Sotto voce
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2007年01月18日(木) |
Sotto Voce。 |
至近距離で囁くあのひとの声に犯されてる感覚に陥る
あのひとがばら撒く毒に身も心も冒されている
アタシはきっと、どこか狂っているんだ
あのひとの存在を知ったときから
あのひとがあたしの中に入ってきたときから
自宅から5分ほど行ったところに、 川で隔てられた地を結ぶ、赤い大きな橋がある。
ちょっと不名誉な話だが、 そこが「自殺の名所」となりつつあるのだ。 大きな川をまたぐ橋、水面からかなり上に架かってる上に、 この橋の下はこの川独特の延々と続く石畳。 この橋から舞えば、まず助からない。
今年も、新年早々この橋からひとつの命が消えた。
その話を聴いたとき、 まさか地元の人間がわざわざこんなところにまで来て飛ばないねえ、と その話を聞かせてくれた友人と話したものだが、 結論は、そのまさか、だった。
自宅から数キロ離れたこの川まで来て、 元旦の朝、その人は飛び立った。 その二日後には成人式に出席するはずの長男を筆頭に 3人の子供を残して、夫の元へ行ってしまった。
近所なのでいやでもその橋を通らないといけない。 霊感はない私だが、こういうことが相次ぐとやはり通るのをためらってしまう。
橋の欄干から、下を見下ろしてみた。 川面から立ち上る川霧、その向こうには一面に広がる石畳。 ここから舞う人の瞳には、この光景はどんな風に映っているのだろう。
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