a Day in Our Life
2002年06月25日(火) |
オカツカの事情。(部位VS嵐) ※取り扱い要注意。 |
※興味本位で読まれると痛い目に遭いますのでくれぐれもご注意下さい※
「坂本くん…」 レギュラー番組の撮りのとき、休憩に入ると健が真剣な表情を浮かべていた。コイツのこんな表情なんて、初めて時代劇に出るって悩んでたとき以来だよなあ。 「どうした?」 何を言われるんだろうと構えながら問い掛けると、三宅は一度顔をチラリと横に流した。…正確にはイノッチと話してる岡田を見た後、俺の顔を見て。 「岡田が、恋してるらしいんだ」 「はあ?」 てっきり仕事のことを言われるんだと思っていたから、あまりにも予想外なことに驚いてしまった。 「はあ、じゃねーよ!ちゃんと聞けって」 「あー…はいはい」 岡田が恋してる、ねえ…別にあの年なら恋の一つや二つしてたって驚かないけど。実際剛なんて何回も週刊誌に撮られたりしてるし。それでも、それが岡田となると話はかわる。この世界に入ってから浮いた噂一つない。それ所か友達がいるのかさえ怪しい。そんなヤツが恋をした、なんて俄かに信じられなかった。 「健…なんでそう思ったんだ」 「だって、あの岡田が休憩ん時とかに携帯で電話してんだよ?」 「マジ?」 岡田が携帯使ってるとこなんて年に数回しか見たことない。しかもアイツはこっちがかけても面倒だからと掛け直さないやつだ。その岡田がまめに連絡してる相手。 「なあ?怪しいだろ?」 「ああ…相手はわかってんのか?」 「調査中」 なんだ、残念…なんて話してる横で岡田が廊下に出た。 「もしかして!」 俺と健が後を追う。それに気付きもしないで岡田は隅のほうで携帯をかけていた。 「聞こえる?」 「いや…あ!」 しばらくして話し声がしてきた。だけど相手の声が聞こえないなあ… 「塚本だって忙しいみたいじゃん」 …塚本!?意外な人物に俺と健は顔を見合わす。塚本って、ドラマで共演したヤツだよなあ。ソイツが岡田の相手…?今回はたまたま違ったのかもしれない。だけど岡田を見ると笑顔を浮かべていて。なんとなく幸せそうな…そんな感じで。そういえばドラマの撮りも楽しそうだったなと思い出す。 「塚本、だったんだ」 「みたいだな」 岡田を見てたら、それを認めずにはいられなかった。あの岡田の相手にしては意外だけど。でも、塚本って中々顔いいし。相手としては申し分ない。 「そういえば、櫻井も塚本狙ってるらしいよ」 「マジ?」 「なんかJrの間で噂になってるみたいだし」 敵は内にありってことか。だけど後輩に負けてれないだろう。前途多難な岡田の恋。リーダーとして応援しようと心に誓った。
「岡田が恋をした?!」 その衝撃なニュースはあっという間にメンバーに広まった。 「マジで?それ、信憑性あるの?」 「だってあの岡田が、なあ?」 最初は口々に疑ってかかっていた井ノ原くんや長野くんも、あの岡田の顔を見たら納得したようだった。俺らなんてグループ組んで気がつけば7年も経って、嫌っていうくらい一緒にいたのにそれでもあんな岡田は見慣れなかった。あんまり珍しい光景に楽屋のドアから5人分、まるでトーテムポールのように首だけ突き出して見入った俺たち(間違ってもファンには見せられない姿だよ全く)には気付きもしないで、岡田は楽しそうに会話を続ける。 「なんだよあんな顔、俺らだってそうそう見れねえぞ」 それだけ本気ってことかな、本気で本気なのかね、井ノ原くんがわからないことを呟いてる下で長野くんがふうん、岡田がねえ、とこちらも同じことばかり呟いている。メンバーが驚くのも無理はないよな。だってあの岡田がだぜ?恋愛に、つか人間自体にあまり興味なさそうな岡田が、誰かに対してそんな風に関わるなんて。 「マジだってのはわかったよ」 気付かれないように、そっとドアを閉めて楽屋に戻る俺たち。