ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2002年05月26日(日) コレリ大尉のマンドリン

監督:ジョン・マッデン
出演:ニコラス・ケイジ
    ペネロペ・クルス
    ジョン・ハート、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
第二次世界大戦下のギリシア・ケファロニ島、美しいこの島にイタリア軍大尉アントニオ・コレリが占領軍としてやって来た。コレリ大尉は島の診療所に宿舎として身を寄せるが、そこで美しい島の娘「ペラギア」と出会う。
初めは占領された屈辱とイタリア人特有の楽天的な様子のコレリに眉をひそめるペラギアだったが、コレリの人柄に触れる内にいつしか2人は愛し合うようになって行く・・・


【感想】
どーしてこの映画、映画館で上映中に見に行かなかったんだろう・・・後悔先に立たずですわ。(^_^;)
(DVDで見たのねーん)
イタリアでは20人に1人は所持しているとまで言われる程の大ベストセラーになった同名小説の映画化。

まず映像の美しさに目を奪われます!!ロケを実際に舞台になったケファロニ島でしているそーですが、本当にため息が出る程美しい島なのです。この風景見るだけでもこの映画見る価値あるぞ!(笑)
そしてニコラス・ケイジ、陽気で楽天的なイタリア野郎を好演してます♪映画全般に流れる音楽の数々、そしてニコラス・ケイジがアテレコなしで頑張ったというマンドリン演奏がこの映画の叙情的な美しさに花を添えていますわ♪

この映画はあくまで「恋愛モノ」のカテゴリに入るのだろーけど、話の大筋は史実にのっとっているのです。
それだけにイタリア兵が虐殺されるくだりは本当に切ない。映画中に戦闘シーンはほとんどないんだけど、逆にこれでもかと戦闘シーンを見せ付けられない分、虐殺の悲劇が身につまされるのです。これは本当に演出勝ちしてると思う。

ただね、結末がぴよ的にはちょっと意外だったかも。
実はぴよはこの映画、予告編見ただけで勝手に【結末は悲恋の物語だと思ってたのです
(超ネタバレ?につき文字隠しました。どーしても見たい人はドラッグして見てちょーだい)
結果的にはこれでよかったのかもしれないけど・・・原作の結末はどーなんでしょう?
久々に映画見てから「原作読みてぇ〜!」って思える映画に出くわしましたわ。

非常に格調高く、しかも品のないぴよにも入り込み易い(苦笑)いい映画を見た気分です♪




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2002年05月25日(土) スパイダーマン

監督:サム・ライミ
出演:トビー・マグワイア
    キルスティン・ダンスト
    ウィレム・デフォー、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
幼いころ両親を亡くし、伯父夫妻とともにニューヨーク郊外に住む高校生ピーターは地味で冴えない男の子。ある日課外授業で訪れた大学の研究室で遺伝子操作されたクモに噛まれてしまう。
ところがクモの毒素がピーターの体の中で遺伝子融合して、ピーターは特殊な能力を持った超人になってしまったのだ。


【感想】
公開前には想像もしなかった程の大ヒットですわね。ようやく見に行って来ました。
誰でも知ってるアメリカン・コミックのヒーロー「スパイダーマン」でもぴよはコミック読んだ事ないぞ(笑)

ま、内容については語るまでもないでしょうが・・・
話の大筋は・・・冴えない男がある日クモに噛まれた事がきっかけでスーパーヒーローになってしまう。それで好きな女と正義を守る為に悪と戦うのぢゃー!ってな感じの「水戸黄門」より判り易い勧善懲悪ヒーロー物ですわ(爆)

さて。この映画は「正義を貫くヒーロー」と「長い事好きだった幼馴染みの彼女を守りたい(あわよくば・・♪)」っていう恋愛ちっくな部分をうまく絡めて話が進んで行くんだけど。

言っちゃうぞ。(ぼそ)

ヒロイン、おばはん臭過ぎるぞ!(爆)

このおばはん(こらこら)キルスティン・ダンストなんだけど、彼女20歳なんですぜぇ?信じられるぅ?
あまりにイケてなさ過ぎです。しかもこのイケてないおばはん顔の彼女、何故だかモテモテなんだわよ!!
もうちょっとマシな女優、いなかったのかねぇ〜!もうヒロインのイケてなさだけで大減点だわよぅ!

