ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2002年08月31日(土) プレッジ

監督:ショーン・ペン
出演:ジャック・ニコルソン
    ロビン・ライト・ペン
    ベニチオ・デル・トロ、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
雪の夜、少女のむごたらしい死体が発見された。その日で引退だという刑事「ジェリー」は現場に向かい、惨殺された少女の母親に必ず犯人を捕まえると「プレッジ(=約束)」する。退職まで6時間。
目撃証言から直ぐに前科があり知的障害を持つインディアンの青年が容疑者として逮捕され、強引な取り調べにより自白もした。ところがその直後容疑者のインディアンは警官の銃を奪い自殺してしまったのだ。
事件は解決したかに見えた。だがどうしても容疑者の自白に納得が出来ないジェリーは1人犯人を追う事を決意したのだ。


【感想】
ショーン・ペンって言ったら「I am Sam」で散々ぴよを感動の渦に巻き込んでくれた実力派俳優よ。
果たして「名優は名監督たらしめるのか!?」お手並み拝見ってヤツです♪

まずジャック・ニコルソン、歳食ったねー!(をい)
いやはや・・この人本当にいい役者さんね。つーかね、この映画ってナニゲにすげー豪華キャストなのよぅ!
主役のジャック・ニコルソンは言わずと知れてますが、他にもサム・シェパード、ミッキー・ローク、ハリー・ディーン・スタントン・・・何よりぴよが大・大・大注目のベニチオ・デル・トロの名前を冒頭のキャストロールで見つけた時は大興奮したわねっ!
映画始まって「容疑者は前科のある知的障害のインディアン」って聞いた時には何やらいやぁ〜な予感はしたものの、見事に的中(爆)しかもかーなーりーイっちゃってる役だし(しくしく)

べにちおぉぉぉぉー!そんな怪しい役で出るなよぉぉぉぉーっ!!(半泣)


私感はこれくらいにして、と。
話自体決して悪くないと思うんだけど、なんだろーなぁ?またしてもぴよのツボに入らず(苦笑)

まずジェリーがどうしてここまでこの殺人事件にこだわるのかぴよには判らなかった。つーか、それ判ってあげなきゃ映画として全然成立しなくなっちゃうんだけど(笑)
そこんとこが気持ち入り込めなかったので、後の展開も「?」の連発。どーしてガソリンスタンドまで買う?それもこれも全部「プレッジ」だから?・・・ふにゅぅ〜。最初でつまづくとどーもイケません。

名優揃いだから演技に文句は付ける場所ないわよ。でも引退後のジェリーの生活って言うのかな?話が展開するまでが結構ダレる感じがしなくもない。あの途中のダラダラしたエピソードに時間かけるよりもジェリーが何故そこまで「プレッジ」にこだわるのか、をキメ細やかに見せてくれた方がぴよには納得出来る映画になったと思うんだよねー。

この映画は「真犯人は誰なのか」が目的じゃなくて、真犯人がいると信じたジェリーが少しずつ狂って行く展開が見せ場の映画だと思うのですが(ここから例によってネタばれ?につき未見の人はドラッグしないよーにね)
ジェリーは本当に狂ってしまったのだろうか?結局真犯人は誰なのかというはっきりした提示はなかったと思うけど(それらしい人物は出て来たものの)あれは真犯人がいるとは思っていない周りの人間から見てジェリーが狂ったように見えただけではなかったのか?

結局、映画中ではその全てをつまびらかにはしていない感じがしたんだけど。
ラストのオチ?が非常に曖昧と言うか、観客の想像にある程度ゆだねている感じがしたわ。
脚本も悪くないと思うんだけど・・・単純に「後味が悪い」という気持ちにさせられちゃったのよね(^_^;)






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2002年08月30日(金) オースティン・パワーズ ゴールドメンバー

監督:ジェイ・ローチ
出演:マイク・マイヤーズ
    ビヨンセ・ノウルズ
    マイケル・ケイン
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
今回のDr.イーブルの陰謀は「プレパラーションH」という謎の装置を使って隕石を地球にぶつけるというもの。そんな折、オースティンの父親「ナイジェル・パワーズ」が誘拐された上タイムスリップして1975年のNY、謎の悪党「ゴールドメンバー」が経営するスタジオ69に幽閉されてしまう。どうやらこれもDr.イーブルの差し金らしい。
無事にナイジェルを助け出したオースティン、どうやら今回の陰謀には2002年の日本の企業「ロボット社」が関係しているらしいとつきとめて、オースティン達は日本へ向かう!!


【感想】
もうPart3なんですねー、この映画。過去の2作品も世界中で大ヒットしてコメディ映画としては世界で一番興業収益を上げているシリーズなんでしょ?・・・ふっ。実はぴよ、オースティン・シリーズはこれが初見だったりして!(わはは)

この映画はカメオ出演の豪華さでも話題になってますが、何に驚いたって映画の冒頭シーンだね!たぶんほとんどの人があの冒頭シーンに一番驚いて冒頭シーンだけで満足して帰って行く事でしょう(をい)
いや、それくらいあの冒頭シーンは衝撃的だったな!!
ぴよさー・・・(以下ネタばれにつき未見の人は絶対に見ちゃだめーん!)
最初オースティンが振りかえった時、あんまりイイ男なので「えぇっ!?マイク・マイヤーズって実はこんなにカッコいい人だったの!?」←バカ(笑)・・って思っちゃったわよ。わはははは!いや・・それにしてもトム・クルーズってばお茶目さんなんだからぁ〜♪(惚)

話の展開って、まあ一応筋立てて作られているんだけど・・どーでもいいよね。この映画は。
とりあえず笑わせたら勝ちみたいな映画だもんね。(^◇^;)

で、そんなに世界中が絶賛する程笑えるのか・・・と言うと、これは日本人には受け入れにくいタイプの笑いだろうなぁ〜というのが正直な感想。万国共通の笑いネタではあるものの、日本人はどうしてもこの手のお下劣ギャグ(○○○とか×××とか・・って全部伏字にしちゃったら訳わかんねーよな。苦笑)は顔をしかめる人も多いんじゃないだろーか。

映画中、日本企業「ロボット社」だったり日本の風景が出て来るんだけど、まー外国から見た日本ってこんなイメージなんでしょうな。他の映画だったらみんなから袋叩きにあいそうな日本の描写なんだけど(苦笑)この映画だからこそ許されるって言うか、ハメ外しまくってても「これもお笑い」で済まされる凄さをこの映画は持ってるね。
それにしてもとりあえず富士山バカでかいよ。デカ過ぎ。(爆)

