不思議っ茶の日記
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童謡の歌の本を買った。 全て楽譜つきである。 どのくらい知っているのかと、ささっとみた。
ほとんど知っている。 ただし、忘れていた歌もあった。
「お山のお猿」や「あわて床屋」など、楽譜を読んで思い出した。 ということは、かなり知っていることになる。
小学校で覚えたのか? それもある。
幼稚園で覚えたのか? それもある。
子供のころ母と、お風呂へ行った。 真っ暗な夜空が広がっていた。
あたりは住宅がすこしと、田んぼの風景である。街灯などほんのすこししか ない。
母が、蛙の声を聞いて、「蛙の笛」(斉藤信雄作詞)を歌った。
「月夜の田んぼでコロロ コロロ コロロ コロコロなる笛は あれはね あれは蛙の銀の笛、ささ、銀の笛」
2番3番と歌うのを聞いて、私も歌った。親子で歌いながら、お風呂へ行ったのだ。
母は歌が好きだったのだろうか?
小学校の教師をしていた母は、朝いってきますから夜帰ってくるまで、ルスであった。
わずかに親子のふれあいを作れるといえばこのお風呂へ行く時間であった。
漆黒の夜空は、信じられないほど、星がたくさん瞬いていた。 母の手にひかれ、空を見ながら歩くことも可能だった時代だ。 季節によって星が違うのことに気が付いた。 古代人の進化と似ている。
母に「あのボやっと膨れているように見える星は何?」と聞いた。 「あれは、星の固まり。星雲というのよ。」
わずか、4〜5歳の子供にそんな答えをしてくれた。 あの夜空も、人生で一番古い記憶として残っている。
「蛙の笛」、「あの町この町」「歌の町」「すかんぽ」「肩たたき」「赤い鳥白い鳥」「私の人形」・・・数え切れないほどの童謡を歌って、母に手をひかれて、歩いた夜道。
今になってその思い出が、珠玉の光を放ちながら、記憶の底からよみがえってきたのだった。
なぜ、こんなに童謡をしっているか、という疑問からよみがえった記憶。
母への愛情を思い感謝をした。 今は大きくなって、どうにもこうにも手に負えない年令の息子の耳に届くか届かないか・・・
夕飯の支度をしながら、歌を歌っている。
「しずかな、しずかな・・・里の秋 おせどに、木の実の落ちる夜は・・・ ああ、かあさんとただふたり、 クリの実 煮てます、いろりばた・・・・」
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