後ね、中盤までが(スパイダーマンとなってNYで活躍し始めるまで)ちょっとエピソード盛り込み過ぎだと思う。はっきり言ってちょっとウトウトしちゃったじゃないのよぅ!(^_^;)
全体的にもうちょっとエピソードを減らすか話をタイトにして展開にスピード感出した方が面白いのに・・と思ったわ。

あーら。いきなりボコスコ書いてる・・と思うでしょ?(笑)
ところがね、話自体はすっごく判り易くてしかも相当面白いのよ!スパイダーマンになってからの展開は多少冗長な感はあるものの見せ場の連続で絵的にもかなりイケてるんですわ♪
特に悪役「グリーン・ゴブリン」役のウィレム・デフォー、見せ場多いぞ!カッコいいぞ!!・・って、悪役ぢゃん(爆)
悪役ながら主役を食うくらいの演技、彼は適役でしたねぇ〜♪(*^^*)
そして随所に続編を臭わせる(そして続編製作も既に決定してるんだそーだ)辺りはソツがないですわ♪

結構酷評?しちゃってるけどね、続編出たら絶対見に行くよ。(笑)






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2002年05月24日(金) スコーピオン・キング

監督:チャック・ラッセル
出演:ザ・ロック
    スティーヴン・ブランド
    ケリー・ヒュー
オススメ度:☆☆☆☆☆


【あらすじ】
世界的大ヒット映画『ハムナプトラ・2』からスピン・オフ企画として誕生したアクション・アドベンチャー
5000年前の古代エジプト。戦乱に明け暮れるゴモラの都を舞台に予言者の力を駆使して多民族を滅ぼそうとする支配者「メムノーン」の前に「マサイアス(=スコーピオン・キング)」という名の戦士が立ちはだかった。
彼は伝説の暗殺種族の最後の生き残りだったのだ。だがマサイアスの前には様々な障害が立ちはだかる・・・


【感想】
ハムナプトラ・シリーズは面白かったねぇ〜。ぴよ、あーいう判り易くて単純に楽しめるアクション映画大好き♪
で、この「スコーピオン・キング」ですわよ。全米プロレス界、いや世界のプロレス界の頂点に立つスーパースター「ザ・ロック」が今回主役なんですもの♪しかもこの映画、全米公開3日間であの「マトリックス」を抜いて歴代NO.1興行収入の新記録樹立なのよっ!スゴイわっ!試写会当たったぴよってめちゃツイてるぅ〜ん♪

もう最初っから息もつかせぬアクションに継ぐアクション!
ハムナプトラ2をご覧になった方なら世界観は説明するまでもないでしょう。でもハム2見てなくてもちゃんと判るよーに作ってあるからご安心を♪あくまでもこの映画は「ハムナプトラ・エピソード1」的作りなのです。
だからハム〜見てなくても大丈夫よ♪・・・つーか、ハムナプトラ2よりもぜんっぜん面白い!!

アクションシーンの質が今までのハム・シリーズとは比べ物にならないくらいとてつもなくいい!
当たり前だわよ。だって主役はロック様♪彼のアクションが面白くない訳がないっ!!(超力説)
話の展開もすごくテンポがよくて飽きる部分が1つもない。めくるめく展開の中にちゃんとボケキャラを用意しているあたりもハムナプトラシリーズらしくてソツがない。

前作で超悪役だったキャラが人気が出て次作品ではヒーローになっちゃうってのは「ターミネーター」の流れと一緒ね。
アメリカ映画ってこーいう事して儲けるのウマイんだぁ〜(笑)
でも考えてみてよ。ターミネーターだって1作目よりも2作目の方が断然人気が高かった。
そしてこの映画もターミネーターと同じルートを辿る可能性大なのです。本当に面白いのです!!

内容に触れるのはやめておきましょう。
でもこれは話が面白くないって意味じゃないのよ。とにかく見て楽しんで欲しいのよ!
最近小難しいサスペンスや歴史モノ、戦争モノが多くてちょーっと頭が疲れちゃった・・もっと素直に娯楽としての映画を楽しみたいのにぃ!っていう気がしてませんでしたか?そんなアナタは絶対に見る事!!(笑)

とにかく久々のアメリカ的アドベンチャー・アクション大作が出て来ましたわっ♪
ぴよはこーいう映画を待ってたのよぉ〜!!(*^^*)




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2002年05月23日(木) ALI (アリ)