ぴよは映画見ながら「8時だよ!全員集合」を思い出していた。
子供の頃この番組が楽しみで仕方なかったのだが、ママがなかなか見せてくれなくてねー。
「下品だし汚いネタばっかりだし、こういう番組を子供が見るのはよくない!」とか言われちゃってさ。・・・正にあの番組が見せてくれたお下劣な笑いとこの映画は同質のモノだと思ったんだけどね。
(お下劣度はオースティンの方が断然上を行っちゃってますが♪)
そういう意味ではドリフターズというのは「世界のお笑い」の先駆者だったという事になるのかな?(笑)




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2002年08月28日(水) スパイキッズ2〜失われた夢の島

監督:ロバート・ロドリゲス
出演:アントニオ・バンデラス
    アレクサ・ヴェガ
    ダリル・サバラ、他
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
世界の危機を救った事でOSS(戦略事務局)で正式な「スパイキッズ」として活躍を続ける「カルメン」と「ジュニ」姉弟。ある日全世界の武器を無力化してしまうという秘密兵器「トランスムッカー」を敵に奪われてしまうのだ。
トランスムッカーを奪還すべく謎の島に向かったカルメンとジュニ。だが彼らの前にはライバルのスパイキッズ「ゲイリー」と「ガーディ」が立ちはだかる!カルメン達の危機を救おうとパパとママも駆け付けようとするが・・・


【感想】
またしても「Part2」モノなんですが・・・わはは!やっぱりPart1を見てないぴよでした(苦笑)
どーやらPart1の方はただのお子ちゃまだった姉弟がスパイキッズとなって活躍するまでを描いているようなのですが、今作品は当たり前のよーにカルメンとジュニが「スパイキッズ」として認知されていて、国の為に任務を遂行する役割としてのっけから登場してます。
ま、シリーズ物ってのは前作見るのが基本ってトコロありますから別に違和感感じませんけどね。

まー、一言で言っちゃうとね(って、このセリフも多用し過ぎっすか?苦笑)

お子ちゃま映画の王道ですな(きっぱり)

内容的にはそこら辺のお子ちゃま冒険アニメの1時間40分拡大版を実写でやっちゃおう!って域から一歩も出てませんし、驚く展開もなきゃ頭使う部分もないし、笑いも実に判り易くて血生臭いシーンも皆無。
試写会で見たんだけどね、司会進行役の足がキレイなネーちゃんが『夢の島の謎とは一体何なのか!?』なぁーんて随分煽ってくれたけど、謎なんて全くありませんわ(笑)

問題の「夢の島」に住む珍獣達も実に子供向けだし、イマドキのこの手の映画で多用されるCGも目を見張る程でもないし。子供連れのファミリーが週末ヒマ持て余して見に行く映画としては正にうってつけの一本だとご推薦出来るでしょう!

ぴよ個人的にはカルメン&ジュニの主役2人のライバル役のゲイリー&ガーディに注目したい!
まずゲイリー役のマシュウ・オリアリー君、めちゃ美少年です♪(惚)
この子まだ15歳なんだねー。でも既にちょっと大人の男の色香を匂わせる子よ♪今後注目したいわぁ〜!
それからガーディ役のエミリー・オズメント。苗字で察しのいい人ならピンと来ると思うけど、彼女はあの「シックス・センス」「A.I.」で一躍有名になった超名子役「ハーレイ・ジョエル・オズメント」君の実妹なんですよ。彼女がねー・・これまたこしゃまっくれたトコロなんざぁ〜お兄さんに実によく似てるわね!(笑)

まー・・・大人の鑑賞に堪えうるか?と聞かれるとちょっと首かしげたくなっちゃうけどね、見ドコロはそれなりにあるし、見て気分悪くなるよーな映画じゃないから週末の暇潰し程度に考えればそれはそれで楽しめるんじゃないかな・・ってね。(^_^;)





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2002年08月27日(火) ラッキー・ブレイク

監督:ピーター・カッタネオ
出演:ジェームズ・ネズビット
    オリヴィア・ウイリアムス
    レニー・ジェイムス、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
ジミーとルディは幼馴染みのワル。何度もチンケな泥棒をしては投獄を繰り返していた2人だが、ある日身の程知らずの銀行強盗を起こしてやっぱりあっけなく捕まりロング・ラドフォード刑務所に投獄されてしまう。刑期は7年。こんなトコロにいるのはまっぴら御免だが脱獄しようにも警備は厳しく、唯一脱獄チャンスのありそうな古いチャペルには近付くチャンスすらない。
そんなある日、ミュージカル好きの刑務所所長から刑務所内のモラル向上の為に古いチャペルを使ってミュージカル公演をしないかと持ちかけられる。願ってもない脱獄チャンス!ジミーは囚人仲間を誘って「ミュージカル・脱獄計画」を着々と進めるのだが・・・


【感想】
5年前に「フル・モンティ」という映画で少なからずも映画ファン達の注目を集めたピーター・カッタネオ監督の第2作。
が、ぴよはフル・モンティ未見です。どーやらすっごくこの映画も面白いらしい・・・見なくちゃな〜♪

舞台はワルの巣窟刑務所、主人公もワルなら出演者もワル。なのにそのワル達がミュージカルを演じるというミスマッチがマヌケで面白い。当然だけど犯罪を犯したから刑務所にいる訳で・・・そんなヤツらなのに何故か憎めない(ともすれば愛着すら感じさせる)キャラクターばかり。

「ミュージカル・脱獄計画」という柱に主人公「ジミー」と更生カウンセラー「アナベル」の恋愛、それから小さなエピソードが盛り込まれてるんだけど、そのエピソードの一つ一つはあまり本筋には深く食い込んでいない気がした。だからと言って決してつまらない訳じゃないのよ。それぞれ「ぷぷぷっ」っていう笑いが散りばめられていて飽きる事は全然なかった♪

腹がよじれる程の笑いでもないし、シニカルという訳でもない。「ほのぼの」とか「爽快感」というのもまた違う気がするんだけど、なーんか「後引く面白さ」って言うのかな?コソコソ笑わせといて、見終わった後も「ここがこう面白い!」って特筆出来る部分もないのに何故か「面白かった」という気持ちにさせるのよね。不思議な映画だわぁ〜(笑)

