言いたかった事はそこから何かを学び取ってもう一度生まれ変わろうとする女性の姿だったんだろうと思いますわ。

ただね、大人として家庭を持って社会で人生半ばまで生きて来た人間が、何の痛みも伴わずに「夢だけ実現させる」なんて調子コイてもらっちゃー困ります。それじゃーただのおとぎ話です。
本作のキモは、ネタの着地点に非常にリアリティがあるというトコロだったと思うんですよね。
決してハッピーエンドの大団円にしない。ハンナは夢を実現させるべく動き出すけど、その代わりに大きな代償を払わなければいけなくなる。複雑な思いを抱えつつも夢を叶える事を選んだハンナ。

このラストシーンは結構好きだな。
男性監督ならおとぎ話にしちゃうトコロでしょう。女性監督らしい辛らつな展開だと思ったな。

そんな訳で男性には批判的、女性には好意的な評価を受けそうなラストです。
ぴよは「だったら最初っから臆病風吹かさずにチャンスを掴んだら死に物狂いで頑張れヨ」「一旦諦めたんだったらきっぱり割り切って後からウジウジすんなよ」と思ったんですがネ(苦笑)








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