先月27日は、母の誕生日だったが、その日は都合が悪いというので、今日、行くことになった。 「お昼に何か持っていくからそのつもりでいて」と言ってあった。 母はケアハウスの昼ご飯を断って、父と一緒に待っていた。 デパートに寄り、母の好物の「京観世」と最中、それに雛祭りの仕様で作ってある五目寿司を買っていった。 ハウスの近くのスーパーで、紫の花も少し添えた。 何でも、嵩張るものは、かえって邪魔なのである。 寄り道した分、12時を半時ほど過ぎてしまったが、母はサラダなど作って用意していた。 父は、ベッドでうつらうつらしていたが、私が声を掛けると起きてきて、3人で食卓を囲んだ。 母は満90歳を迎えたのである。 耳がかなり遠くて、補聴器を付けているものの、微妙な話は伝わりにくい。 でもまだまだしっかりしていて、時々料理もしている。 食堂へ行けば、三食の面倒はいらないが、母は、一週間毎に配られるメニューを点検して、野菜不足を自分で補うのだそうだ。 決まった日に、買い物もしてくれるし、洗濯や、父の入浴の世話も、ハウスでしてくれる。 日に何度か様子を見に来て、夜中も、見回ってくれるという。 「ここにいれば、安心よ」と、言う。 ハウスの住人たちとも、当たらずさわらずで付き合っていて、社会勉強もしたらしかった。 父は、よそのおばあさんたちに、人気があり、親切にしてもらっているらしい。 「私が死んでも、大丈夫だわ」と母が言うので、笑ってしまった。 3時間ほど談笑して、帰ってきた。 5月には父が93歳になる。
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