ただね、ジミーと同室だった気の優しい囚人「クリフ」のエピソードが・・・
(ここからちょっとネタバレかも?未見の人はドラッグしないよーにね♪)
クリフを自殺させてしまったのはどーかと思ったんだけど。もちろんその後の展開でジミーがクリフの敵討ちをする大きな理由付けにはなるものの、そこまでしなくてもよかったんじゃないか?あのクリフの自殺シーンだけがこの映画からちょっと浮いているよーな気がぴよはしたんだけどな。

この映画、音楽もよかった。ちょっとマヌケで安っぽい(をい)感じが音楽と実によく合ってたわ♪それからラストのスタッフテロップにも映像を挿し込んでて最後の最後まで楽しませてくれる!
手作りミュージカルの部分、必ず歌い出しを間違えるヤツがいたり、最初は全然やる気なかったルディがいつのまにかすんごい役にのめり込んで陶酔しちゃってたりして・・・そーいう「すげー雑なのに細かい作り」って言うのかな?
まるで全然期待もしないで素人の自主製作映画を見たら予想に反してツボにハマっちゃった!みたいな、そんな雰囲気の楽しい映画だったわ♪

って、プロが作った映画に「素人の自主製作映画のよーな」なんて言っちゃったらマズいか?(^_^;)
でも不思議な面白さがあったよ。何がどうって言うんじゃない本当に不思議な面白さ!
こればっかりは映画を見てもらわないとね・・・この感覚って文章にするの難しいですわ(笑)






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2002年08月22日(木) ル・ブレ

監督:アラン・ベルベリアン、フレデリック・フォレスティア
出演:ジェラール・ランヴァン
    ブノワ・ポールブールド
    ジョセ・ガルシア、他
オススメ度:☆+


【あらすじ】
フランス中を震撼させる大悪党「モルテス」が仲間の裏切りで投獄された。それから7年、獄中のモルテスが少々頭のねじのゆるんだ看守「レジオ」に頼んで買ってもらった宝くじが大当たり!その当選金額は実に1500万ユーロ(約17億円)だった。
大喜びのモルテス。だがレジオは宝くじを自分の妻に頼んで買ってもらっていたのだが、肝心の妻が宝くじを持ったままパリ・ダカールラリーの救護所を手伝う為にアフリカへ飛んで行ってしまったからさあ大変!
モルテスは脱獄してレジオを道連れにして妻を、宝くじを追ってアフリカへ追って行くのだが・・・


【感想】
ご当地フランスでは大ヒットしたんだってさ。ふーん・・・試写会だし楽しませてもらおうかなーっと。

モルテス役のジェラール・ランヴァン、渋いねぇ〜♪まるで若かりし頃の高倉健さんみたい!
なんてったって一番の見ドコロは脱獄したモルテスがポリスに追いかけられてパリの町をカーチェイスしながら大観覧車をぶっ壊して疾走するトコロよ!もう身を乗り出して見ちゃったもんねっ!

はい。見ドコロ説明終了!(爆)

をい・・・まだ映画始まって1時間も経ってねーよ。どーしてくれるんだい!!

だってさー。これがおフランスのエスプリなんですかぁ?これがおフランスの洗練されたギャグなんですかぁ?
もー全然笑えないんだもん!って言うか、笑わせ担当の看守「レジオ」がめちゃウザいんだってば!(怒)
これってギャグの感性の違いだと思うから、ぴよには合わなかったっていう事だからね!このおフランスギャグに思いっきりハマる人には相当面白い映画だと思うのよっ!!(←一応フォローのつもりっすよ)

レジオの余りにおちゃらけたキャラがすっごくイライラしちゃって、よくこんなイラつくレジオにこの大悪党のモルテスはキレずに一緒にいるなぁ・・それどころかレジオにちょっと友情ちっくなモノまで感じちゃってさ、ぴよだったらこんなつまんなくて自分の足ばっかり引っ張るヤツ、さっさとぶち殺しちゃうんだけどなぁ〜(をい)とまで思いながら・・・もうイライラの連続よぅ!

モルテスに弟を殺されて、復讐する為にモルテスを追いかけてる「トルコ」がレジオの妻を人質に取って、ちょっとレジオの妻にムラムラしちゃって一緒にラテンのノリで踊っちゃったりするくだりがあるんだけどさ、これは結構楽しかったんだよね(余りにバカバカし過ぎて)
それにしてもレジオの嫁さん、ぜんっぜん可愛くないでやんの!(怒)
どーしてこの程度の女にみんなクラクラする訳ぇ?フランス女優でもっとイケてる女、いくらでもいるぢゃん!この嫁さんの配役って絶対に納得出来ないんだってばー!!魅力ゼロですぜ?それどころか魅力マイナスですぜぇ!?

ふ。
今日も言いたい放題だしぃ〜。

ホントにね、この映画ったら先に書いたカーチェイスとモルテスのシブいキャラ、この2つにしか魅力ないっすよ。
おフランスの方々とぴよとはここまでギャグセンスに隔たりがあったのかー・・とちょっとショックな映画でしたわ。




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2002年08月21日(水) アバウト・ア・ボーイ

監督:ポール・ウェイツ&クリス・ウェイツ
出演:ヒュー・グラント
    ニコラス・ホルト
    トニ・コレット、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
ウィル・フリーマンはクリスマス・ソングの一発ヒットを放った親の遺産で暮らしている38歳独身男。面倒を見なければいけない親もいないし、好みのインテリアに囲まれて高級車を乗りまわし自由な時間を楽しむ毎日。セックスも服装の趣味と一緒でカジュアル&クール。だから彼女が出来ても2ヶ月ももたない・・・もちろんそれが心地よいのだ。ウィルは結婚なんてこれっぽっちも望んでないし、誰かとしがらみを作るなんてまっぴらごめんなんだから。
ところがひょんなきっかけで12歳の悩み多き少年マーカスと出会い、自分の中で何かが変わって行くのだ・・・


【感想】
ヒュー・グラント、好きなんですよぉ〜♪
あの軽薄そーで好色な目付きや意地悪そうな口元ったら、たまりませんわぁ〜♪(あ、一応誉めてるんすけど。苦笑)
そんなヒューが38歳の軽薄で頭空っぽのヤサ男「ウィル」を演じるなんてぇ〜・・ドンピシャっすよ!(笑)

この映画、公式HPでも堂々と語ってますが、あの大ヒット映画「ブリジット・ジョーンズの日記」のまるまる男性版です。
ブリジットが30過ぎて結婚願望はあるけどなかなかイイ男にヒットしなくてクサってる女だとしたら、この映画の主人公はお金をたっぷり持ってる独身貴族を満喫する色男の独白と言ったところか。