監督:マイケル・マン
出演:ウィル・スミス
    ジョン・ボイト
    ジェイミー・フォックス、他
オススメ度:☆☆+


【あらすじ】
アメリカの伝説ボクサー「モハメド・アリ」の1964年から1974年にかけての姿を描いた作品。
カシアス・クレイと呼ばれる天才ボクサーが22歳の若さでヘビー級チャンピオンに登りつめる。彼はイスラム教団体「ネイション・オブ・イスラム」への入信を発表し、"賞賛に値する人"を意味する名前「モハメド・アリ」へ改名する。
その後ベトナム戦争徴兵を拒んだアリはチャンピオンの称号もボクサーの資格も剥奪され、巨大な「アメリカ」と孤独な戦いを強いられる事となる・・・


【感想】
またしても試写会で見て来ました。

この映画、主役がウィル・スミスと聞いて「へ?マジっすか?・・だって彼とアリって黒人ってだけで他に全然似ても似つかない軟弱系コメディー専門役者だと思うんすけどぉ〜」と思ってたんだけど、何とウィル・スミスは1年かけてかつてのモハメド・アリと同じメニューをこなし、体重を20kg近く増やしてこの役に臨んだんだとか。
超迫力のボクシングの試合シーン、スタントなしでこなしてます。もう驚きの肉体美!!
オスカー候補になってるらしいけど、さもありなんの役者根性です。これだけで脱帽です!

『蝶のように舞い、蜂のように刺す』という言葉は誰でも1度は耳にした事があると思うんだけど。
これはモハメド・アリの全盛時代の様子を語った名言なのです。もちろん映画中にも出て来ます。

ぴよと同世代だと(あえて年齢は明かすまい。苦笑)モハメド・アリという名前は知っていても、その人の栄光と挫折までは知らないという人がほとんどだと思う。もちろんぴよもそーだった。
だから、彼の心のひだを知りたかった。ベトナム戦争の徴兵を拒否した彼の気持ちだったり、拒否した事で離れて行った人々や自分のとりまく環境や自分の心の葛藤がどんなだったか知りたかった。

にも関わらず、この映画は何も語ってくれないのです。
モハメド・アリがどんな状況に置かれて、どんな風に過ごして来たのか、そして世間はどんな反応だったのかはこれでもかというくらい表現されているのに、肝心のアリの心の奥は覗かせてくれないのです。
まるでモハメド・アリの生活と時代背景をそのままビデオで撮って流しているだけって感じ。(^_^;)
これでは彼の全盛時代をリアルタイムに知っていた人には理解出来ても、彼の名前程度しか知らない世代には何が何だかさっぱりわからないのです。
ただただ「モハメド・アリ」という歴史の教科書を読まされているのと変わらないのです。(言い過ぎっすかぁ?苦笑)

モハメド・アリを語る上で黒人の人種差別問題や宗教問題は避けて通れない事なのだと思う。
特に黒人差別の問題は今尚アメリカでは根深く、この映画でもある意味柱になっているんだけど・・・きっとこの映画を見る観客の多くは人種差別問題そのものよりもアリの心に触れたいんじゃないかと思うのね。(少なくともぴよはそーだった)
だから人種差別問題に触れる時、アリがどういう気持ちでいたのかをもっとつまびらかにして欲しかった。

でもね、ボクシングシーンは必見ですわ。マジでスゴイ迫力です!!
これをスタントなしでやったウィル・スミスは見直しましたね♪このシーン見るだけでも価値ある1本かも!?




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2002年05月21日(火) KT

監督:阪本順治
出演:佐藤浩市
    キム・ガプス
    チェ・イルファ、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
1973年8月8日、来日滞在中の金大中(元韓国大統領候補・現大統領)が九段下のホテルから突然姿を消し、その5日後にソウル市内の自宅に傷だらけの痛々しい姿で発見されたという未だ真相が明らかにされていない「金大中拉致事件」の真実を探るポリティカル・サスペンス


【感想】
韓国・東京では既に公開されてるそーですが、ぴよの住んでいる名古屋では今週末の公開なんす。
てな訳で試写会で見て来ました。

この映画、金大中大統領もご覧あそばされたそーで、「この映画を見ると、拉致事件の真実はまさにこれではないかという気がする程でした」とコメントしているらしい。
・・・つーか、アンタ当事者なら真相さっさと話せよ!ってツッコミ入れたくなるんすけど。(笑)

