Sotto voce
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2012年01月13日(金) 濡れた夢。

夢の中でも濡れるんだね。





なんとなく調子が悪くて
ほんの少し横になったつかの間の夢。


夢の中であの人が私を抱いていた。


あの人に最後に触れられてから
もう何年も経っているのに

夢の中でのその行為は
あのころをリアルに思い出させて。

あの人がどうやって私に触れるのか
あの人がどうやって私にキスするのか
あの人がどうやって私の中に入ってくるのか

あのころと寸分違わぬ「手順」が
肌と肌の触れ合う感触が
互いの身体から発せられる音や息遣いが
あの人が施してくれる快感が
あまりにもリアルすぎて

目覚めて
もう二度とこんなことはありえないのに
その現実を改めて思い知らされて泣けてきた。

その存在を意識してはいるけれど、
この先私たちはきっと会うこともないだろう。

4年と言う時間の間に
あの人じゃない存在に何度も触れられたのに
まだあの人を身体が覚えていると言う現実。

この場所で自分の想いを吐き出し始めて10年経った。
その一番最初の記事も夢ネタだった。

あれから10年経った今でも
あの人は私の心の中から消えてくれてない。

あのころと違うのは
10年前は、あの人のいいところばっかりしか見えてなくて
ただひたすらに恋情を寄せていた
今より純粋な気持ちで相手を想っていた

10年と言う時間の間に
身体も心も距離が縮まったけど
同様にあの人の汚い部分黒い部分も同じ位見せつけられて
遠ざけてしまいたいのに最後の切り札をまだ探せずにいる。

あの人の中では、今私はどんな存在なんだろう。
何かしらにつけ接触をとってくる
あのひとの思惑やら目的やらが見えない。

そして散々傷つけあったのに
自分の中のどこかにあの人が住まう場所を置いている
あまりにも融通のきかない己の思惑に戸惑っている。


安積 紗月 |MAILHomePage

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