不思議っ茶の日記
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小学生のころ国語の時間に詩を勉強する。 すると、今度は自分で作ってみましょうと先生は言う。
先生は目の前の実際にあることを詩にしてください
と、またいう。
つぎの国語の時間に 何人かの子供たちが詩を発表した。
「・・・・山の向こうにはもう春が来ているのだろう」 「昨日の夢は美しかった・・・」 「時の流れは速すぎる・・・・」
といったものだった。
ロマンチックである・・・・・。
しかし
先生は何を思ったのか、私を指差してあてた。
そのとき書いた詩はかなり稚拙だった。
あんなきれいな表現などできない・・・・・・
私はのろのろと立ち上がってノートに書いた詩を読み始めた。
「庭の枯れ木の小枝に
みの虫がぶらさがっている。
風が吹くたびにぶらぶらとゆれている
中でみの虫はきっと、 まだかな、まだかな・・・と
春を待っているのだろう。」
こんな詩だった。
みたまんまそのままだった。
先生はじっと聞いていてそれまで全部コテンパンに否定したくせに
これはいい!!
といったので、クラス中驚いた。
「見たままそのままだ。 風がふくとゆれる あっちにごつん こっちにごつん
と頭をぶつけて春になったら自由になるから 早く来ないかな〜〜〜と待っているのでしょうね。」
それが先生の批評だった。
「山の向こうにはもう春が来ているにちがいない・・・」
って見たわけではないでしょ?
「昨日の夢は美しかった」
といっても誰も見てないし
「時の流れは速すぎる」
といっても川のように見えるわけではないし・・
これは誰にも見えます。
こんな詩を書いてほしかった。
めちゃめちゃほめられて
休み時間には友人が机の周りにやってきて
すごいね〜〜〜
すっとしたでしょ〜〜 みんなこきおろされたものね
よかったね
上手ね・・
だから
この詩は
忘れられないのです。
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