一応日韓双方の公式発表では『駐日韓国大使館一等書記官・金東雲の個人的犯行』って事でこの事件はうやむやになってるそーですが、たった一人でこんな大それた事が出来るハズはありませんわ。
てな訳で、映画中ではこの金東雲だけではなく自衛隊陸幕二部(1973年当時・軍事系情報を取り扱う防衛庁・自衛隊の情報機関)の男とKCIA(韓国中央情報部)がこの事件に密接に関わって来ている。

この映画、事件の真相を明らかにするという事よりも、この事件に関わり翻弄された男達の心情と悲哀の部分に焦点を当てたヒューマンドラマ仕立てになってる感じ。
そういう作りにするしかないだろう・・とは思う。日韓関係は今もって様々な問題を抱えている複雑な状況だし、事件のキーパーソン「金大中氏」は今現役の韓国大統領。だから映画中にも政治的・宗教的背景に触れる部分が非常に少ない・・と言うか意図的にその部分を避けている感は否めない。

そのせいでしょうか・・映画にメリハリを今一つ感じられなかった。やたらとこの事件に関わる人物を横からちょろちょろ出して来てコマメにエピソードを盛り込んで時間が冗長に過ぎる。
もっと上映時間をタイトにして登場人物を減らして、その分個々の人間関係を濃密に表現した方が面白かったんじゃないだろうかと思ってしまった。その方が「骨太なヒューマンドラマ」を楽しめたんじゃないかと思う。
特に金東雲氏の心情はもっと描き込んで欲しかった。・・でも金東雲役のキム・ガプス、ウマイですわ。佐藤浩市と国境を越えた淡い友情すら感じさせるくだりにはちょっとジーンとしちゃったわね。(*^^*)

正直言っちゃうとぉ・・・話自体がつまんなかった(爆)
あ。こんな事書いたらぴよもKCIAに狙われちゃう?やばい?やばいの!?(^_^;)





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2002年05月20日(月) 耳に残るは君の歌声

監督:サリー・ポッター
出演:クリスティーナ・リッチ
    ジョニー・デップ
    ケイト・ブランシェット、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
1920年代初頭、ロシアの寒村に住むユダヤ人少女フィゲレ。父親は「必ず迎えに来る」と言い残し単身アメリカへ渡り、父親不在の中ユダヤ人迫害を受けて村が焼き討ちに遭い、命からがら父親を追いアメリカに渡ろうとするが間違ってイギリスにたどり着いてしまう。
10年後、養父母の下で名前を英名「スージー」と変えられ成長した彼女は、父親を追うべく資金を貯めるために単身パリへ渡り、その美声を生かしてコーラスガールの職を得る。
そこでロシア人ダンサーのローラ、そしてジプシー楽団の青年チェーザーと出会い・・・


【感想】
キャストだけで見たくなった映画。だってジョニー・デップだも〜ん♪(はあと)

まずこの映画の時代背景を知ってないとなかなか入り込めないんじゃないか・・という不安がありますが。
第二次世界大戦突入期の東欧、ヨーロッパ。激しいユダヤ人の迫害と、この時代ジプシー民族もまた激しい迫害に晒されていた事を忘れてはいけないのです。この映画はそういう民族間の迫害の中で各々の生をまっとうして過酷な運命を生きる人間が、美しいオペラに乗せて実に淡々としたテンポで描かれているのです。
要するに・・・歴史知らないとただのオペラ映画になっちまう!(笑)

主役と相方(ジプシー青年)の台詞を極端に減らして役者のアイコンタクトだけで語らせるという荒技酷使してますが、これがこの映画全般に渡る暗い色調にマッチしていて、より重たい感じが出ててグーです♪
自分の信念を貫くという清廉な意志を持つ主人公スージーと対極にあるのがスージーのルームメートのロシア人ダンサー・ローラ。金持ち男に寄りすがる事で時代をうまく生き抜こうとするしたたかさが実にいい対比になってるんだけど・・ローラ役のケイト・ブランシェット、いい味出してますわ。主人公を完全に食ってる!?とも思える彼女の迫力の演技!
ぴよはケイト・ブランシェットあんまり好きじゃないんだけど、本当に迫力ありましたわぁ〜♪

映画全編に流れる美しいオペラ聞くだけでもかなり見応えのある1本ですが・・・
どーもね、上映時間が短過ぎる?それともネタを盛り込み過ぎている?後半〜ラストまでがバババババーッと駆け足で行っちゃってる感じが否めないし、中盤以降のエピソードもちょっと消化不良気味の感アリ。ロシアの寒村〜イギリスまでのスージーの少女時代がよかっただけにかなり残念っす。(^_^;)