実際30歳後半まで何不自由なく謳歌して来た独身男性(今この手の男は多いと思う)の本音ってこんなだろーなぁ、と思わせるウィルの独白は数多くあって本当に笑っちゃう!実際のトコロ、この映画を30台中盤以降の独身ライフに大満足している男性諸氏が見たらどう思うのでしょう?感想が是非聞いてみたいトコロですわ。

「ブリジッド〜」とこの映画が違うのはブリジッド〜が彼女1人の独白に対して、この映画はウィルの独白と12歳の多感な少年「マーカス」の独白の2段構えの構成になっているトコロ。
マーカスは情緒不安定なシングルマザーの母親と2人暮らしで、自身も独特のキャラクターを持っているためになかなか学校に馴染めず、お約束通りいじめの標的になっちゃってる男の子。マーカス役のニコラス・ホルトは本人も役と同じ12歳らしいけど、すっごくウマイです!ヒュー・グラントの相棒役として申し分ないキャラでしたわ。

ついつい「ブリジッド〜」と比べて見ちゃうのは仕方ないと思うけど、ちょっとエピソードがしつこいと言うかダレる感じはするなぁ〜と思ったけど(^_^;)
しがらみを持ちたがらないハズのウィルがどうしてシングルマザーがオイシイと思ったのかもちょっと納得いかないし、子供嫌いなのにシングルマザーを落とす為に一生懸命子供好きを演じるのもちょっとムリがあるよーな気がしたんだけど・・・

でも、最初はマーカスが毎日遊びに来るのを迷惑がってたウィルが、何時の間にかマーカスと過ごす時間を心地よく感じるようになって行くくだり・・・ここはぴよのお気に入りのシーンです♪このシーンは後々のウィルの気持ちの変化や話の展開にすごく影響を与える名シーンだと思う。

ウィルの独白もマーカスの独白も、お互いが心を通じ合わせて行く内に少しずつ変化して、ウィルもマーカスも自分の世界を少しずつ壊して、少しずつ「大人」になって行く・・・
この映画は女性が見るよりも男性が、特に独身貴族を謳歌しているサーティーシングルのみなさんが見た方が心に訴えかけられるものが多いのかもしんないっすね。

どうでしょう?
長い付き合いなのに彼がなかなか結婚する気になってくれないのー!なんて悩んでるそこのお嬢さん!
この映画を彼と見に行ったら・・・もしかしたら彼が突然結婚願望に目覚めるかもしれませんぜ?(笑)






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2002年08月20日(火) バイオハザード

監督:ポール・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ
    ミシェル・ロドリゲス
    エリック・メビウス、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
21世紀初頭、巨大企業「アンブレラ社」が技術の粋を尽くして地下深くに作った超ハイテク秘密研究所「ハイプ」ここで開発中だったあるウイルスが何者かによって空気中に漏洩するという事件が発生。ハイプのメインコンピューターは地上へのウイルス感染を防ぐ為にハイプを全面封鎖し、それによって研究所員達500名以上が命を失った。
アンブレラ社はコンピューターをシャットダウンするために、少数精鋭の特殊部隊を派遣したのだが、そこは想像を絶する世界が待っていたのだ・・・タイムリミットは3時間。果たして彼らは無事に生還出来るのか!?


【感想】
ゲームが元ネタなんだよねー、コレ。名前くらいは聞いた事あるけど、ぴよはやった事ないからどんなゲームなのかぜーんぜん知らなかったんすけど。
ちなみに映画のタイトル「バイオハザード」とは『実験室や病院内から細菌・ウイルスなどの微生物が外部へ漏出することによってひき起こされる災害・障害』なんだそーです(デイリー新語辞典を写し書き♪)

映画が始まって、最初の内に何が起こってるのかさーっぱりわかんなくて「うにゅ〜・・これはゲーマーなみなさんにしか判らない映画なんすかぁ?」なんて思ってたんだけど、そーじゃないんですね。
主人公が一時的な記憶喪失っていう設定なんですよ。で、記憶をなくした主人公の視点で話が進んでいく→主人公が自分の状況や置かれた立場を少しずつ理解する=観客に状況説明する、という2段方式だったのね。これはウマい展開だなーと思ったわ♪

主人公「アリス」役のミラ・ジョヴォヴィッチ、しょっぱなから全裸で登場してくれて1人エッチな衣装着てて、いかにも女性主役のアクションムービーよね♪って感じ。これってトゥーム・レイダーを多少意識した設定だったのかなー?
(ゲームがどういう設定なのか知らないからさ)
予告編で多少見せてくれるアクション・シーン・・・ミラが頑張るアクションのオイシイ部分をダイジェストで見せちゃってるわ(苦笑)でも迫力あったよ。うん。

とにかくさー・・・めちゃめちゃ怖かったんすよ!音で驚かしたり突然「ドバーッ」とおっかないのが出て来たりする、いわゆる古典的驚かせ方多めなんだけど、こーいうのぴよは苦手なんすわ。何度も何度も椅子から飛び上がってビビリまくっちゃったじゃんよぅ!(>_<)

それにしてもね、ゲームがこういう設定なんだろーけど「アンデッド」「ゾンビ」既に映画界では手垢のついたキャラクターがお約束通りの動きでお約束通りに襲って来るので、新作映画を見たって気があんまりしなかったんだなー。
ま、こういうのってみんな似た感じになっちゃうんだろーし、見せ場は派手なアクションと観客をいかに怖がらせるかってトコロだろーから、そういう意味ではこの映画は成功してると思うけどね。

いやぁ・・・マジ怖かったっすよ。
この手のは苦手だからぴよが過剰に怖がってるのかもしんないけど・・・でもホントに怖かったんだもーん!(T-T)






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2002年08月19日(月) リターナー

監督:山崎貴
出演:金城武
    鈴木杏
    岸谷五朗、他
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
依頼者からの情報を元に闇取引の現場に出向き、ブラックマネーを奪還して依頼者に金を戻す「リターナー」をしているミヤモト。彼は孤児だった少年時代に何物かに親友を殺されて、その犯人をリターナーとして活動しながら復讐の為に追っていた。
ある日とある闇取引の現場で親友を殺した犯人「溝口」をようやく見つける。溝口に挑みかかるミヤモト・・・ところがそこで敵と間違えて誤って一人の少女を撃ってしまう。一命をとりとめたその不思議な少女「ミリ」は半ばミヤモトを脅して「重大な仕事を手伝って欲しい」と依頼をするのだ。


