Sotto voce
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2005年08月30日(火) 君ヲ欲スル気持チ。

あせっている

ふりまわされている

私ひとりが空回りしている。





ずっとずっと待ち焦がれて

ようやく手に入れたもの

ずっとずっと何年も

待っていられたのに

いざ手に入れたら

もっとほしくて

次がほしくて






一生手に入れられない方が

よかったのかもしれない

そしたら

こんなに苦しまなくて済んだ。


2005年08月28日(日) 指環の理由。

何が二人を駆り立てるのか

足りないものやなくした時間を

取り戻すかのように

つかの間の逢瀬を繰り返す。



右手薬指に光る

指環の理由を君は聞かない。

聞くほどの理由でもないと

さほど意味はないものだと

思っているから聞かないのだろう


私だけにしかわからない理由

私だけにしかわからない意味

前の男からの贈り物

別れたばかりの男からの指環

私はまだその人を忘れられない

心まではまだ君に奪われたくない

私なりのささやかな抵抗。



君の左手に在る指輪

私の右手に在る指輪

暗闇の中でそこだけが

二人を照らす光を集めたように

鈍い光を放っている。


2005年08月27日(土) 暗闇の中、手を引かれ。

赤い半月が照らす

暗闇の中を手を引かれて歩く

まだ目が慣れない闇の中

急に解かれた手を探せず立ち尽くす


背後から抱きしめられる

君の腕が私の自由を奪う

首筋を肩を背中を君の熱い唇が這う

ふたりを隔てる薄い布越しに

君の鼓動が伝わる


誰も見ていない

暗闇の中の逢瀬

時と回数を重ねるごとに

抗う力さえもなくす


堕ちてゆく

引き返せない

止められない

逃げ出せない




…もう、戻れない。


2005年08月26日(金) Why。

どうして、あの人には抗えないのだろう。

かなり無茶なことを言われても

その言葉に従う自分がいる。

知り合った頃から、ずっとそうだった。



逆らおうと思えばそうすることもできる

(実際にそうしたことも一度や二度じゃない)

でも、結局はあの人の思うまま、になってしまう。




初対面の時にあの人に感じた

得体の知れないかすかな恐怖感は

きっと、この人にはまると抜け出せなくなる、

そういう危機感を本能が察知していたのかもしれない。



これ以上かかわっては自分が苦しむだけ

それは嫌と言うほどわかっているのに

それでも突然の呼び出しに応じてる自分が嫌になる。


2005年08月22日(月) 何を待つ?

ここまで縛られると、

もはや依存症といってもいいのかもしれない。


浅い眠りを繰り返し

目覚めるたびに携帯メールの着信を確認し

待ちわびているメールが

今日も届いていないのを知り涙に暮れる



私は何を待っているのだろう。

もう二度とこないかもしれない別れたあの人からのメール?

いつ届くかわからない、気まぐれなあの人からのメール?