それから父親と自分を結ぶ、この映画で最も大切であろう「あの歌」が・・・もちょっと効果的に映画の中で使われていてもよかったんじゃないかと思ったんだけど。ラストのオチと終わり方もぴよ的にはちょっと不満。
・・って、文句ばーっかり書いてるけどさ。地味ながらも余韻の残る本当にいい映画だったのよ!
いい映画だっただけに残念な部分が目に付くのさっ!!(苦笑)

あ。ジョニー・デップ様にお会いしたくて見に行ったのにジョニーの事何にも書いてないぢゃん!(笑)
・・ジョニー・デップ、あんた本当にジプシー役ハマってるよ♪(*^^*)
相変わらず色気たっぷりの流し目にぴよはクラクラしちゃってたわ♪んんー。ジョニーらぶらぶ♪(こらこら)





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2002年05月18日(土) アザーズ

監督:アルハンドロ・アメナーバル
出演:ニコール・キッドマン
    フィオヌラ・フラナガン
    アラキナ・マン、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
第二次世界大戦末期、イギリスジャージー島の古い屋敷に住むグレースと2人の子供。
夫は出征したまま1年半経って消息不明、子供達は強度の光アレルギーで屋敷内はすべて分厚いカーテンで光を遮らなければならないという孤独な環境でひっそりと暮らしている。ある日この屋敷にかつて奉公していたという3人の使用人が雇って欲しいとやって来た。
ところがその使用人が現れてから屋敷内に奇妙な現象が起こり始めるのだ・・・


【感想】
ニコール・キッドマン大好きなのよぉ〜♪ちょっと遅くなっちゃったけどようやく見に行って来ました。

プレスでは「ゴシックホラー」と呼んでいるみたいですが、既存のホラーと違ってこの映画には血まみれシーンとか惨殺シーンとか、そういう「絵で見せて観客を怖がらせる」っていうモノは何もないんです。
なのにゾクゾクする・・・これって演出と役者の演技がいいんですわね♪
ぴよは映画を見ながらヒッチコック映画の恐怖感にある種共通するものを感じていたんだけど、同じ感覚になる人も多いんじゃないかと思うわね。言わば小さな音だったり、役者の表情や何気ないセリフ、風景、小物、そういう2次的なモノで心理的に恐怖感をそそるという感じね。実にウマイです。

この映画はかつて大ヒットした・・・とある映画とオチがかなり似通っているし、途中で何となくオチが見えるところは多分にありますわ。でもそれを割り引いても相当面白かった!

映画の着地点が違うんだよねぇ〜。
ネタがバレたらそれまでよ・・のホラー映画とは一味違う「味わい」が感じられるんすよ。子供を愛する神経質な母親を演じるニコール・キッドマンの演技は秀逸ですわ。彼女にはホントにオスカー取らせてあげたいぜ!!(^_^;)
それに「光アレルギー」を抱えた(難しい役どころだったと思う)子役、いい表情してます。

この映画ね、本当にオチだけで評価して欲しくないねぇ。
光と影の使い方だったり、役者の見せ方だったり、小道具だったり、全てが実に上品で美しく描かれていながらもホラーとして成立させているんですわよ。本当に演出勝ちなのよね♪

映画を見終わった後、切なくなる。
母が子を思う気持ち、夫を思う気持ち、家を思う気持ち、ひしひしと心に染みて切なくなる。
久々に「品のいい」上質の映画を見たなぁ〜・・・という気持ちになりましたわ。

それにしてもニコール・キッドマンは美しい!この映画は彼女の為に作られたと言っても過言じゃない!
・・・ぴよがニコール好きだから評価が甘くなったと思う?(^_^;)
いいのよ・・・だって本当にため息が出るくらい美しくてこの役にハマってたんだもーん♪





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2002年05月17日(金) ワンス&フォーエバー

監督:ランダル・ウォレス
出演:メル・ギブソン
    マデリーン・ストウ
    バリー・ペッパー、他
オススメ度:☆☆☆


【あらすじ】
1965年11月、ベトナム戦争初期にアメリカ軍が死闘を繰り広げた「死の影の谷」イア・ドランでの3日間の闘いを映画化。
ハル・ムーア中佐はジャングルと山地に囲まれたベトナムの高地にヘリで降り立つという無謀とも思われる作戦を遂行できるだけの知恵と経験を新兵たちに身につけさせ、自ら指揮を取り南ベトナム奥地「イア・ドラン」へ向かった。
ベトナム軍の策略にはまりムーア隊はベトナム軍に包囲されてしまい、絶望的な状況で次々と仲間の兵士が命を落として行ってしまう。


