a Day in Our Life


2004年09月04日(土) 眠り病。(横雛)


 「最近な、ちょぉ怖いんやけど」
 「何?」
 「すぐ眠なるねん。ちょっと横になったり、落ち着くともぅ寝てんねん」
 「…ええやん、別に。疲れとるんやろ」
 「まぁそうなんやけど。ちょう怖ない?」
 「やから、何が」
 「無意識に寝てもうて、起きたら世界が変わってたりとか、自分ひとりしかおらんようになってたらとか」
 「……」
 「思うと、ちょっとな」
 メンバーの中では常識人を気取る、ヒナらしくないフワフワした言葉。ちょっとだけ眉を顰めて、横目で見遣ると既に瞼が半分落ちかけていた。だからどう、って訳でもないんやけど、なんとなく。声を潜めて。
 「大丈夫や」
 「ヨコ?」
 「おまえが目ぇ開けたら、いつでも俺がおるわ」
 「…」
 「やから安心して寝とき」
 うん、と呟いた言葉が声にならないうちに、半分眠りに落ちたヒナが、うっすら笑った気がした。


 そうやって、君が笑むから、たぶん。
 君が寝ている間すら、目を離すわけにはいかないのだ。



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横ちょと雛ちゃん風味。

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