沢の螢

akiko【MAIL

My追加

女友達
2004年01月18日(日)

今日は私の所属する文芸集団の新年会があった。
都心のホテルで、5,6人ずつのテーブルに分かれ、総勢80くらいの、賑やかな会だった。
その中での、式典や、催しも滞りなく終わり、有志が近くの飲み屋に流れて、また話が弾んだ。
そこで帰れば良かったのだが、地方から日帰りで来た男の人が、長距離バスに乗るまで、だいぶん時間があるというので、女性6人にもう一人男性が加わって、コーヒーショップでお茶を飲むことにした。
女性達は、いつも顔を合わせて、忌憚ないことを言い合っているメンバーである。
顔をつきあわせて、なにやら難しい話をはじめた男性ふたりを横目に、女性達は、気ままなことを言い合っていた。
そこで、私は、聞き捨てならないことを言われたのである。
言ったのは、私と最近よく付き合っている人で、彼女は、親しさのあまり、うっかり口を滑らせたという感じで言ったのだった。
そのこと自体に悪意はない。
彼女は、わたしが2年前にいたグループの人たちと、最近よく付き合っている。
そのグループのある人と行き違いがあって、私はそこをやめたのだが、それは当事者同士にしかわからないことである。
私がやめるに至った直接のきっかけには、私に悪意を持つ女性が関わっている。
彼女の言うことだけを鵜呑みにした人が、一方的に、私をやめるべく、仕向けたのであった。
彼女は私がやめると、邪魔者が居なくなったとばかり、それまで欠席勝ちだったグループに復帰し、いまは中心的存在になって活躍している。
他の人たちは、この件には何も関知していないし、何故突然、わたしがいなくなったかも、正確には知らない筈である。
関わった人たちにとっては、自分たちを正当化するためには、居なくなった人間を悪者にした方が簡単だから、そんな風に言っているのだろう。
やめた私が、出かけていって、異議を唱えることは、ないからである。
一人よりは、二人の方が力があるし、やめた人間より残った方に分がある。
欠席裁判で、どんな風に言われているのか、こちらには全くわからないことである。
しかし、そのグループの代表者をはじめ、何人かの人たちは、よく事情がわからぬまま、いまでも変わらずに、年賀状をくれたり、一緒に飲みに行ったり、私のネット連句に参加してくれている。
グループの中では私が悪者にされていても、実際に付き合う私は、全くイメージが違うはずだから、戸惑っていることもあるだろう。
わたしのいる集団と、そちらのグループとは、共通の文芸を志していて、どこかで接点があるからである。
共通の場で、仲違いしている人たちが居た場合、他の人たちはどうしたらいいのか、大変、困っていることは想像できる。
どちらとも付き合わねばならないが、片方から聞いたことを、もう片方に喋るのは、仁義に反するし、どちらの味方も出来ないからである。
そんな状態のまま、2年近く経つ。
一度は、件の相手から、修復したいような話もあったが、それがあまりにも一方的で、自分本位なので、私のほうから断り、それきりになっている。
私とは和解したいが、問題の女性の機嫌を損ねたくないから、グループには戻って欲しくない、内緒で縒りを戻したいと言わんばかりの、そんな手前勝手な提案に、こちらが応じると思っているのだろうか。
虫が良すぎるし、人をバカにするにもほどがある。
私にとっては、思い出すだに不快なことだったし、いまでも、その人達を赦しては居ないが、もうそこからすでに前に歩き始めている。
喫茶店で私に聞き捨てならないことを言ったひとは、そうした正確な経緯も知らず、そちらから生半可に聞いたことを種にして「この人は、xxグループから出入り禁止になったのよ」と言ったのであった。
その場では、聞き流したが、その言葉が引っかかった。
事情を知らない人たちのまえで、そんなことを言ってほしくなかった。
考えた挙げ句、メールを送った。
メールはマイナスのことには使わない主義だが、「そんなこと言ったかしら」と、あとでとぼけてしまわれるおそれがあるので、敢えてメールにしたのである。
「一方的な情報で、人の人格に関わることを言われては困ります。人を批判する以上は、正確なことを調べてから言ってください」と書いた。
彼女からすぐ返事が来て、場所柄を考えずに、余計なことを言って、申し訳なかったと書いてあった。
しかし、何故私にそんなことを言ったのか、その根拠になったのは、どういうことからなのかという、肝心なことについては何も書かれていなかった。
しかし、正直な人である。
相手方から聞いた話を鵜呑みにしていますと、白状したようなものだからだ。
彼女は、自分自身が人からいろいろなことを言われても、すぐに忘れてしまえる人なので、ほかの人も皆そうだと思っているのだろう。
糠に釘というのは、このことである。
「節操がない」と、いつか私は彼女に言ったことがある。
いままでにも、同じようなことが2度あった。
繰り返すのは、ことを軽々しく考えて、反省していない証拠である。
腹を立てつつも、話題の豊富な彼女と居ると愉しいので、赦してきたのだった。
こういう人には、こちらも同じ付き合い方をすればいいのだろうが、私にはそんな器用なことが出来ず、時にグサッと来てしまうのである。
あなたはピュアな人ですね」と、何人かの人に言われたが、褒め言葉と思わない。
生き方が下手だと、言いたいのであろう。
女友達。
異性よりは本当のことを言ってくれるし、信用できると思っていたい。
しかし、裏切るのも、女友達である。



BACK   NEXT
目次ページ