2005年08月20日(土) 雨音。

雨音だけが響く静かな部屋の中

何もせず眠るしかできなくて。

父親の小言を聞きながら

それでも起きることが出来なくて。



だけどどんなときも

音を切ってるはずの着信には敏感で

だけど

それがあの人からのものであるはずもなく

わかっているのに

期待してしまった分落胆も大きくて

涙に暮れつつまた眠るしかなくて。


2005年08月19日(金) 今度こそ、本当のさよなら。

かつての恋人だった人と

再会してまたお付き合いするようになって

いろいろあったけど、楽しかった。


でもここひと月は、

ひょっとしたら・・・という漠然な不安を抱えてた日々だった。

その間に友人と再会し

その人と一線を越えてしまったのも、

このことが背景にあって心が揺れていたからかもしれない。


その不安は現実となり、

彼の転勤がきっかけで私たちは別れることになった。


冷静に、淡々と受け止めたつもりだった。




だけど、今頃になってあらゆる感情が押し寄せてきている。

ひとりになると、何も手をつけられずに

ただ呆然と座り込むしかない自分がいる。


明日の今頃、彼は新しい場所で新しい生活を始める。

私がもう踏み込むことの出来ない場所で。



今度こそ、本当のさよならなんだ。


2005年08月16日(火) かたちにのこる、君の過去。

残された言葉たちは

その時々の君の想いを映してる

それが架空のものなのか

現実のものなのか

知っているのは君ばかり



かたちに残る

君が刻んだ過去の証に

私が苦しんでること

君は知らない



月明かりの下

生まれたままの姿で向き合った

だけど互いのこころを覆い隠す

最後の一枚は脱ぎ去れぬまま

互いの体温は感じるのに

こころにまでは触れられない


いつかふみこんできてほしい

君に見せない私のこころ

いつか全て晒してほしい

私に見えない君のこころ


2005年08月14日(日) ずっと焦がれていたもの。

いつか手に入れたくて

ずっと待ち焦がれていたもの



それを手に入れるだけで

いいと思っていたのに



ひとつ手にいれたら

また「次」が欲しくなって



だけど君は私の欲しいもの

全てを与えてはくれなくて



どうしようもならない

もどかしさで今宵も胸を焦がす


2005年08月12日(金) 思い出してはいけない感情。

他愛のないメールを送って

君の様子を伺う

きっとあの頃よりも

交わす言葉は増えた



あの頃と二人の距離は縮まったの?



君がそうやって

他愛のないメールを返してくれるのは

あの頃よりも私の存在を

重苦しく感じなくなったから?



気楽に言葉交わせる位になったのに

あの頃より、確実にため息が増えた



あの月の夜

君の前で全てを脱ぎ捨てた

心も身体にまとわりつくもの何もかも


身軽になったはずなのに

思い出してはいけない感情が

脱ぎ捨てたものの替わりに

心を覆い始めた


気が遠くなるぐらいの時間をかけて

ようやく捨て去った感情

君に対して

二度と抱えてはいけない感情


2005年08月10日(水) 歪視線。

君はいつから

私をそういう目で見ていたの?

今までそんな話はしたことなかったのに

再会したとたんにずるい甘い罠をかけて

私が引っかかったのを楽しんでいるんでしょう?



崩壊した境界線

乗り越えてしまった「一線」

恋人じゃない

望んだとしてもその立場にはなれない



君はいつから

私をそういう目で見ていたの?

再会した時から?

それとも、もうずっと前から…?


2005年08月09日(火) もうひとりの女。

彼と身体を繋いでも

彼のこころの中に住む

私の知らない『もう一人の女』の存在に

いつになったら苦しめられずにすむのだろう。

いつになったら、何をしたら彼の中から

『もう一人の女』の存在を消すことができるだろう。


2005年08月08日(月) 陥落。

止められなかった。

理性とかモラルとかすべて吹っ飛んだ。

君を追いかけていたころは

こうなることを望んでいた。

君を追いかけるのをやめてから

こんなことになるなんて。



私の肩を抱く君の熱い腕

かすれた声でささやく誘惑

耳元から離れなくて

思い出すたびに私を熱くさせる。




君の誘惑に落ちた

もう元には戻れない

この先どうなるかなんて

ふたりにもわからない。



2005年08月07日(日) 再会。

君との再会は

最初からこういう形でないと叶わなかったんだね。

ただ無邪気に笑い合えていた

あの日にはもう、戻れない。


2005年08月03日(水) 醜い自分の正当化。

必要以上に自身を安売りする

自分のしていることを

正当化しないと

こんなこと続けられない

私が私であることを保てない。

心と身体のサイクルが狂い始めた。

足元がぐらぐら揺れている。


2005年08月02日(火) まだ引き返せる。

まだ引き返せる。

今ならまだ引き返せる。

拒むことだって十分できる。




あの人の言葉が

巧みにあたしの気持ちを操って

あの人が仕掛けた罠にはまっていく



私がそれを受け入れたなら

全てが始まってしまう

もう戻れなくなってしまう。


甘くずるく残酷な言葉で

私を惑わす人。

こわい。

あの人が、恐い。


危険信号察知しつつも

どんどん引き寄せられていく

制御の利かない自分の心。





まだ拒める

強固な意志であの人を拒めばいい。




私が全てを受け入れてしまえば

もう元には戻れない。


安積 紗月 |MAILHomePage

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