【感想】
予告編見て「日本でも本格的SFちっくな映画作るまでになったのだなぁ」と感慨深く・・・試写会が当たったのでちょっと期待しながら見に行って来ましたわさ。

まー。この映画ね、一言で言わせていただくと

実に素晴らしい予告編の出来だなぁ、と。

邦画にしてはよく頑張った方なんだろう・・って言いたいトコロだけど、洋画だから許せなくて邦画だから許してあげるって訳にはいかないんだいっ!(^_^;)
とにかく色んな映画のオイシイ部分を繋ぎ合わせてダイジェスト版にしたら、実にお笑い映画になっちゃったみたいなさー、いかんでしょう!コレは!!(以下ネタバレに付き映画未見の方はドラッグしないよーにね♪)
マトリックスとETとロボットアニメをごった煮にしちゃってしかも肝心なクライマックスがスクービー・ドゥーよ。これってどーなのよ!?つーか感動?のハズのクライマックスシーンが会場笑いの渦だったぢゃねーかよっ!(苦笑)

岸谷ゴロちゃん、とにかく身も蓋もない悪もん役なんだけど、ちょい迫力に欠ける。それよりも「ミリ」役の鈴木杏ちゃん、彼女の事全然知らないんだけどなかなかお上手でしたわ。英語も違和感なくてウマイ。岸谷ゴロちゃんのイケてない北京語に比べてずっとよかった(笑)

樹木希林とか出てるしさ、ちょっとしたユーモアっつーかクスっと笑わせようっていうシーンもあったりするんだけど、そーいう脚本の意図した「笑わせ」部分よりもマジで見せ場のハズの場所で爆笑が起こるってのはどーなんでしょ?これも製作者側の計算だとしたら、相当面白い「コメディ映画」だと評価出来るんだけど♪(をいをい)

ラストのエピソードはなかなかいいオチしてたんだけどねー。
まーはっきり言っちゃって金城クン目当てファンの為の映画なんですかねー・・・「とほほ」でしたわ。(^_^;)




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2002年08月18日(日) 月のひつじ

監督:ロブ・シッチ
出演:サム・ニール
    ケヴィン・ハリントン
    トム・ロング、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
1969年7月、NASAはアポロ11号を月に向けて発射する。地球人の歴史の第一歩と言えるこのアポロ11号月面着陸の映像を飛行ルートと周期の関係上、当初予定していたカリフォルニア州の天体観測施設では行えなくなったため、急遽南半球オーストラリアの片田舎、パークスにある巨大パラボラアンテナ「ディッシュ」を使う事になったのだ。
田舎パークスの町が「歴史的瞬間を我が町のアンテナが受信する」という降って湧いたような幸運に熱狂する・・


【感想】
正直言って予告編見てもそれほど面白いとも思えず(だったら見に行くなってか?苦笑)ヒマだったので単館ロードショー物でも見るかぁー・・程度の気持ちで見に行ったんだけどね。

この映画、すごーく面白かった!
いきなりだけど、単館上映だからすぐロードショー終わっちゃうよ!急いで見に行ってちょーだい!(笑)
話全体が実にのどかで地味で、劇的シーンもなければあっと驚く展開も何もない。
なのに、何故か引き込まれてわくわくする。ほのぼのする。大笑いする程でもない・・・でも面白い!

パークスの町の人達が本当に「田舎ののどかな善人達」で、話の筋とは関係のないエピソードを繋げて(その1つ1つが実に愉快で楽しい)町の人達の、科学者達の、NASAの、アメリカの、人類全ての夢『月面着陸』に向かってまとまっていく。それがすごくほのぼのしていて気持ちがいい。

宇宙飛行、アポロ、月面着陸、どれも映画の題材としては手垢のついたモノばかり。イマドキの映画だったら「いかにCG技術でリアリティを出すか」という部分に焦点が当てられるんじゃないかと思うんだけど、この映画はアポロ11号の発射から月面着陸、そういう「CGの使いドコロ」を全て当時のTV映像を差し込んで観客に見せる。(予算の都合だったのか?苦笑)
これが全然悪くない・・それどころか当時の様子を知らなかったぴよには実に興奮するシーンになった。あのアポロ11号の映像に当時世界中が熱狂した・・・正にその瞬間に今自分が立ち合っているかのような高揚感が湧き上がった!

途中で停電してアポロ11号を見失ってしまう等のシーン「この展開はお粗末過ぎるわ」ってツッコミ満載なハズなんだけど、そんなご都合主義バリバリなお粗末な展開にツッコミ入れるのを忘れるくらい(をい)映画全体がほのぼのしたステキな感じにまとまっている。
映画中に使用されている楽曲もすべて1960年代のヒット曲。これがまたイカす!(死語)
サウンドトラックCD買っちゃおうかなぁ〜♪

この映画「文部科学省推薦」らしいですが、そんなお硬いトコロが推薦しなくてもぴよがオススメします!
わくわくドキドキ、そして不思議なほのぼの感・・・童心に返るような清々しい1本!とにかく見てくれっ!!(笑)




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2002年08月15日(木) 裸のマハ

監督:ビガス・ルナ
出演:アイタナ・サンテス=ギチョン
    ペネロペ・クルス
    ジョルディ・モリャ、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
1802年7月、スペイン社交界の華としてサロンに君臨した「アルバ公爵婦人」が謎の急死を遂げた。アルバ公爵婦人と時の王妃「マリア・ルイーサ」の確執は誰もが知るところだ。2人は貴族社会の覇権争いに加え、宰相「マヌエル・ドゴイ」の愛を巡って激しい闘争を繰り広げていた。更にドゴイは「ペピータ」という愛人を囲い、寵愛して止まない状態だ。
アルバ公爵婦人、ルイーサ王妃、そして愛人ペピータ・・3人の女性と宮廷画家「ゴヤ」が描いた「裸のマハ」の絵を巡ってドラマは複雑に絡み合うのだ・・アルバ公爵婦人は自殺したのだろうか?それとも誰かの手によって毒殺された・・?


【感想】
世界の名画、ゴヤの「裸のマハ」と言えば誰もが一度は聞いた事くらいあるでしょう。ぴよも大好きな絵の一つです。
この絵はかの「モナ・リザ」に並び、そのモデルが誰なのか今でも諸説飛び交う謎の絵の一つであり、また美術史上初めて女性の裸体画に陰毛が描き添えられた作品としてあまりに有名ですね(知らなかった?だったら今知ってね♪笑)

一番有力なモデル候補はアルバ公爵夫人と言われていますが、当時アルバ公爵婦人はフランスで流行していた「陰毛の脱毛」をしていたので(映画中にもそのシーンが出て来てかなり官能的です♪)マハのモデルとしては辻褄が合わない・・・では誰が本当のモデルだったのだろうか?

