昨日は、急な誘いで、吟行へ。 場所はさる公園だが、家からバスで20分ほどのところ。 天気も良さそうだし、主宰が、文芸上の先輩なので、久しぶりの再会も愉しみに出かけた。 最寄り駅に集合。 私ははじめての参加だが、ほかの人たちはそのグループの常連である。 昨日は、男性4人、女性3人。 初対面の人が二人いたが、みな、いい感じですぐうち解けた。 地元在住の人が、案内役で、まず公園を一周。 花見時はまるで銀座通りのような人出になるが、昨日は、通常の休日の風情。 一面みどりで、まさに新緑である。 大道芸に興じる人、ござを敷いて、手作りのアクセサリを売る人、子ども連れの家族など、久しぶりの晴天なので、賑やかだった。 大きな池には、足こぎボートが何隻か動いていた。「ちゃんと句材を拾いながら歩いてくださいよ」と言われ、あわてて手帳を取り出す。 あとに句会が待っているのである。 散策の次は、水族館に。 オオサンショウウオをはじめて見た。 水の中の生き物は面白い。 そこから今度は動物園へ。 ここは、子ども連れの家族が沢山来ていた。 昼時だったが、みんなで同じところに入る場所もなさそうなので、それぞれ適当にと言うことになり、私は、朝が遅かったので、食事は後にし、園内を一通りひとりで見て歩いた。 昭和22年に日本に来たという、アジア象「はなこ」に対面。 もうすっかりおばあさんで、歯はほとんど無く、流動食だそうだ。 ハクビシン、やまあらし、日本カモシカ、猿、鳥類と小動物。 種類も数も、上野動物園のように多くないが、ほどほどに生き物の匂いに接することが出来た。 午後になりちょっとお腹もすいたが、園内の売店は、行列ばかり。 そこで、一旦外に出て、駅までの道を歩いていると、途中にクレープの店があったので、バナナクレープを買い、食べながら、公園まで戻った。 往復20分。 日差しがあつかったが、いい運動になった。 二時の集合時間に、また7人が集まり、そこから5,6分の公民館へ。 句会である。 時間を決めて、ひとり6句投句。 苦手な俳句だが、ともかく出した。 時間を決め、選句。 みないい句を出している。 披講。 私の句も、六句のうち五句まで、誰かが選んでくれた。 終わると五時近く。 まだ日は高いが、小さなそば屋に入り、さらに三時間ほど、今度は連句を回しながら、お酒と会話を愉しんだ。 これが一番のご馳走だった。 私は女だし、普段家では飲まないが、気の合う人と、外でお酒を飲むのは好きだ。 限界まで飲んだことがないので分からないが、酒好きの父親のDNAは受け継いでいそうである。 男だったら、きっと夜な夜な、赤い灯、青い灯を求めて、さまよっていたかも知れない。 昨日のメンバーの中にも、私が男だったら、彼と肩を組み、とことん飲んで、人生を語りたいのに、と思う人がいた。 脳髄の休み処や夏木立 風薫る「みなさま堂」のグッズです 尺蠖と象の歩みの規則性 寺の名を持つ街を行く半夏生 初夏の音やをみなのサキソフォン 青蛙水面の光避けてをり
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