沢の螢

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蜷川芝居
2003年02月21日(金)

さいたま芸術劇場に「ペリクリーズ」という芝居を見に行った。
シェイクスピア原作だが、これは読んだことがない。
運命に翻弄されるヒーロー、ヒロインのちょっとギリシャ悲劇風の展開だが、最後は大団円になるもの。
内野聖陽と田中裕子、それに芸達者な白石加代子と市村正親が狂言回し、嵯川哲郎も加わって、豪華な舞台だった。
終わってバスがないので、25分の早足歩きで帰宅。
この芝居は、3月に、ロンドンのナショナルシアターで公演することになっているらしい。
一昔前、かの地に在住中にも、蜷川演出の「近松心中物語がかかり、見に行った。
やはり田中裕子が出て、なかなか良くできていたが、惜しむらくは、日本語の字幕がなかったこと。
開幕前と幕間に、芝居の筋をアナウンスしていたが、やはりセリフを逐一追っての字幕は、必要ではなかったか。
イギリス人にとって、セリフの意味の分からない芝居は、さぞ歯がゆかったろうし、不親切な感は免れない。
今度のロンドン公演は、是非字幕を付けてほしいと思う。

昼は葬式、いったん帰って服を着替えての出直しで、忙しい一日となった。
告別式のあと、精進落としにと、たまたま居合わせた6人でパスタの店に入り、ちょっと一杯やった。
ところが、6人の中に私の嫌いな人がいて、案の定言葉の遣り取りにかちんと来たことがあり、すっかり不快になってしまった。
いい見送りが出来て良かったと思っていたのに、残念だった。
夜は芝居見物に出直すのだからと、思っていたのに、誘われてつい、付き合ってしまったのだった。まっすぐ帰れば良かったと、後悔した。
この人(私より10年ほど年下の女性だが)、頭の良さ、ある種の才能は認めるが、その自信の故か、ちょっと人を見下したものの言い方をするので、好きになれない。
同席すると、必ず一度はイヤな思いをする。
だから、なるべく一緒にならないようにしているが、今日は行きがかり上、一緒になってしまった。
無神経というのか、人を傷つけるようなことを、シラッと言う。
美人だから、異性には人気があるが、彼女を「天敵」と言った女性を知っている。私もそう呼びたい。
いささか不快な気持ちで、家に帰り、喪服を脱いで、明るいものに着替え、「ペリクリーズ」の会場へと向かったのであった。



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