映画としてはそのクエスチョンに何かしらの回答?を提示しなければいけないので「まぁ、そー来るしかないだろうねぇ」っていう展開になるんだけど、今回も書いちゃうぞ・・・

何もかもが中途半端で脚本弱過ぎなのよぅっ!(涙)

アルバ公爵婦人の死の真相、それから「裸のマハ」の本当のモデルとは?・・これをうまく組み合わせて収めたいっていう製作者側の意図は痛いほど判る。それにしてもどれもこれも繋ぎ合わせて詰め込んじゃえ!的な雑な感じが否めないっす。

複雑に絡み合う人間関係を説明していくだけで精一杯だったのか、映画の視点と言うか主題がぼやけてしまってダレるんですよ。人間関係は説明しても、その登場人物の誰にも焦点を合わせていない為に描き込みが中途半端。強いて言えばアルバ公爵婦人に一番ウエイトが占められているとは思うものの、そのキャラクターはあまり魅力的に見せてはいない感じがしたんだけど・・・(^_^;)

映像はいいね。当時のスペイン社交界の豪華絢爛な衣装に装飾、それから宰相ドゴイが馬を駆って行く壮大な風景、室内の隅々まで手の込んだ調度品の数々、実に美しいです。
当時のスペイン王朝と貴族社会の乱れた風俗(?)性描写にもかなり力が入っていて、官能的・・・

映像がキレイなだけにこの内容は惜しい気がするよねぇ〜。
ま、メジャーになる前の(この映画は1999年製作)ペネロペ・クルスちゃんの愛らしい表情と、惜しげもなく晒してくれるおっぱいに舌鼓を打つってトコロでご勘弁して頂こうって事ですか?(笑)





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2002年08月11日(日) ヴィドック

監督:ピトフ
出演:ジェラール・ドバルデュー
    ギョーム・カネ
    イネス・サストレ、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
1830年7月24日、パリの町を「ヴィドック死す」のニュースが駆け抜けた。ヴィドックはかつて脱獄を繰り返す大泥棒だったが、後に警察にその度胸を見込まれ密偵として警察の捜査に協力するようになり、その後カリスマ私立探偵になった男だ。
彼はとある捜査をしていてガラス工房の炎たぎる釜の中に落ちて亡くなったらしい。ショックで酒浸りになったヴィドックの相棒「ニミエ」の所にヴィドックから彼の自伝を書く事を依頼されていたという青年「エチエンヌ」が現れ、彼の死の原因とその犯人を突き止めたいと持ちかけられた。2人はヴィドックの犯人を追い捜査を開始する・・・


【感想】
見たい、見たいと思ってる内に公開が終わっちゃった1本。DVD借りて来てようやく見ました。

伝説の名探偵「ヴィドック」は19世紀に実在した人物でパリっ子なら誰でも知ってる有名人なんだそーだ。って言う書き方で判ると思うけどぉ〜・・・はい。ぴよはぜーんぜん知りませんでしたよ。(ま、いつものパターンっすよ。笑)

この映画、ヴィドックが死ぬシーンから始まって、ヴィドックが死の直前まで捜査していた事は何だったのか?そしてヴィドック殺しの犯人は誰なのか?・・を彼の死後エチエンヌが捜査するのと、ヴィドック自身が捜査していた段階の過去映像が交錯して進行するんだけどね・・・これがまぁ、ただの物書きのハズのエチエンヌがいともあっさりヒントを見つけて、証人に会って、これまたいともあっさり新しい情報を聞き出して・・・

ご都合主義も程々にしとけよ!コラァ!

はい。今日もさっくり毒吐かせていただきましたよ、と。(笑)

まーホントに実にあっさりとエチエンヌがヴィドックの捜査の足跡を辿って行っちゃうんすよ。これじゃーヴィドックの有り難味がぜーんぜん感じられない。「なんだよ。こんなド素人が捜査してわかっちゃう程度のもんかよ」って思っちゃうじゃんね。

正直言うと話つまんない(今日も言いたい放題っす♪)
脚本の書き方、もしくは演出の仕方だったり見せ方によっては結構面白くなりそうなネタだと思うんだけど、なーんか面白味がないんだな。もうちょっとエチエンヌが苦労したりヒントが難しかったり手の込んだ仕掛けがあったりすればもうちょっと見応えあったと思うんだけど・・・実に残念ですわ。

ただね、映像はスゴイ。マジでゾクゾクするくらいキレイ。ぴよはこの映画見ながらシュール・レアリスムの絵画を見ているような気分になった。やっぱりフランス映画だなぁ〜と思わせる。そういう美意識が凝り固まってる感じ。
よくよく考えるとシュール・レアリスム(シュール・リアリズムとも言う)自体がダダイズムの流れを汲むフランス発祥の芸術だからね。これすごーく納得出来る感じ。映像美見るだけでちょっと救われる感じあるね(苦笑)

オチとかラストのどんでん返し(とまで言えるのかな?)もね、決して悪くはないんだけど・・・
やっぱ映画全般見て思わず口をついて出る言葉は「なんだかよぉ〜」ってところか(^_^;)

正直言うとこの映画の評価☆2つは映像美に対して・・・だけと言えるかも(笑)




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2002年08月10日(土) トータル・フィアーズ

監督:フィル・アルデン・ロビンソン
出演:ベン・アフレック
    モーガン・フリーマン
    ジェームズ・クロムウェル、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
CIAの新米対ロシア情報分析官「ライアン」はロシアの次期大統領候補を唯一予言した腕を買われCIA長官「キャボット」の片腕となってロシアへの核兵器視察へ同行した。視察先の研究所で報告書よりも3名科学者の人数が足らない事に気付いたライアン。キャボットは腕利きの工作員を使って行方不明の3人の科学者の行方を追わせる。
3名の科学者の行方を突き止めた工作員と共にライアンはウクライナへ飛ぶ。そこで行方不明だった科学者達によって核爆弾が作られ、更にその核がアメリカに持ちこまれた事実を突き止めた。
ロシアはアメリカに対して核戦争を仕掛けて来たのか?ロシア対アメリカは全面核戦争突入になるのか・・・!?