【感想】
試写会で見ました。ベトナム戦争はハリウッド戦争映画のある種キーワードになってる感がありますわね。

この映画は実際にこの悲惨な戦いを体験をしたハル・ムーア自身と、カメラを持って前線に飛び込んで行ったUPIの戦地特派員、ジョー・ギャロウェイの2人の共著である「We Were Soldiers Once...and Young」を映画化したモノなんだそーです。
(アメリカでは大ベストセラーになったそーだ)

映画予告の監督のコメントとして「これは戦争映画ではない、愛の物語である」って書いてあるからさー、正直言って「こりゃパールハーバーと同じ手口かぁ?」と思ってたんだけど(苦笑)この映画はパールハーバーに比べれば確かに「家族愛」「友情」「部下を思う心」そういう部分が話の筋にきちんと食い込んでる・・って言うか、それが基本路線にはなってると思ったわ。

もちろん戦闘シーンはモリモリなのよ。でもよくありがちな戦闘機バリバリ、爆撃バリバリな戦闘よりも、むしろ「人間vs人間」の部分にかなりウエイトを置いた描き方をしてた。
だからかなりエグい映像多い。(^_^;)
娯楽として見る類の映画じゃーない。ある意味「ブラックホーク・ダウン」よりも実録っぽいんじゃない?って感じ。

ハリウッドが作りがちな「アメリカ万歳」一色な映画と違って、この映画はベトナム軍の側の気持ちも随所に入れて「ベトナム軍の兵士にだって愛する人がいて、守らなければいけないモノがあったんだ」という事を苦労して表現してるとは思うんだけどぉ〜・・・
どうでしょう?(←このセリフ、多用してますな。苦笑)やっぱり「泣かせ」な場所(ある種この映画のオイシイ所?)は全部アメリカ軍が持ってっちゃってる感じはしなくはないんですわね。(^_^;)

ハル・ムーアはベトナムに赴く前に兵士達に「我々が戦いに臨んだとき、私は戦場に踏み出す最初の者となり、戦場から退く最後の者となろう。」と言うんだけど(実際にそうしたんだけどね)ベトナム軍の指揮官もまた同じ気持ちで臨んでいて、撤退を余儀なくさせられた時は最後までその場に留まって軍と兵士を見守るんだよね。
なんかそのシーンにジーンと来ちゃってさぁ・・・ぴよってもしかしてアメリカが嫌いなのかぁ?(苦笑)

夫の帰りを待つ家族の不安な思い、自宅に車が止まって呼び鈴を鳴らす度に夫の訃報電報が届けられたのではないかと怯える待つ身の切なさは決め細やかに描かれていたと思うわ。
・・でもね、何かしっくり来ない。何かが「薄い」気がするのよ。

戦争はよくない。兵士だって戦いたくて戦ってるんじゃない。戦場に送り出した家族や恋人は生きた心地がしない切ない思いを抱えている。そしてそれはまた戦っている相手だって同じ事なんだ・・・
判り易いと言えば判り易いし、反戦映画としての役割もある種果たしているのかもしれない。
でも「映画として面白いのか?」と聞かれると返事に困ってしまうというのが正直な感想。(^_^;)

・・・あ。さっき自分で「娯楽として見る類の映画じゃない」って書いてるじゃんねぇ?(苦笑)






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2002年05月14日(火) ニューヨークの恋人

監督:ジェームズ・マンゴールド
出演:メグ・ライアン
    ヒュー・ジャックマン
    リーヴ・シュレイダー、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
ケイトは広告会社に勤めるキャリア・ウーマン。ボスに「君は女性の心を理解出来る男だ」とまで豪語される程のやり手で超現実主義のケイトだが、恋愛にはどうもツイてない。一人暮らしのアパートメントの上階には先日別れたばかりのクサレ縁だった元恋人が住んでいる。
元カレに未練を残していたそんなある日、元カレの部屋に古風な服装の不思議な男が現れた。彼はレオポルドと名乗り、自分は1876年のNYで建設中だったブルックリン橋から落ちて現代にタイムスリップして来た公爵だと言うのだ。