長テーブルに首を付き合わせて密談でもするような体勢になる(まあ実際、密談だけど)。 「で?どうする?」 「どうするって?」 「バッカ決まってんじゃん、どうやって岡田をバックアップすんだよ?」 鼻息の荒い井ノ原くんに、黙りっぱなしだった剛が口を開いた。 「…別に、バックアップなんかしてやんなくても勝手に頑張るだろうよ…」 「甘いぞ!剛!」 その発言にすかさずダメ出しが出た。 「あの岡田だぞ?放っておいたらいつの間にか横からかっさらわれることにもなりかねん!」 井ノ原くんの鼻息がマジで荒い。思わず時代劇口調になってることに、その場にいる誰もが突っ込むのを忘れた。剛がため息をつく。 「…あ、それで思い出したけど」 ぽつりと呟いた言葉に一斉に振り向かれて焦った。みんな…顔がマジだよ…(笑)。 「その塚本ってやつさ、嵐の櫻井と付き合ってるらしいんだよね」 「…はあ?!」 「そうなの?」 反応は様々だった。いや、ジュニアで噂になってるらしいんだよね。言うとそういえば、と坂本くんが応える。 「この前松本に会ったとき、そんなことを言ってたかな…」 あんまり嬉しそうな顔してたから聞いてみたらさ。翔くんに春が来たんです!とかナントカ。 「それが岡田と同じ春ってわけかよ…」 思わずボヤいた井ノ原くんの言葉に流されるように、全員が緩く開けられたままのドアを見た、その時。 「え?そんな話出てんの?」 驚いたせいで音量が上がった岡田のやや低い声が耳に届く。途端に瞬間移動をして、俺たちは再度ドアにへばりついた。 「木更津でオフ?へえ、初耳だよ。いつ?」 どうやらキャッツメンバーでオフ会の話が出てるらしかった。よーし櫻井に負けてる場合じゃないぞ〜どんと行って来〜い!内心思っていると、また岡田の声のトーンが変化する。 「花火大会…の日は大丈夫だけどやっさいもっさいの日はコンサートが入ってるから行けないなあ…櫻井はどうなの?時期似てたと思うけど」 櫻井の心配してる場合じゃねえよ岡田…。思いは一緒のようで、トーテムポールが心なし歪んだ。 「え?嵐は被ってないの?ふ〜んそっか…他のメンバーは?…」 どうやら日程は決まってないらしい岡田の口ぶりに、俺たちは内心決意した。岡田を花火大会に行かす。嵐に、後輩に負けてられるか。岡田の初恋(勝手に決めつけ)をなんとしても実らせるんだ。そうして俺たちは再度楽屋に戻り、今後の対策を練りはじめたのだった。
「で、どーするかだな」 「ここはやっぱリーダーが櫻井にガツンと言えばいいんじゃない?」 「なんて」 「オフ会は花火大会ん時にしろって」 「イキナリ俺が言うのも変じゃねぇ?」 楽屋に戻り、みんなであーだこーだと作戦を練るけれど中々イイ案が浮かばない。 「つかさー、俺達誰も塚本サイドと繋がりないんだよなあ」 「そうそう。嵐はこの前松潤が共演したり塚本と仲良いヤツと繋がりあるみたいだし」 「その点不利だよなあ…」 岡田の為になんとかしてやりたいって気持ちはあるけれど、具体的にどうしようと考えたら息詰まった。 「なんとかしてやりたいよなあ…」 なんてみんなで沈んでいると、突然剛が立ち上がった。 「剛?」 呼び掛けにも応じないで真っすぐに岡田のほうへ歩いていく。岡田はまだ電話中だったらしく、会話が続いていた。 「でも、みんなやっさいもっさい見たいだろうからなぁ…だから俺は行けないかもなあ…」 「かもなあじゃねーよ!」 剛が突然乱入した上に怒鳴られて、岡田は呆然としていた。見てた俺達も驚きのあまり声が出なかった。剛は岡田から携帯を取り、そのまま話し始めた。 「あー塚本くん?岡田と同じグループの森田なんだけど岡田、オフ会にどーしても行きたいらしいから花火大会の日にしてくんねぇ?」 おいおい!イキナリ確信ついてどーすんだよ〜! 「うん、頼むわ。じゃあ」 一言二言話した後、電話を切った。 「何…」 岡田は状況が掴めないらしく、目を白黒させてる。