【感想】
この映画の主人公ライアンは「レッド・オクトーバーを追え」「パトリオット・ゲーム」「今そこにある危機」でお馴染みのキャラクター。かつてのライアン役はアレック・ボールドウィンやハリソン・フォードが演じていて、今回ググッとボクちゃんちっくな人気若手俳優ベン・アフレックが後を引き継いで頑張ってます。
先の3作品に対して、若くてボクちゃんなベンが演じてるのでキャラに凄みもないし重々しさもない。だからライアンの言う事なんてぜーんぜん信用出来ない。・・それがそのまま映画に生かされてるのがウマイ!(笑)
やっぱり映画中でもライアンが真相を掴んで一生懸命周りにアピールしてるんだけど、誰もこんな小僧の言う事にまともに耳を貸そうとなんてしないんですわ。それにイライラしてじれるライアン。これはベン・アフレックがライアン役をやったからこそ使える展開ね。ウマイ事出来てますわぁ〜!

まーこの映画、これでもかこれでもか!っていう「ドンパチ」期待して見るひとには相当がっくり来るでしょう。
それから子供もダメね。高校生でもロシア対チェチェン、それからロシア対アメリカの緊張関係、それからヨーロッパ対アメリカ・ロシアとの微妙な関係までを世界史でお勉強してないとちょっと苦しい。要するに大人でもここら辺の世界情勢のイロハくらいは予備知識として頭に入れておかないと相当辛い映画と言えるでしょうね。

話がかなり入り組んでますが大きく分けると

1.ロシアとアメリカの緊張した関係(ロシアのチェチェン攻撃に対するアメリカの対応等)
2.謎の核爆弾を作る意図と黒幕について
3.核爆発後のロシア対アメリカ

1と2の部分に映画の半分以上?が費やされていて、ここら辺の歴史に興味ない人には相当ダレるみたいです。実際ぴよの隣に座ったおっさんはかなり大きないびきかいて寝やがって、思わずタコ殴りしてやろーかと思いました(苦笑)でもこの部分をじっくり楽しまないとその後の「3」以降の展開が面白くなくなる!だから頼むからいびきかくのはやめてちょーだいっ!

すんごいご都合主義に話が進んだり、実際あんな若いCIA分析官がこんなに重用される訳ないんだけど、それにしてもなかなか見応えがあって面白い話でしたよ♪
意外だったのはモーガン・フリーマンの使い方ね。もっとモーガン・フリーマンを全面に出した話かと思ってたんだけど、あくまでもこの映画の主役はライアン。でもやっぱりモーガン・フリーマンの演技は素晴らしいですなぁ(*^^*)

この映画ね、ロシアで上映してもウケるんじゃないかなーって思うよ。ロシア vs アメリカの映画ってロシアがどうしても悪者になっちゃうじゃない?でもこの映画はロシアもアメリカも対等・・どうかするとロシア側にかなり印象のいい作りになってるんじゃないかなーと思ったんだけど。

ま、難を言えば黒幕の描写がかなりお粗末だった事ね。(^_^;)
最後の黒幕の後始末の辺りなんか・・・本当におまけのやっつけ仕事みたいなお手軽な展開で(苦笑)

好き・嫌いがかなりはっきり出ちゃう映画だと思うけど、見る価値アリです!みんなお勉強してから見に行こうね♪(笑)





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2002年08月08日(木) セッション9

監督:ブラッド・アンダーソン
出演:ピーター・ミュラン
    デヴィッド・カルーソ
    スティーヴン・ジェヴドン、他
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
マサチューセッツ州ダンバースの小高い丘に19世紀に建てられ、今は廃墟になった巨大なアメリカンゴチック建築の精神病院、そこに5人の男が現れた。彼らはこの美しい廃墟を公共施設に生まれ変わらせる為のアスベスト除去業者だ。5人はそれぞれワケありな状態。
作業を進めていく内に壁に隠された大量の古い硬貨と貴金属を見つけたハンクが失踪してしまうのだが・・・


【感想】
この映画の舞台になってるダンバースの巨大な精神病院の廃墟。これ、実在するんだそーです。
実際にこの精神病院は最盛期には7000人もの精神病患者でひしめき、ロボトミーやショック療法など、拷問とも思えるような残忍な治療が施されて数多くの患者が犠牲になり死亡したそうです。病院内にはその余りに残酷な治療施設も、そしてその治療で命を落とした患者の墓地も残っています。
この映画はこの実在する精神病院の廃墟で全編ロケを敢行。この話だけでも怖いわぁ〜っ!(>_<)

・・・と思うでしょ?
確かに廃墟でまるまるロケってるだけあって雰囲気は申し分ないんですよ。だけど、逆に言ってしまうと廃墟で実際にロケったのでスペースの問題があったんだろーけどカメラワークがかなり単調なのですわ。それに当然だけど光源が限られるので室内は人工的に光を当てて撮影せざるを得ない。だから妙に明るくて清潔感が出ちゃったりして怖さ半減、つーか、もっと言うと映像が単調になり過ぎて思わず眠気を誘う(苦笑)

タイトルの「セッション9」は『セッション=診療』で、作業中にたまたま作業員のマイクが見つけた精神科カウンセリングの記録テープの9番目という意味なんだけど、このテープの意味する所がね・・・ぴよにはぜーんぜん判らなかったのね。(^_^;)

確かにこの記録テープはなかなか面白いネタなんですよ。かつて大ヒットしたダニエル・キイスの某小説とネタが被るんですけど、展開の仕方はかなり凝ってて面白いのよ!
にも関わらず、この映画のタイトルにまでなっているネタが話の本筋とうまく絡んでいないと言うか消化しきれてないよーな気がするんだよねぇ〜。結果的に本筋と伏線?がバラバラになっちゃってまとまってないんだよね。うん。
素材が悪くないだけにこれは相当痛い。

あ。それとさー。キャストが地味過ぎるって言うか、似てんのよ。だから話がかなり進むまで誰が誰だか見分けつかなくて困っちゃってさー・・・って、これって脚本以前の問題、と言うよりぴよの洞察力の問題なんですかね?(笑)




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2002年08月06日(火) インソムニア

監督:クリストファー・ノーラン
出演:アル・パチーノ
    ロビン・ウイリアムズ
    ヒラリー・スワンク、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
白夜のアラスカ、ナイトミュートの町で17歳の少女が殺された。彼女は全裸で、爪を切られ、そして髪を洗われた状態でごみ袋に詰められているという常軌を逸した状態で発見されたのだ。
ロスからベテラン警部ドーマーと彼の若き相棒ハップが捜査に派遣される。犯人の手がかりを見つけ、霧深い海岸の小屋におびき出しに成功するものの、霧の為に視界が悪くドーマーは犯人と間違えて誤って相棒のハップを殺してしまったのだ。
相棒を撃ち殺したのが自分だとつい言いそびれてしまったドーマー。ところが相棒を撃った現場を犯人に見られていた・・