【感想】
見たかった映画なのねーん♪メグ・ライアン大好きぃ〜♪今回もラッキーな事に試写会です。

メグ・ライアンと言えばロマンティック・ラブストーリー。今回もラブ物の王道行ってます!
相手役は最近メキメキ人気が出て来た(X−メン、ソードフィッシュ等でお馴染みね)ヒュー・ジャックマン。これが古風で騎士道精神に乗っ取った19世紀の由緒正しい貴族の役にハマってましたわぁ〜♪
あぁ・・ヒュー・ジャックマンったらカッコいいわっ!!(*^^*)

予告編見て「をいをい・・時空を越えてってよぉ。いくらロマ・コメとは言え、ちょっと現実離れし過ぎてねーかぁ?」と多少クサっていたのですが(笑)この現実離れした設定が何の違和感も感じずにすんなり入り込めちゃうのがスゴイ!19世紀のニューヨーク貴族社会の様子もかなりきめ細やかに描かれてて、ロマンティック度をいやがおうにも盛り上げてくれます♪

女性の社会進出が声高に叫ばれて久しい昨今、オンナだからといって競争社会では甘えも妥協も許されない。
仕事では虚勢も張って男並みにバリバリ仕事をこなしたって、いつの時代も女性が求めるのは「優しくて自分を包みこんでくれる白馬に乗った王子様♪」
・・逆にこんな時代だからこそ、そういう「癒し系紳士」を求めてしまうオンナ心ってあるよね!?
『強がってるけどホントはアタシ、すっごく寂しがり屋さんなんだからぁぁぁぁ!』みたいな(笑)

正にこの映画に出て来るレオポルドはそんな仕事に疲れた現代女性をふにゃふにゃに癒してくれる色男♪
主人公ケイトもレオポルドの礼儀正しくて紳士な振る舞い、そして女性に限りなく優しくパーフェクトな騎士道精神にいつの間にかメロメロになっちゃうのです♪
・・・ケイトだけじゃないわっ!ぴよもメロメロになっちゃったわ♪(笑)

恋愛物としてイヤなひねりもない分あっさりし過ぎてるとも言えなくはないけど、ロマンティックでベタな恋愛モノを楽しみたかったらこの映画は絶対にオススメの一本ですぞ!!





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2002年05月06日(月) 愛しのローズマリー

監督:ボビー&ピーター・ファレリー兄弟
出演:グウィネス・パルトロウ
    ジャック・ブラック
    ジェイソン・アレクサンダー、他
オススメ度:☆☆☆☆


【あらすじ】
ハルは父親の遺言がトラウマになり、自分の容姿を省みず女性は若くてモデル並みの美女にしか興味がない。
そんなある日、たまたま出合った心理療法の大家に催眠術をかけられて「その人の心の美しさが外見の容姿として見える」ようになってしまうのだ。そして出会った運命の女性「ローズマリー」彼女はハル好みの美貌とスタイルに加え心栄えも美しく、更にハルに好意も寄せてくれるのだ。
ところが美しく見えるローズマリーの容姿は心の美しさの反映。本当の彼女は実に136kgの体重をコンプレックスに持つ女性だったのだ。


【感想】
またしても試写会です♪ぴよったら絶好調です♪(^-^)

「恋人にするならやっぱり性格のいい子が一番だよ」誰でも言いますね。えぇ、ぴよも言いますよ。
では実際はどうでしょう?性格さえよければ容姿は全く関係ない?んな訳ないよね。(^_^;)
そーいう「恋愛のタブーな選択ネタ」を思いっきりディフォルメして笑っちゃおう!っていうお話なのです。

実際にそんな催眠術があるのか?ぴよはそっち方面は全く知りませんが、少なくともこの映画の主人公ハルは人間の心の美しさがそのまま容姿として見えてしまうという催眠術にかかってそれまでの女性の好みからは考えられないよーな女性にアタックする訳です。
さてここでお立会い!ハルが美しく見える女性はことごとく「ブス」「デブ」と世間的に言われる女性達で、ハルの目から見て「イケてない女」の実際の姿は大抵美人でスタイル抜群だったりするんですわ。
・・・これって、自他ともに認める「美人さん」が見たら『じゃあ美人は性格悪いっつーのかよぅ!逆差別だっ!』はたまた自他共に認める「おデブで不細工さん」が見たら『デブでブスは男にここまで不当な扱いを受けにゃ〜ならんのかっ!』って怒っちゃうんじゃないかとも思えるんだけど(苦笑)そこはファレリー兄弟、上手にお料理してますわ♪

