Sotto voce
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子供の頃から
人より成長してしまった胸が
疎ましくて仕方なかった。
出来る限り胸を小さく見せたかった。
出来ることなら両方とも切り落としてしまいたかった。
でも、
君の指先が私の乳房に初めて触れたとき
君の前で全てをさらけ出した時の
君の目線が、言葉が、
私の中でくすぶっていた気持ちを晴らしてくれた。
ずっとずっと思っていた君に触れられたこと
君に抱きしめられて初めて
私は私の身体を愛せる、そう思ったんだ。
2005年09月22日(木) |
自分を守るための嘘が、自分を追い詰める。 |
何もする気が起こらない。
何も手につかない。
何も食べたくない。
唯一、仕事だけはどうにかなっているけど。
こんなんじゃ、人としてだめになる。
ずっと、嘘をつき続けている
親にも
友達にも
自分自身の気持ちにも。
本当の気持ちを吐き出す場所と方法が見つからない。
自分の本音と嘘のギャップにさいなまれて
閉じ込めた本当の気持ちが膨らんで
こころを押しつぶしそうなほど苦しい。
全てを洗いざらいぶちまけたら
私は楽になれるだろうか
それと引き換えに手に入るものが
解放と自由と孤独だったとしても。
個人的にブックマークしていた
日記の筆者さんが逝ってしまった、らしい。
何気なく見つけたその日記には
自分より丁度10歳下の、
日々の記録が刻まれていた。
母親と折り合いが悪い。
こんな自分は生きていてはいけないんだ。
そんな言葉が綴られていた。
何かあると自分の腕を切りつけ、
そしていつしか、
自殺計画を綴る場所にもなっていた日記。
病院から投薬された薬を飲まずに溜め込み
最終的に集まった1184錠の薬とともに
彼女は姿を消した。
計画が成功したら不可能になる
『結果報告』の日記の掲載を知人に託して。
日記が途切れたこの1週間、
まさか・・・とずっと思っていた。
そして、知人の方の手によって掲載された最後の日記。
ホームページの掲示板に残された
彼女とともに戦い、彼女が死の誘惑にとらわれるのを
必死で止めようとしたであろう人たちの書き込みで
彼女が、永遠にその時を止めてしまったことを悟った。
最後の日記に綴られた言葉は
「産まれてきてしまってごめんなさい。 迷惑ばかりかけてごめんなさい。」
気の利いた言葉ひとつ掛けられなかった
単なる一読者に過ぎなかったけれど
母親や周りの人とうまく馴染めなくて
もがき苦しむあなたの姿が
自分を見ているようで辛かった。
あなたが生きてきた22年の時間は
あなたにとって
苦しいことの方が多かったのでしょうか。
こうすることでしか、
あなたは楽になれなかったのでしょうか。
今、あなたがいる場所で
あなたは安らぎを得られたのでしょうか。
2005年09月17日(土) |
「幸せになって欲しい。」 |
こんな私にも
私に「幸せになって欲しい」と
心から願ってくれる人がいる。
今の私はその人にとって
とても危なっかしく見えているのだろう
彼女が願う『幸せ』には
今のままでは絶対にたどりつけない
行動を重ねている私を。
あなたに見放されるような人間にだけは
なりたくないと思うけど
このままじゃそうされても仕方ない私。
今こころに積もっているものを
洗いざらいあなたに打ち明けたら
私は救われるだろうか。
それを言ったら
あなたを苦しめ悩ませるような気がして
どうしてもいえなかったことが一つだけある。
ごめんなさい。
私があなたの望む私になれるまでは
まだまだ時間がかかりそうです。
君の気まぐれに振り回され
夕方になるとついついメールが気になってしまう。
今は私が会いたくて会いたくて仕方なくて
君の誘いを待つばかりの関係
いつかは君が、私に会いたくてたまらなくなる
そんな関係になれるのかな?
わかってるよ、そんな日は来ないってことはさ。
あなたの存在そのものが
私にとっては麻薬のようだ。
手を出したらいけない
深入りしたら破滅への道まっしぐら。
あなたの声が 指が
いともたやすく私を弄ぶ
口をついて出る反抗と抵抗の言葉
だけど反応してる身体が一番正直
あの日から
私の中の何かが狂い始めた
あなたとの約束を待ちわびて
他の誰かとの予定を入れたくなくなって
他の人に言われても
絶対に従わない「命令」も
あなたからのそれには逆らえない
愚かで浅ましい女になっていく。
あなたのように割り切れればいい
いくつもの顔を巧みに使い分けるような
そう言う冷酷さをもっていればよかった
私だけがあなたとの関係に溺れていく
出会ってからの数年
いちどは遠のいた距離が
ここに来てまた近づいた
だけど二人が一緒になることは一生ない
あなたにはきちんと
あなたが本来のあなたに還る場所があって
私はあなたが寄り道をする場所に他ならない
私はあなたの「還るべき場所」にはなれない。
だけどもう戻れないの
ずっと昔に抱いていた
狂おしいほどあなたを欲していた
あの感覚を思い出してしまったから。
2005年09月09日(金) |
次の約束もないままに。 |
それぞれを取り巻く環境が全く違う
ふたりの日常の中で
ほんの数時間のタイミングを狙って
繰り返される逢瀬
あなたの視線に犯されながら
私は私を脱ぎ捨てていく
あなたが私の肌に触れて
私があなたの肌に触れて
ふたりの吐息が闇に溶けて
リアルタイムの快楽に溺れているのに
まるで遠いどこかの出来事のようで
濃密で奇妙な時間が流れていく
現実に戻れば
さっきのひとときが嘘のように
他人の会話を交わすふたり
帰り際 次の約束も交わさずに
淡々とそれぞれの生活に戻っていくふたり
その瞬間から
「もう『次』はないんじゃないか」と
わけのわからぬ不安に囚われる
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