a Day in Our Life
「最近な、ちょぉ怖いんやけど」 「何?」 「すぐ眠なるねん。ちょっと横になったり、落ち着くともぅ寝てんねん」 「…ええやん、別に。疲れとるんやろ」 「まぁそうなんやけど。ちょう怖ない?」 「やから、何が」 「無意識に寝てもうて、起きたら世界が変わってたりとか、自分ひとりしかおらんようになってたらとか」 「……」 「思うと、ちょっとな」 メンバーの中では常識人を気取る、ヒナらしくないフワフワした言葉。ちょっとだけ眉を顰めて、横目で見遣ると既に瞼が半分落ちかけていた。だからどう、って訳でもないんやけど、なんとなく。声を潜めて。 「大丈夫や」 「ヨコ?」 「おまえが目ぇ開けたら、いつでも俺がおるわ」 「…」 「やから安心して寝とき」 うん、と呟いた言葉が声にならないうちに、半分眠りに落ちたヒナが、うっすら笑った気がした。
そうやって、君が笑むから、たぶん。 君が寝ている間すら、目を離すわけにはいかないのだ。
***** 横ちょと雛ちゃん風味。
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