このままじゃ収集つかないと思い仕方なく俺達も姿を現わす。 「オマエなあ、塚本のこと好きなんだろ?」 「はあ?何、なんで…」 「なんでじゃねーよ!好きなんだろ!」 「え…」 「なら櫻井の心配なんてしてる場合じゃねーだろ!」 「ああ…」 あ〜あ。岡田がハッキリしないから剛がキレた。剛は短気だから、ウダウダやってんのが我慢出来なかったんだろうな。 「わかったな!」 「はあ…」 「よし」 剛は満足気に頷く。そこで岡田はやっと俺達に気付いた。 「健くん…いったいなんなわけ…」 「いや、実は…」 説明をすると岡田は狼狽えながら聞いていた。 「俺、そんなにわかりやすかった?」 「つーか、いつもと違いすぎるから」 俺が言うと岡田は少し顔を赤くしながら「お恥ずかしい」なんておどけてみせた。今回の剛のやり方は無茶だったけど、でも岡田を思う気持ちはみんな一緒だから。大事な末っ子の恋を出来れば叶えたい。そう思った。
■■■ここまで来るとスゴイなあたし(たち)…。
冗談で書いたオカツカリレーポエムです。読みたい読みたいゆってたら薫さんが送ってくれて、嬉しくて続けたら更に続きが帰って来た、みたいな。あーあたしたちアホですね!ほんとにね!でも楽しいので許して下さい。(許せるか!) ちなみに携帯ポエムなのですが、加筆修正は殆どしないで原文のままで。臨場感溢れていいかなと(自虐的)。サクツカ同様、大前提がオカツカ(造語)とゆーのがそもそも間違ってますけどね、ま、こうゆう夢があってもいいじゃないか。と。記念なので載せておきます。解析にかかりだしたら削除の方向で。(こわいから) あ。こわいので感想もお断りですあしからず(弱)。
■■■ついでに更に続いたそのころの嵐。
翔くんの携帯が鳴った。覚えてしまった、この音は塚本くんからだった。最近タイミングが合わなくて、着信を見てはがっくりしていた翔くんが、本人は平静を装ってるらしい(そして俺らから見ればバレバレの)様子で携帯を耳にあてた。 「もしもし?」 翔くんの声が弾んでる。部屋の端に移動して、俺に背を向けて。だけど声だけでバレバレなんだよ、翔くん。苦笑を浮べる俺をよそに、あまり広くもない部屋で、どうしたって会話が耳に入る。 ―――うん、大丈夫。そっちは撮影中なの?そっか。頑張ってんだな。俺?俺らはこれから雑誌の取材。……え、なに? ここ少し話が出来ないだけあって、近況報告のような世間話のような当り障りのない会話の中、いきなり翔くんの口調に戸惑いが見えた。なんかあったのかな? 「オフ会が花火大会の日に決まった?うん俺はどっちも空いてるからいいけど…え?剛くんに怒鳴られた?はあ?なにそれ」 はあ?なんだそれ。 翔くんの大声のせいでいやでも耳に入る会話に、思わず振り返った。 「剛くんがなんで?え?准一くんのため?そんなこと言われたの?」 なんだか無性にいやな予感がした。あんまり人と関わらなそう(に見える)岡田くんが塚本くんと仲がいいらしいってゆう情報を仕入れたときから思ってたんだ。(情報源はどこからかって、それは言えない。俺の翔くんに関する情報網をナメて貰っちゃ困る) 岡田くんも塚本くんが好きなのかも知れないって。それは想像でしかなかったけど。そのいやな予感は当たったわけだ。 「なんかよく分かんないけど…俺は構わないよ。どっちでも」 構えっつーの!!内心毒づいた。ああ、我らが翔くんは人がよすぎるのかも知れない…。それとも幸せすぎて周りが見えていないのか。(五分五分な気がする) これは絶対に、負けられないよ。ひとりごちた。先輩だろうがこの際関係ない。俺は…俺たちは全力で翔くんをバックアップするんだ。人知れず決意した俺は、残り3人が来るのを待ちつつ(この際大野くんも一蓮托生だ)翔くんに背中を向けて、ひとり使命感に燃えていたのだった。
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