監督:井坂 聡 出演:藤木直人 仲間由紀恵 石橋 凌、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 佐久間俊介は大手広告代理店に勤めるクリエイター。頭脳明晰、眉目秀麗。仕事、恋愛、人生のあらゆるゲームにおいて勝者だった。ところがある日、クライアントの大手ビール会社に新しく就任した副社長「葛城」から、今までの仕事ぶりを全部否定された上にビッグプロジェクトからも外されてしまったのだ。 人生最大の屈辱―怒りと酔いに任せてアテもなく葛城邸までやって来た佐久間は、そこで1人の女と出会った。女は葛城の娘「葛城樹理」―彼女もある事情から葛城を激しく呪っていたのだ。葛城を恨む男女の出会いがもたらしたもの・・・それは「誘拐」というゲーム。佐久間と樹理は狂言誘拐を葛城に仕掛けたのだ。
【感想】 ベストセラー作家・東野圭吾氏の著「ゲームの名は誘拐」の映画化。ぴよは東野氏の作品は大好きで、文庫化されたモノは全部読んでます♪―文庫化されたモノは、ね。(^_^;) この作品はまだ文庫化されてないので読んでないんだけど(はははっ)、映画を楽しみたければ原作は先に読まない方がいいかもしれないよね。だってミステリー映画なんて「どんでんネタ」が判ってたら面白味ないぢゃん?
主人公「佐久間俊介」を演じるのは、意外な事に今作が映画初主演になる「藤木直人@王子」、ヒロインは「トリック」等でただ今人気爆発中の仲間由紀恵ちゃん。この子地味っぽいけど可愛いよね♪ぴよは結構好きなのさ♪
映画見ていて思ったのは、やっぱり何て言っても「これ、原作は絶対めっちゃ面白い!原作読みたいっ!」って事。 こんな書き方すると「映画はつまんないのかよ」って思われそうだけど、そーじゃないです。映画も相当面白かったです。 要するに、この手のミステリーやサスペンス系というのは、核になる「どんでんネタ」がどれくらい奇想天外でドラマティックか、そのトリックの質である程度面白さが決定付けられちゃうトコロってありますよね? この映画のどんでんネタは当然原作者・東野圭吾のアイディアな訳ですから「原作が読みたい!」となる訳。
藤木王子は相変わらずお美しい♪(←好みのお顔の俳優さんには非常に甘いぴよです。うふ) 仲間由紀恵ちゃんは、「トリック」のキャラが際立ってハマっていたから、あのイメージがどうしても頭にあるんだけど、今回ワガママで奔放で色気のある美女の役を実に上手に演じていたと思う。
身代金強奪のプロセス等、既存の映画では刑事側からの視点、もしくは犯人と刑事と双方からの視点を交錯させて見せて行くものばかりだったのに対し、この作品は全て犯人側からのみの視点で展開されて行く。 これは非常に斬新で新鮮なアイディアだったと思うし、まるで自分が誘拐犯になったような楽しさ?も味わえた。
狂言誘拐から驚きのどんでんネタが展開されるまでは、ぴよ文句なしに楽しめたんだけど・・・その後の展開がちょっとゆるい感じがしたって言うかね、正直言うと空港のエピソードは必要なかったんじゃないかって気すらするんだわ。 (このシーンは原作にはないと聞いたのですが、本当ですか?未確認です・・・) 美男美女が絡むサスペンスだから、当然色恋沙汰がなければ観客は(つーか、明らかに藤木王子ファンに対してか?)納得しないだろうって事なんだろうけど、妙にメロウな恋愛ドラマの色を強くし過ぎた為に勢いが今1つ・・・
映画の展開は楽しめたんだけど、恋愛ドラマの部分はどうもぴよには入り込めなかったよーで、ここんとこの部分がどうにもかったるく感じちゃったんだろーとは思うんだけど。ラストの展開もなーんかしっくり来なかったし。
でも、話は面白いです!派手なアクションがある訳じゃないからスクリーン映えどうのこうのっていう楽しさはないですが、サスペンスとしてはとてもよく出来た作品だと思いますです♪ ・・やっぱ東野圭吾氏の原作がすっごく面白いんだろーなー♪ふふふ。絶対に原作読まなくちゃ♪
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