【感想】
この映画、1997年にノルウェーで作られた同名映画のリメイクなんだそーです。
元の作品をぜーんぜん知らないんだけど(こんなんばっかり。苦笑)そんなに売れなかった?ところを考えると、元作品は大した脚本じゃなかったのかイマイチな出来だったって事なのかな?(^_^;)

ちなみにタイトルの「インソムニア」とは『不眠症』という意味です。
白夜の町に来て相棒を誤って殺してしまった自責の念、そしてそれを自分がした事だと言えなかった自己嫌悪、更にそれを言えなかった背景と相棒との微妙な関係、犯人に逆に追い詰められる恐怖、さまざまな要素が絡み合ってドーマーをインソムニアにさせる・・・この沢山の材料をうまく消化させてありますわ。

アル・パチーノって刑事役が思いっきりハマる俳優・・つーか、彼使うの卑怯だよ(笑)
うまいもん。インソムニアになってイライラして自己を見失って行く感じ、アル・パチーノってこーいうのハマるわぁ♪
ロビン・ウイリアムズの一見して人の良さそうな、それでいてやっぱりどこかイッちゃってる犯人役も然り。つーか、この映画は役者の演技にかなり助けられてる感はあるよね。もうズル過ぎ。(^◇^;)

でもなぁ。犯人に辿り着くまでの展開がちょっとご都合主義に走り過ぎてるよーな。
って言うか、ぴよは予告編見て17歳の少女殺しの犯人を見つけるのがこの映画の柱ネタだと勝手に思い込んでたから、こんなにとんとん拍子にヒントが提示されて、こんなにすんなり犯人に辿り着くと思ってなかったのね。正に「ありゃりゃん。簡単過ぎちゃうのねーん」ってな調子で(笑)
ま、犯人が判ってからがこの映画の本来の見せ場になる訳だから、多少お気軽で強引な展開もやむを得ないのかも?

映画冒頭から何度も何度も挿入される謎のシーン。どこでどう繋がるんだろ?ってずーっと気になってたんだけど、なーるほどね・・・これはウマイ撮り方してるな、と。ネタをギリギリまで明かさないよーに上手にこの謎のシーンを効果的に使ってるなぁ〜とぴよは思ったけど。
(しかもこのシーンのネタは元映画にはない、リメイク版のオリジナルなんだそーですわ。)

あの「メメント」の監督さんだから、あっと驚くよーなどんでん返しや展開が待ってるに違いない!って期待し過ぎてたせいなのか?ちょっとありきたりな着地に少々やるせない気持ちになってしまったのですが・・・
ま、いい俳優さん使ってますからねぇ。見せ場は充分あるし・・・及第点以上はイケてるんじゃないですかね(^_^;)





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2002年08月05日(月) スクービー・ドゥー

監督:ラジャ・ゴズネル
出演:サラ・ミシェル・ゲラー
    フレディ・プリンゼ・Jr.
    ローワン・アトキンソン、他
オススメ度:☆☆+


【あらすじ】
怪奇事件専門探偵社「ミステリー社」のメンバー、美人のダフネ、ハンサムでナルシストのフレッド、天才だけどちょっと冴えない女の子ベルマ、そして臆病者のシャギーと彼の親友?犬のスクービー。小さな言葉の行き違いが元でミステリー社は解散状態になってしまう。
それから2年後、若者に人気のリゾート・アイランド「スプーキー島」で謎の怪奇現象が起こり、スプーキー島のオーナーによってバラバラになったミステリー社のメンバー全員が集められた。


【感想】
元々はアメリカで1967年から22年間放映され、今も尚再放送され続けているという大人気アニメ番組を実写版で映画化したんだそーです(邦題は「弱虫クルッパー」)
もちろん日本でも放送されていたそーですが、ぴよはぜーんぜん知りません(最近このパターン多め。苦笑)

アメリカで大人から子供まで夢中になって齧り付くくらいだから、当然大人が見ても子供が見ても判り易い話の展開になってるし、かつてアニメの実写版と言うとどうもピンと来ない、アニメだからこそ出来る事が実写では制限されてしまう・・そーいう無理難題部分を最新のCG技術が上手にカバーしているな、という感じはあります。要するに、アニメ知らなくても充分楽しめるだけの見せ場はちゃんとある。
万国共通の笑いのツボ?ゲップだったりおならだったり、ちょっとおゲレツでストレートな笑いをかましてくれるのも元ネタがアニメならではだなって感じもするし、展開もスピード感あってなかなかなんだけど・・・

なーんかツボに入らなかったのよね(苦笑)

結構笑っちゃったりしてたんだけど、なんだろ?言葉では説明出来ない違和感のよーな、決してつまらない訳じゃないんだけど・・・たぶん笑わせるツボが話の展開にまるで絡んでない部分だけにしかなかったってのもその要因なのかもしれない、と今ふと思ったぞ(単なる思い付きかも。あうぅぅ〜)
アメリカン・ギャグって言うと日本人の中でバカバカしくて何が面白いんだか?みたいなちょっと揶揄っぽく使われる部分ありませんか?根本的に笑いのツボがキミ達とは違うんだよねぇ〜、みたいな。そんな違和感を持ってしまいました。

スプーキー島のオーナー役であの「Mr.ビーン」のローワン・アトキンソンが出てるのですが、彼なかなかいい味出してましたよ。ビーンちっくなキャラはかなり押さえ込みながらも(それでも冒頭でちょっとビーンを彷彿とさせるトコロありますが)シリアスな場面にも絶妙な表情で思わず「クスリ」とさせてしまう妙技。
彼ってもしかして「ビーン」以外の役出来ないんぢゃ?なーんて思ってたけど、ちょっと見直したね♪

それから犬のスクービーは全編CGなんだそーで。これはスゴイね。スゴイ技術ですけど・・映画見に行く目的はCG技術を楽しむ為だけな訳じゃないっすから(苦笑)

日本では知名度低いからなぁ・・・どうだろ、この映画。(^_^;)
かなりよく出来た映画だとは思うけど、果たして日本人にどこまでウケるのかな?
この映画に5つ☆付けられるのが日本人の国際化を計るものさしだとしたら、ぴよはあまりにイケてないっすね(笑)




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