沢の螢

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ながらえば
2003年03月03日(月)

先月27日は、母の誕生日だったが、その日は都合が悪いというので、今日、行くことになった。
「お昼に何か持っていくからそのつもりでいて」と言ってあった。
母はケアハウスの昼ご飯を断って、父と一緒に待っていた。
デパートに寄り、母の好物の「京観世」と最中、それに雛祭りの仕様で作ってある五目寿司を買っていった。
ハウスの近くのスーパーで、紫の花も少し添えた。
何でも、嵩張るものは、かえって邪魔なのである。
寄り道した分、12時を半時ほど過ぎてしまったが、母はサラダなど作って用意していた。
父は、ベッドでうつらうつらしていたが、私が声を掛けると起きてきて、3人で食卓を囲んだ。
母は満90歳を迎えたのである。
耳がかなり遠くて、補聴器を付けているものの、微妙な話は伝わりにくい。
でもまだまだしっかりしていて、時々料理もしている。
食堂へ行けば、三食の面倒はいらないが、母は、一週間毎に配られるメニューを点検して、野菜不足を自分で補うのだそうだ。
決まった日に、買い物もしてくれるし、洗濯や、父の入浴の世話も、ハウスでしてくれる。
日に何度か様子を見に来て、夜中も、見回ってくれるという。
「ここにいれば、安心よ」と、言う。
ハウスの住人たちとも、当たらずさわらずで付き合っていて、社会勉強もしたらしかった。
父は、よそのおばあさんたちに、人気があり、親切にしてもらっているらしい。
「私が死んでも、大丈夫だわ」と母が言うので、笑ってしまった。
3時間ほど談笑して、帰ってきた。
5月には父が93歳になる。



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