2004年12月30日(木) |
バットマン・フォーエヴァー |
監督:ジョエル・シューマカー 出演:ヴァル・キルマー ジム・キャリー ニコール・キッドマン、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 硫酸を被った事で人格が変貌してしまった「トゥー・フェイス」は、銀行を襲ったがバットマンにその計画を阻まれた。バットマンの素顔は大企業の社長ブルース・ウェイン。彼の会社に勤める研究員ニグマは、マインド・コントロールが出来る装置を開発したとウェインに嬉々として報告するものの、まるで相手にされなかった事で逆上。トゥー・フェイスと手を組んで、自分の開発した装置を使ってゴッサムシティを恐慌に陥れようとするのだが・・・
【感想】 バットマンシリーズの第三弾。製作は1995年です。 前2作だけでもよかったんだけど、本作はぴよ大好き♪ニコール・キッドマンが出演してるし、ジム・キャリーの出世作とも呼ばれているのでついでだから見ておこうと思って鑑賞。 監督はティム・バートンからバトンタッチしたジョエル・シューマカー。バートンは製作に回ってます。ついでに言うと主人公のバットマン役も前2作のマイケル・キートンからヴァル・キルマーに変更されてます。
という訳で、本作からかなりあちこちリニューアルしてましてね。 例えばバットマンの衣装&小道具やバットマンカーも前より派手になってるし、ゴッサムシティの様子も前2作から一変してものすご〜く垢抜けて明るくなってる。ブルース・ウェインは謎の富豪じゃなくて会社社長に就任してるしネ・・・
より一般大衆向けになったと言えば聞こえがいいですが、そもそもこのシリーズを絶賛する人って「バートン節」がツボにハマった人だけだと思うんですよ。バートンの作るダークな世界観と絵ヅラが気に入ってるのよネ。 話なんてミエミエで主張もなけりゃ啓蒙もないんだからサ、何も一般大衆向けにする必要ないんじゃないの?と思う前2作からのバットマンシリーズ・ファンは多いと思うんですよ。勿論ぴよもそんな1人さ(^-^;
まず上記の「出演者リスト」に本来なら2番目にクレジットされなければいけないハズの「今回の悪役トゥー・フェイス」を演じたトミー・リー・ジョーンズですが、全く存在感がありません。 本作は前作の「リターンズ」同様にダブル悪役なんですが、ジム・キャリーが余りに存在感が強過ぎて、オイシイ所は全部ジムが持ってっちゃってましたね。これは脚本にも大いに問題があるとぴよは思うんですが。
トゥー・フェイスはその名の通り、顔半分に硫酸がかかった事で半分真っ当・半分アホという多重人格を持ったキャラ設定になってるハズなんですが、どうしてそんな事になったのか、どうしてバットマンを目の仇にするのかという説明が余りに端折り過ぎて観客にアピールされてないんすわ。 この部分がアピールし切れてないから、ニコール演じる多重人格の権威「Dr.チェイス」登場の必要性を感じない。
更に言えば、今作からバットマンの相棒「ロビン」が登場するんだけど、かなりの熱意と軽い身のこなしを主張して相棒の座を手に入れたにも関わらず、いざ出動してみるとあっちゅー間に敵に捕らえられてただのお荷物になってんだな。 この作品の後、1997年に「バットマン&ロビン」が製作されてるのを考えると、今作はひとまずロビン登場のあらましだけを見せておいて「次回作ではロビンも頑張っちゃうから応援してネ♪」というだけの事だったのかもしんないけどさ、これではあんまりじゃないかなぁ〜?(^-^;
似たよーなパターンの「アホな攻撃→バットマンが撃退」が延々と小刻みに繋げてあるだけでダレるし、確かに爆発系や特撮は前作よりも迫力は出てたしニコールは猛烈に可愛くてうっとり☆だったんだけど・・・ 「もうバットマンシリーズはこれでいいや」って思える程度の小品になっちゃってて残念だわ。
次回作「バットマン・ビギニング」はクリストファー・ノーラン氏が監督を務めるそーですが、果たしてどーなる!?
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