ある種「女性蔑視」と受け取られがちなネタを、ハルをトラウマから解放させて心の成長を描き出す事でイヤミなく昇華させていて、見ていても不快な感じは全く受けなかったです。逆に最後は観客を優しい気持ちにさせてしまう。
これってばマジックよ!催眠術よっ!ファレリー兄弟ったら魔術師ねっ!(笑)

コメディのツボとしては、実は体重136kgもあるローズマリーがしでかす様々なトラブル(?)
ハルにだけ彼女の実際の姿が見えていないという事が、映画を見る側にハル以外の登場人物と観客に妙な連帯意識を持たせてシニカルな笑いに繋がっていると思うの。これってば演出や脚本もさることながら、キャストが良かったってのもあるわねぇ〜・・・本当に各々がドンピシャの配役だったし、微妙な感情の揺れだったり逡巡する演技が秀逸だったわ♪

最近アメリカン・ラブコメディは当たりが多いぞ!
恋愛観に悩める全国の子羊さん&狼くん達、この映画は必見です!(笑)






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2002年05月01日(水) キューティ・ブロンド

監督:ロバート・ルケティック
出演:リーズ・ウィザースプーン
    ルーク・ウィルソン
    マシュー・デイビス、他
オススメ度:☆☆☆+


【あらすじ】
高級住宅街ベル・エアで育ち、女子社交クラブの会長「エル」は見事なブロンドが自慢のオシャレでキュートな女の子。エルは恋人で政治家を目指す名家出身のワーナーからプロポーズされるのを心待ちにしている。
ところがワーナーから「政治家の妻にブロンドはふさわしくない」とにべもなく振られてしまうのだ。どうやら彼は自分が進学するハーバード・ロースクール(政治学部)で未来の花嫁候補を探すつもりらしいと知ったエルは一念発起!ワーナーのハートを射止めようと猛勉強して自分もハーバードに入学してしまうのだが・・・


【感想】
アメリカでは爆発的にヒットして、すでにPart2の製作も決定してるんだそーだ。
でも所詮「超ベタベタなアメリカン・ラブコメディー」でしょ?・・と思いきや、それがそーでもないんですよ。
序盤は彼のお尻をおっかける金持ちのバカ女の話かぁ〜・・と思わせておいて、エルのポジティブ・シンキングとファイトにいつしか見てるこっちも拳握って「いいぞ!エル!頑張れっ!!」ってな調子になって来るから不思議。(笑)
実にテンポがよくて、見てて気持ちがいい映画なのです♪

まずエルのファッションは要チェック!キュートな彼女の身を包む数々のブランド物はオシャレに敏感なイマドキの女の子のハートを鷲掴みにしてくれちゃう♪・・これって男の人が映画見ても何とも感じない部分ですかね?(^_^;)
ま、いいじゃん。ぴよはこれでもまだ女の子のつもりだしぃ(ちょっと苦しいか?笑)

序盤で彼のプロポーズを心待ちにしているオシャレでおバカちっくな(笑)お嬢さんだったエルが、ハーバード・ロースクールに入学して学内で浮きまくってクラスメートに白い目と偏見で見られていじめられ、「今に見てろよぉ〜!」とばかり猛勉強して自分を認められようと頑張り始める辺りからこの映画の様子は少しずつ色を変えていく。

彼女のポジティブ・シンキングが自分を変え、周囲の偏見の目を変え、そして周囲の人に幸せになる力と勇気を与えてエル自身も成長していく・・・判り易い正義を実にファッショナブルでテンポのいいノリで観客を巻き込んでくれる。
ぴよ個人的に、この映画ってちょっと「エリン・ブロコヴィッチ」に被る気がするなぁ〜と思ったんだけど。

かつて人の心を捉えたのは「みにくいあひるの子」を代表とする『見てくれは悪くても心栄えが美しければきっといつか認められる』的サクセス・ストーリーだったと思う。
ところがこの映画の主人公エルは人もうらやむ美貌と富とファッショナブル・センスを持つ「生まれながらの白鳥」
そんな誰もが憧れる境遇の彼女が更に自力で「名声」まで勝ち取ってしまうという、正に「パーフェクトなサクセス・ストーリー」が今の時代には拍手を持って受け入れられる。
イマドキ「ボロは着てても心は錦」なーんて流行らない。
映画の中くらい「何もかもを手に入れる女の子になりたい!」って思うのはぴよだけじゃーないのね?(*^^*ゞ




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