連れあいの周辺や、私の友人にも、この数年訃報が多い。 50代、60代での死は、自然の寿命を残してのことだけに、ただただいたましい。 きのう、連れ合いに来た訃報は、職場の後輩だった人で、癌を患って3年の闘病の末の死だった。 半月ほど前、本人から電話があり、「また入院ですよ」とのこと。 もう何回も入退院を繰り返して、癌は進んでいるが、小康状態もあって、声は元気なので、「じゃ、退院したら、会おうよ」と言うと、「帰ったら連絡しますよ」と答え、そのままになっていたのだった。 「こちらから、もう一度電話してみればよかったな」と、連れ合いは悔やんでいる。 後には奥さんが残された。 子どもがいなかったので、夫婦仲良く、どこへ行くのも一緒だったという。 私たちがロンドンにいた時、やはりヨーロッパ駐在だったその人が、一度訪ねてきて、私も会っている。 健康そのもののように、恰幅のいい人だったが、癌に命を奪われたのである。 最近、病院を訪れた人の話によると、あまりにも痩せて、痛々しいほどで、本人も、あまり人に会いたがらなかったそうだ。 連れ合いも、この1年ばかりは、電話での話にとどまっていたらしい。 声は、いつも元気で、思わぬ長電話になることもあったようだ。 明日、通夜である。合掌。
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