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2004年09月04日(土) |
最終話 『三つの願い』と『贈り物』 |
フィオとドロシーは座り込んだままではいけないと思い直しひとまず一番近いフィオの家へ・・ 「よう、帰ってきたかい」と小人 「ああ、なんとかね」 「ははは、疲れてるねぇ」 「疲れるわよ、、、」 「わが弟はどこです!!」駆け寄ってくる猫2匹 「無事田舎においてきたわよ。」 「そ、そんなぁ〜。なぜ連れ帰ってはくれなかったのですか?」 「本人の意思だからね」さえぎるように小人が聞いてきました。 「そんなことよりも、願い事は決めたのか?」 「もう決めたわよ。」即答のドロシー 「フィオはまだなんだな。」 「ああ」 「たまごはだれに?」「だれに?」ステレオ放送のような猫の質問。 「かかしに」 「え、かかし〜〜〜〜?」叫び声がこだましそうな勢いだった。 「かかしならきっと上手に育ててくれるもの」 「まぁ、体全体藁だからいっつも暖かいよなぁ」とフィオ 「じゃぁ、花は?」 「・・・・・・・・隣国の王様に」 「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
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隣国ルッスーギオにミレリーブよりの贈り物として届けられた花はどのような願いをかなえたのかいまとなってはわかりませんがミレリーブの若い王は素敵な歌声の人魚を迎え入れその後ルッスーギオは侵略をすることもなくミレリーブとともに栄えていったのです。
「フィオはなんてねがったの?」 「うちの国の王様の願いが叶うようにって、ドロシーは?」 「隣の国の王様の願いはかなわないようにって」 「じゃあ、三つの願いの最後はなんて願ったんだろう?」 「ルッスーギオ王のことだから・・」
ルッスーギオ王の願いはなんだったのか、2人はその後結婚したかどうかについてはまたの機会に・・・・・・・・
『童話で15題』でお題をお借りしてきました
01:配達人 02:烏と案山子 03:王様 04:盗まれた人 05:屋根裏 06:三匹の猫 07:カード 08:小人 09:箱舟 10:三つの願い 11:クジラ 12:一輪の花 13:贈り物 14:人魚の唄 15:たまご
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