沢の螢

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美しいもの
2002年01月03日(木)

テレビで、ニューイヤーオペラコンサート、および小沢征爾指揮のウイーンフィルを見る(聴く)。美しい声、美しい音、そして美しいバレエ。美しいものを見たり聴いたりするのが、私は好きだ。特に、美しい人間の声で歌われた歌は、この世でもっとも素晴らしいものの一つだと思える。
9月に新国立劇場で見たオペラ「トウランドット」、この中で砂川涼子が歌ったリューのアリア「氷のような姫君の心も」は、絶品だった。恋人の命乞いをする切々とした歌、聴いていて涙が出てしまった。帰りの電車の中でも、その歌が心を離れなかった。オペラを見て、涙が出ることは滅多にないのだが・・。
2年ほど前に聴いた佐藤美枝子の歌も素晴らしかった。「ルチア」を得意とする彼女は、その中のアリアを歌って、チャイコフスキーコンクールの声楽部門で、日本人初の優勝を勝ち得た。その後の国内コンサートで、東京芸術劇場の大ホールを満席にして、すばらしい歌唱を聴かせてくれた。チケットがなかなか取れずに、三階席の後ろの方で聴いたのだが、ソプラノのピアニシモが、私の耳元までちゃんと聞こえた。小柄な体のどこから、あんな声が出るのだろうと、あらためて感嘆した。

2月にまた彼女のコンサートに行く。楽しみである。

                     2002年01月03日 22時52分30秒



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