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2007年05月13日(日) ありゃま

艦長日誌 西暦2007年5月13日

 ゴールデンウィークに行った石見銀山遺跡、7月にも世界遺産登録されるかもとかなんとか言われてたら、こんなニュースが。

【世界遺産イコモス報告書 石見銀山「登録延期」】
  http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=374471169

 最終的に世界遺産に登録されるかどうかの決定をするのは6月に行われるユネスコ世界遺産委員会ですが、イコモスの評価報告書が4段階(登録・情報紹介・登録延期・不当録)のうちの「登録延期」だったので、このままだとユネスコの方でも登録にならない公算が大です。仮にユネスコで「登録延期」になると、申請の再提出などを経て最短でも登録は2009年になるとのこと。

 「登録延期」と評価された要因、要は世界遺産に足る証拠をもっと出しなさいって事のようです。世界遺産だから、他に比べての特異性、この場合だと、石見産出の銀が自国・東アジアのみならず、世界的な影響を与えたことに関する証拠の提示が不十分とのこと。

 実際、文化遺産であれば、特異性の提示は容易でしょう。「他にない文化」であればいい。自然遺産も同様。「他にない生態系・自然環境」を示せばいい。その点、鉱山遺跡としての特異性を示すには、生産量や流通量に占める割合、他国の産地との比較などなど必要なんでしょうな。しかも、現在における者ではなく、石見銀山が盛況だった戦国・江戸時代のことだから、そういった資料を見つけてくるのは大変でしょう。他国のデータがあるかどうかも疑わしい。

 少々残念なニュースではありますが、それでも石見銀山の歴史は素晴らしいものだと思います。仮に世界遺産登録されなくても、世界に誇るべきものだとして保護・継承が疎かにならないよう望みます。まずは、登録への可能性を模索し諦めないことですね。関係者の方々、応援してます!


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