a Day in Our Life
2002年01月28日(月) |
弟の憂鬱。(佐々木兄弟) |
俺はいわゆるお兄ちゃんっ子だった。兄貴はそんな俺を邪険に扱うことがなく、今思うによく面倒を見てくれていたと思う。両親が自営業だったし店は割合遅くまでやっていたから、兄貴がいわゆる俺の親代わりみたいなものだったのだろう。思えば親もよく兄貴に任せる気になったことだと思うけれど。 それでも当時の兄貴は、きっと俺がいることで、気負いやプレッシャーも少しはあったんじゃないかと思う。兄貴は俺に優しかったし、俺も兄貴が好きだった。 いつだって兄貴の後ろをついて、兄貴と一緒にいたがった。 お兄ちゃん、お兄ちゃん。 そう言っていつでも手を繋いで貰って。当時の俺にとって兄貴の手は大きくて暖かくて、繋いで貰うと嬉しくて。それだけでどこまでも歩いていけそうな気がしていたんだ。
大層なブラコンぶりだって思うだろう。実際俺は相当なブラコンだったんじゃないかと思うよ。
兄貴がやってたから野球も始めた。 野球というスポーツは、俺に合っていたんじゃないかと思う。白いボールを握って投げて、打って受ける。単純に面白くて、夢中で野球をした。それで、気がついたら。 気がついたら兄貴を追い越していた。 気がついたときには兄貴が遠かった。 純君は野球が上手ね。そう言って近所のオバチャンが笑う。 お兄ちゃんより才能があるんじゃない。 甲子園も夢じゃないかもね。 むしろ俺たちの間には変化はなかったのに、周りが変わっていく。比べていく。俺と兄貴を遠ざける。 俺は正直、ウザくてしょうがなかった。兄貴がどんどん遠くなる。俺の兄貴を取らないで。
俺はただ、兄貴と野球がしたいだけだったんだ。
■■■お兄ちゃんとボク。
2話の兄弟のいちゃいちゃっぷり(違)を見てなに、仲良しなんじゃんアンタたち!と色めきたって転がり込むように弟兄になった私(笑)。そう思うと1話にも愛が溢れてるように見えるから不思議です。純がお兄ちゃんっ子だったらいいのになあ!というのはアニスキーの夢ですかね。でもなんだかんだとお兄ちゃんの近くをチョロチョロしてるのはきっと、一緒に遊びたいからなんだわ(笑)。
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